雛見沢研究メモ
ひぐらしのなく頃に・うみねこのなく頃にの考察・ニュース

【うみねこのなく頃にEP8プレイメモ:04】 知ること 

 書いてるうちに自分で盛り上がるいつものパターン。中身がわりと賢者モードなのは前に書いたとおりで。……ウィルさんがアレなのは戦人の後継的なアレとしての必然かと。

偽書執筆中の八城?


八城「……縁寿が望むのだ。……この書の封印は解かれる運命にあるだろう。?」
?
その引き出しの中には、……黄金色に輝くあの鍵が、横たわっていた……。
 どうやら八城が縁寿の持っていたものと同じ鍵を持っているらしい……という場面。なぜ持っているのかは不明。「一なる真実の書」と共に手に入れたのかもしれない。縁寿が持っているのは幻想の鍵。八城が持っているのは現実の鍵。現実といっても作中作中の現実。その書と鍵を見ながら、「縁寿ならどうするか」とストーリーの展開を考えているシーンっぽいです。

書と鍵と十八


 ここでチェックしておきたいのは、八城と「一なる真実の書」と鍵と「十八」が同じ空間にいるということです。
幾子の使用人「いえ。……十八さまがお目覚めになりました」
 「十八」は、今まで八城十八と思われていた人物とは別人の独立したキャラクターです。八城十八だと思っていたのは実は「八城幾子」だったということがこの後明かされます。なのでここからは区別するために「今までの八城十八=幾子」「八城十八(別人)=十八」とします。ただし作家として「幾子=八城十八」として露出することもあるのでややこしいっす。

 ここも虚実入り混じっていてこの場面が“実際にあったこと”であるとはとても思えないんですが、それとは別にストーリ上重要な意味をもっていると考えます。書と鍵が「十八」と過去未来のどこかで接触し影響しているかもしれないからです。例えば……
◆書と鍵が元々「十八」の持ち物である可能性
→この場合、なぜ手に入れることができたかが疑問として出てくる。絵羽に関係ある人物?みたいな発想
◆「十八」が鍵で書を開き読んだことがある可能性
→「十八」は記憶障害がある設定。読んだ後、事故にあって内容を忘れたりしてるかも
◆「十八」がこれから鍵で書を開き中身を見る可能性
→書と鍵が元々「十八」と無関係でも、これからの展開で関係してくることも
 色々想像できます。

 あとこの場面が未来のどの時点か定かでないってのも注意しておきたいところ。この「十八」がEP8ラストで示されるように戦人であれば未来のどこであっても入り込めます。しかし、この後たびたび暗示されるように縁寿であるなら、パターンは限られてきます。
 例えば「十八=戦人」なら、EP6で縁寿が八城の家を訪れた時、戦人と縁寿の二人がそこに存在できます。しかし「十八=縁寿」なら、縁寿が訪れた時に「十八」は存在できません。

一なる真実の書は妄想を駆逐できるか


EP8幾子「?一なる真実は猫箱の封印を開いて、全てを白日に晒す。それを以って、ネットの海に無数にばら蒔かれた愉快なる妄想のボトルメッセージとカケラは、全て海の泡となって消え果てる?」
 という言葉を見たとき、本当にそううまく行くかな?という疑問が沸いてきました。実際それが行われることはないので効果のほどは不明です。
 リアルに考えると、相当な演出があってさえ妄想の沈静化は困難だろうと予想できます。あるいは逆に煽ることになる可能性もあるんじゃないかと思えます。絵羽という存在、八城十八という作家の名前があり、あと筆跡鑑定が行われてさえ書の内容は疑われるでしょう。そこにあるのは“全ての答え”ではなく、妄想の新たな“オカズ”でしかない。それはただの情報であって、予め約束された問題の答えではありません。
 ただその情報の内容によっては、妄想が“答えを得る”のではなく“意欲が萎える”ことで沈静化することはありそうな気がします。

