雛見沢研究メモ
ひぐらしのなく頃に・うみねこのなく頃にの考察・ニュース

【うみねこのなく頃にEP8プレイメモ:01】 複数のゲームマスター 

 翼のプレイも終えまして、んじゃいっちょやりますかというところです。
 最後のお片づけって感じですかね?

戦人は航海者でもなんでもなかった


 EP8は、EP7の終わり……礼拝堂で幼い縁寿と戦人が出会った場面の続きから話が始まりました。
 事前に書いたネタでこの戦人が「航海者」なのではないかと考えてたんですけど、全然違いましたね。私の考察なんぞこの程度のもんです。
 てっきり、EP3後の世界とは別の世界の、リアルに幼い縁寿だとばかり思ってたんですが……どうやら、EP3後の世界の延長上にいる、18歳の縁寿の幼い精神を表していたようです。
 ただいくつかカスっているポイントはありました。例えば「領地を持つ魔女(=領主)<航海者<造物主」という順で戦人がレベルアップしていくとかですね。ただの領主だった戦人は、カケラの海を渡るためにラムダに力を借り一時的に航海者の力を手に入れました。また、EP8ラストでは偽書作者=造物主のポジションに戦人がいるような様子が描かれました。
 あとは……結果から見れば、ベルンは縁寿の願いを叶えたと言えるかもしれませんね。あくまで結果からいえば、ですが。その結果に至る過程を装飾するのが魔法だとするならば……
(参考)【うみねこ】 EP8直前…魔術師の位階を登る物語 - 雛見沢研究メモ(仮)

ゲーム盤に駒を招く


EP8戦人「お兄ちゃんはもう、ゲームマスターなんだ。ゲーム盤の全てを知る者だけが、ゲーム盤を開き、駒を招くことが出来る。?」
 戦人が言ってることが正しいとすると、EP5でヱリカという駒を招いたのは、ベルンでなくラムダということになるのだろうか。あるいは、EP5でもベルンはゲームマスターの一人だったと考えることもできる。EP8ではベルンと戦人の二人が同時にゲームマスターになっていると明言されているが、私はEP5もゲーム盤が二重になっていると考えたことがある。しかしEP5のそれは、少なくともEP8ほどあからさまではなかった。
(参考)【うみねこ】 EP5の2周目:EP5二重ゲーム盤解釈…ベルンとラムダの共謀 - 雛見沢研究メモ(仮)

礼拝堂の二冊の書


 EP8で礼拝堂に置かれている鍵の掛かった本……これは後に「一なる真実の書」という絵羽があの日の六軒島の真実を記した書であると判明する。
 この本から私が最初に連想したのは、EP7で戦人が礼拝堂に置いた“愛するベアトリーチェへ。1986年10月5日”と書かれた本である。戦人がベアトに捧げる“唯一の物語”の書と、絵羽が記した「一なる真実の書」……この二つはどうやら別のものであるらしいのだが……
 ……私はここで想像を飛躍させた。もしこの二つの本の中身が同じものだったら、どういうことが言えるか。戦人が捧げた本には、「彼女(=ベアト)にとって、もっとも楽しい、“夢”が、描かれている」とされている。であるならば、「一なる真実の書」の中身も、その楽しい夢であるということになる。
 ……でもどうやら、そんなに楽しいものではないらしい。やはり関係なさそうである。

金蔵と普通に会話している縁寿


 今回戦人が用意したゲーム盤では、プレイヤーである縁寿の前に、金蔵が普通に出てきてしまっている。後にこの縁寿にも反魔法の毒素はちゃんとあるらしいことが分かるのだが……縁寿に反魔法の毒素があるのなら、なぜ金蔵は消えないのか。
EP8戦人「?さぁ、もう反魔法の毒素は一切なしだぜ!! みんな、入ってきてくれ!?」
 このゲーム盤では金蔵が生きている設定なのかもしれない。あるいは今回のゲーム盤のキャラがメタ発言を繰り返しているところや、性格が全然違うところを見ると、この場所自体が通常の下位世界とは全く別のものであるということも考えられる。よくわからない。
 ひょっとすると「黄金郷」かもしれないとも考えたけれど、後に黄金郷の扉を開いて避難する場面があるので、どうやら違うらしい。
 さらに金蔵どころかベアトもキャラクターの一人として登場し、フツーに人間たちと会話している。あんまり考えてもしょうがなさそうだ。

