青い人がやたらと心が大事だと強調するので、じゃぁどうしたら犯人が大量殺人にまで至るのか動機面を考えてみようという話。元々可哀想な感じの人を、
さらにできるだけ可哀想に解釈する愛なき所業。……やはりというべきか、一応隠してくれる分だけベルンカステルの方が私よりマシなのである。
結構キツイ感じのエゲツナイ内容なので、苦手な人は回れ右。 凌辱系のエロゲとか大丈夫な人なら大丈夫。言葉を濁さない!
大量殺人劇首謀者の語られぬ動機
EP7:誰も碑文の謎を解けないなら、誰も絶対に逃れられない、絶対の、運命。
それで島を閉ざした。自分ごと。
1986年10月4日から5日は、絶対の意志で封じられ、……その狭い時間と島の中で選ばれるいずれかの運命に、……彼女は身を任す。
EP7によると、過去EPで島をぶっとばした犯人(少なくとも最初にふっとばそうとした犯人)は
紗音ってことで確定のようです。手段は、旧日本軍が六軒島にあった軍事基地に残した爆薬だそうで。
ただ、
紗音なのか嘉音なのかヤスなのか理御なのかクレルなのか19男なのか、そのあたりの明確な区別はつきません。代表して紗音ってことにしておきます。
EP6でも恐らく紗音の仕業なんだろうなってとこまでは行ったんですけど、それでもまだ動機に関してはよくわかりませんでした。複数の相手に恋をしてしまったスイーツ(笑)がヤンデレ化してブチギレただけにしか見えなかったので。当時の私の考えはこうですね。
まぁこんなもんですわ。でまぁ、その
裏ってやつがちゃんとあって、それがEP7で語られたわけです。でも全部が明確に語られたわけじゃなく、結構ボカされてるんですね。
そんなわけで、何を考えて紗音がヤラカシたのか謎のままなんですけど、解説は打ち切りだと宣言されました。
EP7クレル「……これで。今度こそ、私の告白はおしまいです。……私の、事件への動機は、もう充分でしょう。……これでわからぬなら、もはや語りません。どうせ、私の心など誰も、わからぬでしょうから」
はぁ、まぁ確かによくわからんです。分かってる範囲でもそこそこ可哀想ではあるんですけど、この手の話の犯人としちゃ、ちょっと弱いかなと。
そこで私は考えた。現状に納得できないなら、
自分が納得いくまで、紗音をひたすら可哀想なキャラに仕立て上げればいいんじゃね?と。どうせ「うみねこ」の考察なんて
二次創作と変わらんのだし。どれだけ可哀想なキャラに仕立て上げたところで、大量殺人に足る動機なんてのもはそうそうでてこないでしょうが、ストーリー的に「これぐらいならしょうがないかな?」ってところまで引き上げることは多分できます。
他人が納得する必要は全くなし。自分さえ納得できればそれでよし。碑文を事前に解読した金蔵の子供
EP7クレル:あぁ、我こそは我にして我等なり。我は、黄金の魔女ベアトリーチェ。
この六軒島の真の支配者にして、……無限の黄金の所有者。
でも何も満たされず。
……たった一人の想い人が帰って来てくれる日を、待っています……。
その裏ってのが何だったのか。それはまず、
紗音が金蔵と九羽鳥庵ベアトの子供であり、19年前夏妃に預けられた赤ん坊だったということ。二度崖から落ちて二度助かってるわけですね。強運だなぁ。……
九羽鳥庵ベアトの妊娠なんて、リアルだと推理っていうより邪推の範疇でしかない気もしますが、小説ではお約束と言えるかもしれませんね。ヱリカじゃなくても割と簡単に想像のつくネタ。
そして二つ目は……
紗音が1986年の親族会議以前に碑文を解き、当主を継承していたこと。これもまぁ想像できなくもないことです。私ができてたんだし。ここまでがEP7で明確に語られている内容です。ただ、まだこれだけじゃ大量殺人には足らないっすよねぇ。
私が紗音の当主継承について考えた記事はコレっすね。EP6の後に書いたやつです。
【うみねこ】 「碑文事前解読者=ボトルメール作者」仮説 - 雛見沢研究メモ(仮) これがただの幻想でなく、実際に「指輪を受け取った人物」がいるとして、それがただの盗みではなく、あくまで正当なものだったら。
それが次期当主継承予定の蔵臼でないなら、その「指輪所持(=当主継承)」の正当性は何によって保証されるか。なぜ正当に当主を継承しえたのか。それはやっぱり「碑文解読」だろう、というワケ。
つまり金蔵が指輪をブン投げた時点かそれより前に、既に碑文を解読した奴がいたのではないかということです。
この通りのことがEP7で語られました。詳細としては……碑文が掲示された後、紗音が金蔵の子供であることを知っていた源次(金蔵は知らない)が、紗音にヒント(=金蔵の故郷が台湾であること)をほのめかす。これで
紗音の条件は親達と対等になった。あくまで「紗音を有利にした」のではなく「対等にした」のがポイント。そして、紗音は謎を解いた。
その後に起こったこともだいたい想像の範囲内。
ひょっとすると「右代宮蔵書」だけではなく、何らかの「右代宮家の秘密」に繋がるものもあったかもしれません。
例えば、19年前に死んだ「九羽鳥庵のベアトリーチェ」の痕跡があったりとか。あるいは「19年前の男」に関する秘密だったりとか。
ここで、紗音が「自分は九羽鳥庵ベアトと金蔵の子供なのだ」と知るイベントでもあればドラマチックですかね。
EP7で語られたのは、
紗音が碑文を解いて地下室に到達するとそこに源次が現れ、金蔵のもとに連れて行かれて自分の出自を知るって流れでした。まぁ大体あってる。
ここまでで分かるのは、紗音が自分が金蔵の子供であることを知ったってとこまでなんですけど……ひょっとすると、
自分が九羽鳥庵ベアト(=金蔵とベアトリーチェ・カスティリオーニの子供)の近親相姦で生まれた子供だと知ったのかもしれませんね。それをコンプレックスにして、それを譲治に知られるのが怖くて、大爆発まで行っちゃった……?