 EP8ではこの話のオチとして、「八城十八=幾子が書の内容を一般公表すると大々的に宣伝した末に、結局しなかったことでバッシングを受けた」ってのがあります。その後、六軒島ミステリーは死者を冒涜するものだってことで流行らなくなったとかなんとか。
 これについてはまぁぶっちゃけ同情みたいなのは全然関係なくて、他の世間の話題がそうであるように、単に飽きられたり新しい話題が出てきたりして自然消滅しただけの“結果”を「みんな反省したんだね」と都合よく装飾しただけだろうという想像は簡単にできます。

カケラの増殖と終焉


 この引き出しに鍵が入ってる場面でちょっと幾子が気になることを言ってるんですよね……
EP8幾子「?……あやつももう、そのようなカケラには疲れ果てただろうからな」
 あやつってのは縁寿のことでしょう。あるいはベアトのことかとも思ったんですけど、ベアトについては物語を増殖させることで報われると解釈してるのが幾子でした。物語を終わらせたがってるのは縁寿。ベアトのために物語を増やし、縁寿のために終わらせる。そんな感じですかね。過去を清算して未来に繋げていくような割と健全な方向性?

真実を知れば縁寿は自殺する


EP8縁寿「?そして自分の命と引き換えに、ベルンカステルと契約したのよ!! あの日に何があったのか知るためにね!! 一なる真実は、私が自ら手にする冥土の土産なのよッ!!!」
 これを見てピーンと来るわけですよ。戦人はそれを知ってる……いやその“結果”を知ってるという設定なんじゃないかと。その未来を変えたいから縁寿のために今ここで戦ってるのかもしれないなーとね。戦人がこれまでの物語を我々プレイヤーと同じように全てみているとしたら、当然これも知ってるわけです。
 縁寿は1998年に死んでいる。そうエンドロールに書かれています。
 「うみねこ」の魔法は“結果”から考えるのが大事。結果……縁寿が死んでいるという“結果”が既にあるのなら、それはもう変えられない過去の一部になっているということです。ならこの物語・EP8は何なのか。私は「縁寿の死を装飾する物語」だと考えました。1986年の猫箱と同じです。既に死んでいる縁寿の“死ぬまでの過程”を美しく装飾するだけの物語なのではないかと。
 ……なんつー夢も希望もない話を最後に持ってきたんだと愕然としましたよ。EP3の未来とEP7の未来が別の世界ではなく一つの世界の延長上にあるものだったように、世界は一つしかなく運命も結局最後は一つしかないのかってね。ヒデェ話だ。

 ……この考えは、実際にEP8を読み進めているうちに変わっていきました。縁寿が途中で死の運命を越えるからです。そしてあのラストですから、よかったね!って感じで一応納得してたんですよ。十八=戦人を幻想として否定しても、縁寿は生き残ってるしそれはそれで……ってね。そのぐらいならまぁオチとして妥当なんじゃないか……よすぎもせず悪すぎもせず、みたいな。
 でも結局、今の今なんですけど、一周してここに戻ってきちゃいました。正直に言えば戻りたくなかったんですけど、でも自分自身が納得してくれないんですよ。私の幻想法廷では、縁寿も戦人も1998年を越えられていません。可能性の全否定ではなく、私が納得できるかどうかという意味で。
 ほんと、どうしてこうなった…… 