本当の性格は……


 今回の人間たちは慈愛に満ちた人格者のように(恐らくゲームマスターの戦人によって)描かれている。そして戦人は縁寿に対し、これが本当のみんなの性格だという。しかし縁寿は、これまで見てきた偽書等のイメージから、そんなはずはないと拒否する。どちらが正解なのか、あるいはどちらも間違っているのか、それも分からない。どっちでもいいっちゃどっちでもいい。
 ただキャラクターの同一性なんて描く人間によってどうにでも変わるということはよくわかる。
(参考)【うみねこ】 「偽書作者縁寿説?」…キャラクター同一性崩壊の理由 - 雛見沢研究メモ(仮)

縁寿のための道標・縁寿のための物語


EP8ベアト「?戦人も、そして妾たちも、そなたを導く道標の役にしか過ぎぬのだから」
 物語の大きなテーマの一つ。EP6で戦人の物語が終わり、EP7でミステリとして終わり、EP8で縁寿のための物語が終わるということか。
 EP6にはこういう記述もある。
EP6八城「それでよい、人の子よ。……右代宮家の最後の生き残りであるあなたが、真実に至り、無限の魔女になることを、運命も待ち望んでいるでしょう。……私という存在など、あなたという真の継承者を覚醒させるための、ただの道標に過ぎないのだから。……エンジェ・ベアトリーチェ」
 縁寿は導かれやがて覚醒する。いや魔法が過程を装飾するものであるなら、先に覚醒した縁寿が存在し、そこに至るまでの内面の変化を、こうして描いているだけかもしれない。

メッセージボトルの正体?


EP8戦人「前から聞きたかったんだが、あのメッセージボトルは何なんだ?」
ベアト「そなたとのゲームを練りながら、その過程で生み出した派生の物語のようなものよ。一つのゲーム盤から、異なる複数の物語を無限に紡ぎ出せることに気付き、面白くなってしまってな…!」
ベアト「うむ! あまりの力作に、そなたを待つのが惜しくなってな…! アガサ・クリスティーに倣い、妾もそれを瓶に封じて海に投じてみたのだ。ミステリアスであろう?!」
 どうやら、事故とメッセージボトルに直接の関係はないといいたいらしい。偶然の事故と、偶然流れ着いたメッセージボトルのオチが、偶然一致しただけ。そういう解釈もありうる。
 これは私もこれまで何度か書いてきた、ちゃぶ台返しの類である。そういうオチもありうるというのは割と想像できたことではある。ただ、ベアトの言葉が事実であるかどうかは確かめようがない。
(参考)【うみねこ】 ワインボトルのノート片の話と、おまけ「楽しいイベントと想定外の事故」 - 雛見沢研究メモ(仮)

ベアトの罪・邪推のタネ


EP8「?それが、妾が残した罪であり、最後の物語を用意する理由なのだ」
 メッセージボトルという邪推のタネを未来に残してしまったことが、自分の罪だとベアトは告白する。本当にそれだけなのかどうか、分かるはずもない。「そんな都合のいい偶然はありえない」は我々の、あるいは縁寿の願望に過ぎない。

ハロウィンパーティー・黄金の返還式


 どうやらこのゲーム盤では金蔵たちが盛大なハロウィンパーティーを企画しているらしい。ベアトリーチェへの黄金の返還式でもあるという。
 これはもうただの思いつきなんだけど、爆発事故の原因が戦時中の爆弾ではなく、お祝いに用意された花火だったらどうだろう。誰かの当主継承のお祝い(配られた1億円も)とか、ホテルの落成式とか、考えられなくもない。
 警察が調べれば分かりそうなので、かなり無理があるか。爆弾オチが気に入らない場合の一つの選択肢として。ちなみに、EP8終盤でラムダが戦いに使う魔法が、お菓子の花火なのはきっと何の関係もない。
 死に際の台詞は「たーまやー!」

24時の爆発


EP8:六軒島爆発事故は、そのあまりに大規模な爆発により、何時何分に起こったか、ほぼ正確に特定されている。それは、10月5日24時00分。この、揃い過ぎた数字は、この事故が人為的であることを示している。
 おまけに、金蔵がそんな爆破装置を持ってたという証言もあるらしい。胡散臭すぎる証言である。そんなもん証言されても信じるなよといいたい。……もうそれが真相でいい気がするけど、気に入らなければ否定してもいい。
 例えば10月6日が何かの記念日だったから、日付が変わった瞬間に何かやろうとしたという可能性も……あるかもしれないが、何の根拠もない。また、他が偶然オチで通用するなら、この時刻が偶然でいけない理由もない。なんとでも言える。

絵羽はあの日何があったかを知っているか?