あ、
三親等以内だから結婚はできないんだな。叔母…つまり譲治にとっての楼座と同じになっちゃうわけで。それもきついよなぁ。
……うーん。でもまだ弱いよなぁ。
もっと可哀想じゃないとダメだな。 あぁ知らない人に解説しておくと、ベアトリーチェ・カスティリオーニってのはEP7で登場したイタリアの政府高官の娘です。彼女とその父は、第二次世界大戦末期、イタリア再起の資金である10tの金塊を運び込む任務を帯びた潜水艦にのって、秘密裏に日本にやってきました。ところが途上で事故にあい、秘密基地のある六軒島に漂着したんだそーです。そこで金蔵と仲良くなってくっついたんだそーで。
レイプされて金蔵の子供を妊娠し自殺未遂で障害を負った紗音
「レイプされて金蔵の子供を妊娠し自殺未遂で障害を負った紗音」……おお! これぐらいならかなり可哀想なんじゃね? これなら島ごとふっとばしても仕方ないな!……とはならないけど、これぐらいが私の想像できる
可哀想な紗音の限界ですかね。
唐突にショッキングな言葉を並べましたが、こういう想像をするための
ヒントみたいなものは、結構探せば見つかるんですよ。
ここ二年ぐらいの出来事が原因
EP7クレル「……これで。……私の話は、おしまいです」
ベルン「あら。……それでおしまい? そこからの2年間が楽しいんじゃないの……?」
ウィル「必要ねェ。……どれだけ苦しみ、葛藤したか。過去のゲームであれだけ語らせて、これ以上、語らせる必要はねェ」
そこからの2年間。つまり紗音が碑文を解き、金蔵の子供だと分かってからの2年間です。それまでの紗音は島を爆破なんて全く考えてなかった。だからその
2年間に何かがあって、それが原因で六軒島の事件に繋がったことになるはずです。……その2年間に何があったのか。そのヒントもEP7にはあります。
イケメンのウィルさんが「言わなくていい」という程度にはキツイ内容だと想像できます。
金蔵のレイプと紗音の障害
EP7終盤、ベルンがクレルの腹を裂いた時に出てきたもの。
クレル=ベアトリーチェが隠していた真実ということだと思うので、無視できないシーンです。
山本?「イ、イタリア人の黄金を奪うだと? 卑怯者め、右代宮、貴様、それでも帝国軍人かぁあああぁ?!」
EP7の当初の物語では、金蔵の上官が金塊に目が眩んでイタリア人を殺そうとしたという話になってます。金蔵はそこに巻き込まれてベアトリーチェ=カスティリオーニを助けた流れ。これはベルンの演出でしょう。優しいなぁベルンは!