※まとまらないのでスルー推奨
 引っ張るのしんどいので先に簡単に書いておくと、縁寿も戦人も、名前変えたり人格崩壊させたりして過去のEPの「物語の設定(=赤字で表現しうるもの)」(エンドロールの死亡認定など)をクリアしなければ未来に生きられない、つまり「物語の設定」に従属する「物語の中の存在」でしかなく、「現実を生きる人間」としてそこに存在できてないという解釈です。存在を否定しようとすればできるように伏線が張られているから、名前変更後の縁寿や人格崩壊後の戦人は曖昧な存在でしかない。
 メタ視世界では赤字(=物語の設定)を拒絶できた「現実を生きる人間」(あるいは未来を生きる人間)である縁寿に、なぜ名前を変えるなどというエピソードが付け加えられているのか。縁寿の名前変更ネタはEP4の死亡設定と整合性を取るための……いわば赤字回避工作ではないのか。であるなら、なぜそんなものが必要なのか。それはその縁寿がまだ造物主に隷属する幻想の存在であるということを否定できなくするための首輪なのではないか。生きてれば赤字を拒絶できる人間も、死ねば過去となり造物主よる物語の設定を拒絶できなくなる。
 ……また考え変わるかもしれないので適当でいいや。
 

縁寿さんレベルダウン


EP8縁寿「?理解したわ。そして何て無力なものだろうと絶望したわ。?」
 布団屋で、なんか寝言をいってたような気がするんですけど……
EP4縁寿「これが、…………魔法なのね…………。」
 うーん……

 でもまぁ縁寿の言ってることも分かるというか、むしろこっちが当たり前というか。
EP8縁寿「……馬鹿にしないでッ!! そんな魔法で、そんな幻想で白昼夢でッ、……私の12年が癒えるの?! そしてこれから未来の数十年をどう生きてけるの?!」
 じゃぁあなたは真里亞を馬鹿にするためにさくたろのぬいぐるみを渡したのか?という話になりますわな。でもこれはなんというか……死者の慰めにはなっても、生きてる人間の慰めにはならないみたいな感じですかね。供養ってのは生きてる人間が納得するためにやるようなものだし……みたいな。
 縁寿に必要なのは慰めではなく、真実を求める以外の生きる理由だってことなんでしょう。そして最後に、縁寿はその理由を得て、数十年の未来も生き続けている……という話になるんですけど。……えーとさっき書いた「縁寿の死の装飾」ってのと矛盾するんですけど、そういう設定で書かれた話だってことで。
 

お前の主


戦人「なぜ縁寿に一なる真実を唆す?! お前の主なら知ってるはずだ…! 縁寿には、何の意味もない真実だと!」
 ヱリカの主なんでベルンですね。ベルンが「一なる真実」に何の意味もないと知っている……と戦人がなぜ思うのかってことなんですけど……
 例えば……ベルンがゲームマスターであることを今回の戦人は知っている。つまり自分と同じ六軒島の真実(=多分一なる真実と同じ?)に辿りついたから中身が分かってると考えたのか。あるいはカケラの海を渡る航海者だから自分と同等以上に色々知ってるはずだと考えたのか。……まぁちょっと分かりませんけども。

仮初の魔女


EP8ヱリカ「死ぬために、たった一つの真実に拘る一夜限りのッ、地上に叩きつけられて死ぬまでのほんのわずかな時間だけの、仮初の真実の魔女!!」
 ヱリカがどういうつもりで言ってるのか分からないんですけど、これが“現実”ならやっぱり縁寿はもう死んでる、あるいは死ぬことが決定してることになるでしょう。
 死ぬといっても六軒島でなのかビルから落ちてか選択肢があるはずなんですけど、ヱリカはビルの方に言及してますね。これはベルンとの契約があったのがここからだからなんですかね……うーん。少なくとも、縁寿に関する未来の猫箱は、ここから始まってます。

 ここでちょっと気になるポイントは、この台詞の直前にヱリカと戦人にこんなやり取りがあること。
戦人「探偵だから!」
ヱリカ「グッド!!?」
 何が気になるかっていうと、ゲームマスターである戦人がヱリカを“探偵”に認定してるってことです。戦人がヱリカを探偵に認定し、ヱリカは縁寿をビルから落ちてる最中みたいに言い、そして戦人はそれを否定しない。……だからこれが正解なんだ!とはいえないんですけど、やっぱりちょっと気になるんですよね。

