雛見沢研究メモ
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【うみねこのなく頃にEP7】[ネタバレ] “土は土に・幻は幻に”解釈例? EP1・2 

 興味深いコメントを沢山頂いてます。参考にさせていただきます。
 今回はEP7の大きなポイントである「土は土に・幻は幻に」の解釈例を書きます。
 略して「はにはに」

はじめに


 EP7の謎解きにおける一つの山場。ウィルが「真実と虚構を、斬って分ける」と宣言してEP1?4の各トリックの解法をクレルに突きつけます。青字でも赤字でもなく、白黒の剣の形で表現されてます。
 このくだりは作中では「解答」として扱われてますが、ユーザー側からはただの「ヒント」です。感想でも書いたとおり解釈にも幅があり、これで全ての“たった一つの冴えた答え”が得られることはないと断言してもいいでしょう。

第1のゲーム


第一の晩

クレル「第1のゲーム、第一の晩。園芸倉庫に、6人の死体。」
ウィル「幻は幻に。……土には帰れぬ骸が、幻に帰る。」
(以下同様に参考)赤文字その他(第七話) : うみねこのなく頃に まとめWiki
 ウィルが真実と虚構を切り分けるといってるので、「幻」と「土」はそれぞれ「幻=虚構」「土=真実」という意味だと考えます。つまり、第一のゲームの第一の晩は、虚構によって成立しているトリックだということになります。
 内容としては、今まで何度か書いたとおり、絵羽・秀吉と紗音以下数名の共犯で構成できるトリックになります。倉庫の中に紗音の死体がなく、絵羽と秀吉が嘘をついているわけです。ただ、倉庫の中に死体役の紗音がいても成立しなくはないと思います。どちらかといえばいない方がいいという程度の違いしかないでしょう。

ウィル「……始めから、危ういゲームだったな。……もしもあいつが、それでも死に顔を見たいと言って踏み入っていたなら、どうしていた」
 これは「あいつ=譲治」が紗音の死に顔を見たがったらどうするかという話です。ウィルは「危うい」と言ってますけど、実際はわりと成功率の高い作戦だったという話は以前しました。
この場面の犯人側の計画のキモは、あくまで「共犯者以外が中に入って紗音の死体を確認しようとしても強制的に排除できる準備がある」という点。秀吉は確か力が強い設定だし、絵羽は武術やってる設定で、この二人がポイント。誰かが錯乱して強行突破しようとしても、排除しうる。この準備がなければリスクが高くなりすぎてしまって、あまりにも無理があると思います。
(参考)【うみねこ】 EP1の3周目:2日目? 薔薇庭園倉庫内に紗音の偽装死体はない? - 雛見沢研究メモ(仮)

 注意したいのは、ウィルが言ってることはあくまで「模範解答例のヒント」でしかなく、別の方法で抜けられるならそれでも構わないということです。大事なのはベアトリーチェを殺すこと……つまり人間犯人でトリックを説明することそのものであって、“たった一つの冴えた答え”を見出すことではありません。「うみねこ」では全編を通じてそのことが散々主張されています。複数の解答が等価のものとして並び立ちうる世界観です。
 ある程度筋が通ってれば“こっちの説の方が通りがいい”ということはあっても“こうでなければならない”ということはほぼありません。“こうでなければならない”という主張は、作品自体の趣旨に反することになるとさえ言えるでしょう。逆に言えばその程度の縛りしかないということでもあります。

第二の晩

「第1のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人の骸は鎖で守られし密室に。」
「幻は幻に。……幻の鎖は、幻しか閉じ込めない。」
 「幻」…つまりこれも虚構によるトリック。虚構の鎖による虚構の密室。絵羽・秀吉の部屋のチェーンが掛かってるのを発見したのは源次と嘉音だが、実際は掛かっていなかった。あるいは、掛かってたのを切った。次に熊沢と嘉音がチェーンを切断したシーンも嘘で、実際は掛かっていなかった。つまり、嘉音・源次・熊沢の3人の共犯が口裏を合わせて作り出した嘘。他の解釈もあるかもしれないけど、考えるのが面倒なので省略。

第四の晩

「第1のゲーム、第四の晩。密室書斎の老当主は灼熱の窯の中に。」
「幻は幻に。……幻の男は、あるべきところへ。」
 幻=虚構。虚構の男は、虚構へかえる。つまり、元々死んでいた金蔵を焼いただけ。焼いたのはEP5の金蔵死亡隠蔽組(夏妃除く・蔵臼死亡)…つまり源次・紗音=嘉音・熊沢・南條の誰か。この場面ではまだ全員生きてるはず。