 「一なる真実の書」には絵羽が真相を記しているという。しかし、その中身は我々プレイヤーに開示されていない。ゲーム盤の絵羽は、でたらめが書いてあるだけだという。結局のところ、中身が本物であるかどうか確かめる術はない。
 一つの可能性として、“現実”には絵羽は事故の詳細を全く知らないということもありうるということは心に留めておきたい。例えば、碑文を解いて九羽鳥庵に到達したら、その間に爆発が起こってしまって、絵羽自身にも何がなんだか分からないとかね。
 TIPSのエヴァの項に何があったか知ってると書かれているが、それが当時の一部始終であるとは限らない。ごく一部しか知らないこともありうる。「一なる真実の書」に記されているのは、絵羽自身が当時のことを推理しただけのものかもしれない。……作中に誰一人、当時何があったかを明確に知る人物が存在しないことさえありうる。

猫箱の外の情報


EP8縁寿:……猫箱の中の真実は、常に一つ。猫箱の外で何があったって、……それは真実を揺るがしたりはしないはず。なのに私は、……猫箱の外での事象に左右されて、その中身の観測に影響を及ぼそうとしている。
 縁寿にとって不幸あるいは幸運なのは、当時自分が幼く、過去についての記憶が薄くなっていることである。そのため容易に他者の真偽不明の情報に影響される。自分を信じろという戦人の言葉さえ、誰かの手によって書かれた偽書という猫箱の外の情報に過ぎない。
 EP8終盤、縁寿が赤字を拒絶したのはそのへんことをが理解できたという意味だと考えます。偽書の外に現実として存在する人間である縁寿が、創作物の中の真実でしかない赤字に縛られなければならない理由はない。そんなようなことでしょう。どこかの縁寿のTIPSで、縁寿は未来の魔女だから過去の魔女であるベアトの魔法は効かないみたいな設定があったんですけど、赤字もベアトが使い始めた魔法なんで、通用しないのも道理かと。
 それで最終的に落ち着いたところが「たとえ世界が自分の家族を責めても、自分だけは味方よ!」みたいなところなんで、至極妥当なオチになったなーという感じです。

縁寿と絵羽について


EP8:絵羽は縁寿の新しい親として、最後の唯一の肉親として愛情を注ごうと努力したのだ。自身の悲しみを懸命に堪えて。しかし縁寿はそれを受け容れなかった。唯一生還した絵羽を、自分の親を奪ったと罵ったのだ。
 このへんのことは、小冊子「魔女達の七夕は甘くない」に描かれていることだと思います。冊子でのベルンと縁寿のやり取りは、絵羽を拒絶することを決めた縁寿の内面を、魔法的に装飾したものだと考えます。
 「うみねこ」の魔法は“結果”から考えるのが大事。絵羽が真実を教えず憎まれ役として機能することで、縁寿は少なくとも12年間を生き抜きました。また最終的に、絵羽の財産は全て縁寿に受け継がれています。一見邪悪に見えるものも、結果から考えるとそういう風に演出されていただけかもしれない……というのがミソ。
 だからといって、絵羽が本当に何を考えていたのかなんてことは、分かりません。
(参考)雛見沢村民集会2配布小冊子 : うみねこのなく頃に まとめWiki

子供の魔法・大人の魔法


EP8真里亞「?子供のうちにしか見えない魔法もあるし。……大人になって理解できる魔法もある。縁寿は今、その狭間にいる」
 やたらと悟ったようなことを言う真里亞。EP4までの真里亞は大人たちが使う手品=魔法に騙されるだけの子供でした。EP6になると、自分でカップから飴を取り出す手品をやり、ヱリカと対決しています。サンタクロースにプレゼントをもらう側から、サンタクロースとして与える側になる……子供にしか見えない魔法、大人になって理解できる魔法というのは、この程度の意味だと思います。
 子供から大人に、というのは「うみねこ」に通底している話の流れの一つ。EP8も結局は縁寿が大人になる話である。といっても、EP4で縁寿は一度壁を越えたはずなんですよね。でもいざ自分のことになると、理解していたはずのことを見失ってしまうんでしょうか。

 あと、真里亞が「大人」を語るのってものすごい異様な感じがするんで、何か裏があるんじゃないか……例えば「大人」になった真里亞が世界のどこかにいるんじゃないか……とか考えたりしましたけど、ただの妄想です。

身内なら犯罪者でも庇うのが当たり前?