問題の変更


戦人「縁寿を死なせはしないッ!!?」
 ここらへんでコロっと問題が摩り替わってますね。今まで縁寿に真実を教えるか教えないかが焦点だったんですけど、死なせるか死なせないかという話になってます。ここはちょっとやられたな!という感じでしたね。「知る権利」に関する問題なら結論に迷いはないところが、生死の問題になっていきなり緊急性が出てきたっていう。
 ちょっと面白いのは、戦人が必死に縁寿を生き延びさせようとしている一方で、エヴァ(絵羽でない)は割と縁寿を突き放していて、知って死ぬのも縁寿の自由だと割り切ってるところです。ここは対比としてオイシイところだと思いますね。生き残って縁寿を見てきた絵羽だからこそ、縁寿の苦しみを生々しく理解しているんだという感じがします。この場面はかなり好きです。大事なのは絵羽じゃなくエヴァがこれを言うこと。
EP8エヴァ「ごめんね、戦人くん。私の力不足で。……私は私のやり方で、12年間、あの子を守ったわ」
戦人「……感謝する」
エヴァ「でも、もうあの子が自分で決めることよ。もうあの子も18歳。自分の人生は、自分で決めてもいいとは思わない?」
 エヴァの魔法が縁寿を生かしたってことですね。多分邪悪な魔女を演じることで。事実関係は不明ですが。

 蛇足。……こういう考え方というか「価値観の対比」って割と大事なんじゃないかと思います。極端な装飾による印象操作で「これが正しい!」とだけいわれてもドンビキしちゃったりしますから。……ちなみに私はどっちかというとここではエヴァ派です。

山羊さんはお帰りです


EP8ドラ「?結局は奇跡の余地を自ら食い尽くし、自らの足場さえ食い破って、奈落へ落ちてユク……」
 自分の足場を食って虚無に消えていく山羊さんたちを見ながら、みんなでイイハナシ風のことを言ってる場面です。私が思うに、その山羊さんたちはやることやったんでお家に帰っただけです。「ウィーッス! どうもお疲れシターッ! まーた呼んでくださいヨォ?!!」って感じです。あるいは次のエサを探して旅立ったのかも。
 あと、なんか負け惜しみで死亡フラグ立ててた人がまだ生きてるような気がするのはなんだろうな?

尻をつねるのは罪


理御「?私はひとりの人間として問いたいっ。……知ることは罪なのですか?! 無知に生きる方が、夢や希望があると?!」
 これは、理御の母だと思われる九羽鳥庵ベアトを連想させるところですかね。九羽鳥庵に囲われ無知なまま育てられたあの女性を思い出せば……結果はどうなったか。知ろうとすることで外に出て、そして崖から落ちて死んだんでしたね。……あーそっか、今気付きました。戦人がやろうとしてることって、九羽鳥庵に娘(?)を閉じ込めた金蔵の選択に似てるんですね。
 ……うーん。まぁなんでしょうねぇ。戦うことすら知らない九羽鳥庵ベアトと、戦うことを知ってる縁寿では大分ちがいますけどね。戦人の場合は、知る権利の問題を緊急性の問題に摩り替えて自分も縁寿も騙そうとしてるだけに見えちゃうんですよね?……まぁなんとも言えないんですけど。
 知ることは罪かどうかって話については、生きることは罪だから死ねみたいな類の話なんでどうでもいいっすね。

縁寿の未来の猫箱は長さが決まってない?


EP8ラムダ「?縁寿は、自分の生の全てを真実を得るために費やした。それを一瞬の時間に、ベルンが凝縮しただけのことだわ」
 これは縁寿に関する別の解釈。ヱリカは縁寿がビルから落ちて死ぬみたいなことを言ってますけど、ラムダは何十年生きてても構わないようなことを言ってます。とりあえず未来の縁寿の生死に関する猫箱はビルから始まってるけど、終わりは分かんないってことで保留しておこう。

 つづく
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