第五の晩

「第1のゲーム、第五の晩。杭に胸を捧げし少年の最後。」
「幻は幻に。……幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない。」
 幻=虚構。虚構の杭は実在の人間を貫かない。つまりボイラー室で刺されたことになってる嘉音には、実際には杭は刺さっていない。その後、使用人室に運び込まれ、共犯の南條によって死んだと偽られている。詳細は以前書いた【うみねこ】 EP1の3周目:2日目? (終) - 雛見沢研究メモ(仮)の通り。

第六、第七、第八の晩

「第1のゲーム、第六、第七、第八の晩。歌う少女の密室に横たわる3人の骸。」
「幻は幻に。……盲目なる少女が歌うは幻。密室幻想。」
 幻=虚構。真里亞の言葉は虚構=嘘。虚構の密室。つまり紗音=嘉音が3人を殺して部屋を出た後、紗音か真里亞が鍵を閉めた。

第2のゲーム


第一の晩

「続けましょう。第2のゲーム、第一の晩。腹を割かれし6人は密室礼拝堂に。」
「幻は幻に。……黄金の真実が、幻の錠を閉ざす。」
 幻=虚構。虚構の錠…つまり鍵は閉まっていなかった。ということは、鍵を最初に開けた時にいた楼座・源次・紗音=嘉音・南條・(郷田)が共犯ということになる。郷田はこの時点で共犯なのか、単に鍵に注意を払ってなかっただけなのか不明。
 「黄金の真実」の解釈は迷ったんですが、“その場にいる人間の合意or共通認識”という意味でいいと思います。EP4についても同じ「黄金の真実」という語が使われてるので、多分そうでしょう。最初はEP5で戦人が使った金字…金蔵か金蔵の死体を使ったトリックかと考えたんですけど、多分関係ないです。
(参考)考察投稿抜粋/過去トリック : うみねこのなく頃に まとめWiki

 ちなみに、礼拝堂でベアトが親達に魔女と認められるシーンは、紗音が黄金のインゴットを抜いてきて指輪を見せ、自分が当主であることを示したシーンになるんでしょう。ただ親達が素直に納得したとは思えないですね。お金で買収したかもしれないけど。楼座があそこに居たかどうかは不明。

 ……さて、正直な話、結局のところ私はEP2について明確な解法を考え出すことができなかったんですよね。いや考えることはできるんだけど、これだ!という答えは得られなかったんです。だからEP7の直前になってもまだ【うみねこ】 EP2再プレイ前のメモ:注目の4人と「EP2霧江主犯説」 - 雛見沢研究メモ(仮)なんてものを書いたりするんですよ。
 EP2の何が分からなかったのかというと、特にこの最初の礼拝堂と楼座が犯人側につくタイミングです。楼座が第一の晩の前から共犯だったとすると、楼座を不利にする礼拝堂の鍵を持たされていたことに違和感が出てくる。楼座がベアトリーチェ=紗音と認識した上で共犯関係になったのなら、明らかに自分がハメられてることに気付くはずなんですよね。
 ……かといって礼拝堂の鍵の入った封筒が楼座の自作自演だったら、自分を自分で犯人だと主張することになり意味不明すぎる。楼座が礼拝堂に入って殺人を犯してる場合も同様。
 じゃぁベアトリーチェ=紗音と認識せずに共犯になったのだとしたら、薔薇庭園に出てきたベアトリーチェは何だったのかということになる。この場合は、楼座や霧江が直接目撃しても紗音だと見抜けないようなチート変装を許容することにもなるんですよね。紗音=嘉音の変装がアリな時点でしょうがないと諦めるしかないのか。
 そこであのベアトリーチェは幻想だったということにすると、今度は霧江がベアトの目撃を証言していることに矛盾が発生する。これを解決するために霧江を犯人側にしたのが、前に書いた「EP2霧江主犯説」です。
 ……こんな風に、EP2はどうもスマートに裏側を説明することができないんです。もしEP8でこれ以上の説明がないとしたら、今回もまた何だか釈然としないまま終わることになるんでしょうか。

第二の晩

「第2のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人は、死体さえも寄り添えない。」
「幻は幻に。……役目を終えたる幻は、骸さえも残せない。」
 幻=虚構。嘉音という幻は、虚構の中で虚構の死を迎える。つまりそれは概念上の死であって、生命活動の停止を意味しない。具体的には、朱志香に正体をバラした・見抜かれたか、紗音が嘉音に変装するための変装キットを捨てたか、狂言殺人劇上で死者の役割を演じたか。
 ……「(赤字)嘉音はこの部屋で殺された」は「死」の定義問題によって抜けることになる。以降、赤字における全ての「死」の概念が不定のものとなり、必ずしも生命活動の停止を意味しないことが明らかになる。このことは、EP5のロノウェの言葉によってより確かなものとなる。「(青字)?死体でないものを、死体と言っていけないとは言われておりませんもので」