 EP5の話なんですが、夏妃はぶっちゃけ詐欺だの死体隠しだのをやってるただの犯罪者です。で、それを暴くヱリカの行動自体はそんなに悪いことばかりなわけがないんですよね。ただやたらと邪悪に描写されて印象操作されてるだけです。そしてここで、夏妃の名誉がどうとかいって庇うのが戦人なんです。
 これって、「ひぐらし」の罪滅し編で、殺人を犯したレナを仲間全員で庇うのと同じようなもんなんですよ。要するに、身内なら犯罪者でも庇うのが当たり前!みたいな話です。このへんは当時結構批判されてたような気がします。「いやちゃんと罪を償わせろよ」みたいに。

 「うみねこ」では実際に当時何らかの犯罪があったかどうかさえ分からないんですけど、EP5の戦人がそうであったように、犯罪があっても庇って隠すと考えられます。なので、「戦人が追求するなと言ってるってことは、実際犯罪なんかなんもなくて、純粋に事故だったんだ」という風には一概に言えません。戦人はそこまでいい子ちゃんじゃないので。
 このへんは「ひぐらし」から「うみねこ」に受け継がれている、ある意味一貫した考え方なんです。でも大分突っ込みを受けてるみたいですね。そらそーでしょうけど。
 実際身内のことになったら社会なんか関係ねーだろ、というのもリアルっちゃリアルなんで、そういう作品なんだと思っていいと思います。何が何でも我が道を行く「なく頃に」シリーズらしいポイントだと思います。

留弗夫がやったこと


 留弗夫が「今夜殺されるだろうな」っていうEP1からのネタがあるんですが、あの真相がついに留弗夫の口から語られました。やっぱり戦人は霧江の子供だったらしいです。恐らく今後ここを掘り下げた説明は出てこないんじゃないかと思うので、これで説明は終わりなんでしょう。たぶん。
 EP3だか4だかで縁寿もこのことを知ってる風な様子があったんで、未来の世界で病院の関係者から漏れて一般に流布されたネタなのかもしれないですね。

話が戻ってます


EP8戦人「?……だからせめて、許せとは言わない。……ただ、わかってやってくれ。時間が掛かってもいい、どれだけ未来でもいい。……絵羽伯母さんのことを、わかってやってくれ。?」
 これ、EP4で達成されてますよね既に。絵羽も自分と同じ人間だったんだーみたいな、思春期にありがちな感じのやつ。
 今回の縁寿はEP4が無かったかのように絵羽憎しになってる部分があるんですけど、話の繋がりが混乱しちゃってる気がします。あんまり気にしても意味ないでしょうけど。

ゲームマスターに把握できないこと


EP8戦人:こんなはずはない。このゲーム盤のゲームマスターは自分だ。なのに、ゲームマスターに把握できない事態が起こるなんて、あるものか
 今回はベルンと戦人が同時にゲームマスターだから、戦人に把握できないことも起こる……という設定です。EP5も恐らくゲーム盤は二重になってるだろうという話はしました。
 でですね。こうなるとEP6もゲーム盤が二重になってる……つまりゲームマスターが二人いる状態なんだろうなと想像できます。EP6では、戦人が用意していた狂言殺人劇と、その犯人がいるゲーム盤があり……一方、ベルンがゲームマスターになってるヱリカ犯人のゲーム盤がある……で二重になってると。ヱリカが戦人の把握できないところで勝手に(?)殺人をやらかしてたあたりの話です。
 こうしてみると、なんかEP5?8まで、徹底的にベルンとラムダ……特にベルンの手のひらの上にいるような気がしてきますねえ。ひどい狸どもです。EP8でゲームマスター二人というネタが出てきたのは、このへんのネタばらしかもしれません。EP4まではそうでもなかったのに、EP5になってから急にチート臭いネタが出てきたのはそのへんの問題かしら。
EP8ラムダ「……縁寿が消えたのが、ゲームマスター戦人のシナリオでないならば。……ゲームマスターが他にいることになるわね」
 そんなこと、なんで分かるんですかラムダさん。戦人さえよくわかってないというのに! ……さてはこいつら……やりたい放題か!
 それにしても、アバウトなゲーム盤である。3人同時ゲームマスターとかでもできるんじゃないか。収拾つかないよねそれ。

 EP3でベルンがゲーム盤じゃなくメタ視世界に縁寿を引きこんだのは別の話なのかな? わかんないけど。

ヱリカは友人


EP8戦人「俺たちはフェアに戦った。勝敗が互いの運命を分けたが、……決闘をかわした俺たちは、ずっと友人だ」
 ……虚構とはいえ、ヱリカには自分の身内を殺されたりしてるのに友人扱いらしい。戦人もすっかりメタと下位の区別がついてきたというか、下位で自分の身内が殺されたぐらいでは、動揺しなくなってますね。
 この後ベルンとゲームをするんですけど、そこで自分と両親が犯人扱いされてもケロっとしてます。戦人くん変わっちゃったな?

 つづく
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