第四、第五、第六の晩

「第2のゲーム、第四、第五、第六の晩。夏妃の密室にて生き残りし者はなし。」
「土は土に。……棺桶が密室であることに、疑問を挟む者はいない。」
 土=真実。この部屋は確かに密室だった。死体も本物であり偽装されていない。「棺桶」は死者を安置する箱……夏妃の部屋は最初から棺桶として用意されたものだった……つまり、紗音は譲治と郷田を殺すためにこの部屋に誘き寄せた。紗音は夏妃の部屋に入って、まず譲治を殺す。郷田は自分が紗音の共犯だと思ってるので殺されないと考えていた。しかし紗音は郷田を裏切り殺害。その後紗音は自殺する。郷田か紗音が鍵を閉めていたので、これで密室完成。紗音は爆破を含めた殺人計画に忠実であり、自分が生き残ろうとはしない。死ぬべきと決めたら速やかに自殺する。紗音の額に杭が刺さっていなかったのは、自殺後に自力で杭を刺すことはできないからである。……これが恐らく、想定されてる夏妃の部屋の事件の模範解答例。

 しかし私は釈然としない。なぜなら、一応紗音の死体を戦人が確認しているにも関わらず、紗音の自殺+譲治・郷田殺害の凶器が杭以外に発見されていないからである。杭を使って郷田と譲治を殺害したとしても、自力で額に杭を打ちつけて自殺するなんて、あまりにも変態すぎる。だとしたら、銃のような何かが必要だ。しかしそれは発見されていない。死後に銃を隠す仕掛けがあったのか、戦人が見逃しただけなのか。戦人は一応探偵なのだから、凶器があるなら手掛かりは示されてもいいはずだ。でもまぁ、それがなくても話は通らなくもない。
 では紗音の死は偽装であり、生きていたのか? いやそれもおかしい。戦人が額の傷を確認している。確かに戦人が誤認する可能性はあるが、やはり釈然としない。“私は気に入らない”
 ならはやり、自殺だ。そして凶器を隠す必要がある。楼座は戦人とずっと一緒だったから無理だ。なら源次しかいない。源次が夏妃の部屋に入り、紗音自殺の凶器を持ち出して隠した。これが答えだ。マスターキーは楼座が持ってて使えないから、源次は夏妃の部屋の鍵で施錠したのだ。
 ……ところがこれを否定する赤字がある。「(赤字)夏妃自身の鍵は譲治のポケットに入って、室内に閉じ込められていた」……あぁなんだ。別に何も問題はない。「夏妃自身の鍵」と書かれているだけで、「夏妃の部屋の鍵」とは書かれていないからだ。つまり譲治のポケットに入っていたのは、夏妃の霊鏡が入っていた箱の鍵であり、部屋の鍵ではないと解釈すればいいのである。手掛かりはある。
EP2:化粧道具の小箱はどれも宝物箱に見え、全てを改める手間の多さに軽い眩暈を覚えずにはいられなかった。
紗音「こ、……この箱かもしれません…。鍵が掛かってて開きません…!」
 まとめるとこうなる。
・紗音、夏妃の霊鏡が欲しいという

・礼拝堂に夏妃の鍵を取りに。
(礼拝堂に行かず、夏妃の部屋の鍵が締まってなかったパターンもアリ)

・紗音、譲治と郷田を夏妃の部屋に誘い込む。譲治が霊鏡の鍵を探して発見、開錠してポケットに鍵をしまう。

・紗音、譲治と郷田を銃のようなもので殺害。二人の死体に杭を刺し、自分の側に杭を置いて自殺する。部屋の鍵は閉めない。
(鍵を閉める場合は、あらかじめ源次が夏妃の部屋の鍵を持っている必要がある。この場合、譲治たちが入る時には夏妃の部屋の鍵が締まってたなかったことになる)

源次、夏妃の部屋に入り(鍵は閉まってない)、凶器と夏妃の部屋の鍵を回収。外に出て施錠。

・夏妃の部屋に戦人たちが入る時、源次も同行している。この時、源次が楼座に夏妃の部屋の鍵を渡す。楼座はその鍵を「譲治が持っていた」と偽る。これで完了
 ……この方が私は納得できるというだけであって、戦人が凶器を見逃したパターンでも話は通るので問題ない。

第七、第八の晩

「第2のゲーム、第七、第八の晩。赤き目の幻想に斬り殺されし二人。」
「土は土に。幻は幻に。……幻に生み出せる骸はなし。」
 土=真実。幻=虚構。紗音と源次が熊沢と南條を殺害。郷田は脅迫かカネで共犯に。死体は本物。紗音・源次・郷田の証言が虚構。

 うん。疲れたので一旦ここで区切りますわ。
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