ところが、クレルの腹を裂いて出てきたのは
「金蔵が金塊を奪おうとした」という話みたいです。つまり、
金蔵はかなりの悪人だったと。どっちが事実なのかはさておき、今回は紗音をできるだけ可哀想にしてあげるのが目的なので、金蔵は悪人の方がいいですね。まわりが悪人にならないと、紗音があんまり可哀想になってくれないんですよ。
次のシーン。
ベアト「……お、お父様……? わ、私はお父様のことを敬愛いたしております……。で、でも、……そのお父様の気持ちには、その……」
まぁどう見ても
金蔵がベアトに肉体関係を迫っているシーンですね。未遂で終わるのが純愛系のエロゲ。未遂で終わらないのは凌辱系のエロゲ。さぁどっちだ。
このシーン、一見すると19年以上前の
九羽鳥庵ベアトに対して金蔵が肉体関係を迫ってるシーンだと思えます。でも実はそれだとちょっと違和感がある。なんでかというと、九羽鳥庵ベアトはかなりの
無知だからです。なので九羽鳥庵ベアトであれば、恐らく何がなんだか分からないままヤラレてしまうでしょう。
だからそう、これは九羽鳥庵ベアトではなく……
ここ2年間の紗音かもしれない。地下室にあったドレスを着た、当主を継承した後の紗音。本編では紗音がドレスを来て金蔵を「お父様」と呼んだ後に金蔵が死んだことになってますけど、事実はそうではなく、
金蔵は生きてたのかもしれない。そしてヤッチャッタ。そんでもってデキチャッタ。
そしてトドメの次のシーン。
???「どうして!! どうしてあなたたちは私を助けたんですか?! どうして死なせてくれなかったんですか?! 私はあの時の大怪我で、……こんな体で生きさせられている!! こんな体で、生きていたくなんかなかった!! こんな、恋をすることも出来ない体で……!! そんなの、そんなの、生きる価値がないんじゃないですか?! そんなのニンゲンじゃない!! 家具じゃないですか!!」
この台詞を言ってるのが誰かは分からないんですよね。カスティリオーニかもしれないし、九羽鳥庵ベアトが崖から落ちた後実は生きてたのかもしれない。でも“できるだけ紗音を可哀想にする”のだから、ここは
紗音だと解釈します。このシーンは、金蔵にレイプされるシーンの後に続いてるシーンです。この場面を幼少時の紗音ってことにするのはちょっと厳しいかなぁ。物心つきすぎなので。
レイプされ、そして大怪我をした。この発話者は助かりたくなかった。どういう想像ができます? 私はこう考えました。
自殺未遂です。レイプされた後なぜ自殺未遂を? レイプされたことを苦にした? いやもっと可哀想にするならそう……
妊娠ですね。ありがちでしょ。
そして大怪我をして、
恋をすることも出来ない体になった。でもどの程度の傷なのかは分からない。傷痕が残ったのを大げさに言ってるネタはよくありますね。男からすると別にどーでもいいような傷痕を、やたらと気にする女の子の話。あんな感じで大したことないのかもしれない。……でも今回はできるだけ可哀想にするのだから、かなりギリギリのラインで
なんとか日常生活ができるレベルの障害ということにしましょう。あんまり重度だと、1986年の親族会議の時にお茶の給仕をすることもできなくなってしまうからです。
ちょっと紗音がドン臭いのは、怪我の後遺症だよ!!……うん、ちょっと無理あるな。まあいいか。
こうして出来上がるのが、
「レイプされて金蔵の子供を妊娠し自殺未遂で障害を負った紗音」です。ああ可哀想! これぐらいで満足? いやいや、
まだ足りないでしょ。「紗音妊娠説」
1年という時間…なぜ1986年なのか
EP7クレル「?あと1年、早ければ。……あるいは、遅ければ」
ウィル「決闘の勝敗は、違う形ではあっても、ついただろうな」?
……時間さえ、与えられれば。
あるいはむしろ逆で、悩む時間さえ与えられなかったなら。
全てが、恨めしい。なぜ、どうして、……1986年なのか。
単に紗音がレイプされたり障害を負ったりして悩んでるだけなら、別に1986年にこだわる理由はないんですよね。で、なぜか1年後か1年前なら大丈夫だったといってるんです。1年……
1年で何が変わるのか。その答えが
妊娠ってわけ。
1年前ならまだ妊娠してない。1年後なら堕胎してなければ生んでるはず。どっちにしろ、1年という差が決定的になります。これが1986年の理由だと考えてみた。
自殺未遂時に流産ってのも考えたんですけど、この記述があるんで無事ってことにしてみました。
決闘のもう一つの意味…生か死か・生むか生まないか
EP7理御「……魂が満たない家具たちの葛藤、……ですか」
クレル「決闘はしたのです。決着も、つきかけていました。……しかし、1986年という年は、……余りに無慈悲が過ぎました」
「決闘」といえばEP6の紗音と嘉音の決闘です。二人は戦い、そして紗音が勝ちました。
その決闘のシーンで二人がこんなことを言ってます。
EP6嘉音「?約束する。そして僕が勝ったら。……お嬢様を愛し、……姉さんも大切にする」
紗音「ありがとう。でも私が勝ったら。……君と島を忘れて、ここを永遠に出て行く」
嘉音の方は多分幻想なので、こいつらが両性具有だとかワケのわからない設定がない限りは、嘉音が勝っても朱志香とまっとうに結ばれることはないでしょう。
「嘉音幻想説」です。あぁでも紗音をできるだけ可哀想にするつもりなら、
両性具有にしてしまった方がいいかな? うん、そうしよう。……性同一性障害はどうかなぁ。
バイセクシャルから遠くなる気がするんで、イマイチかな。どっちも好きなんであって、性別の不一致に悩んでるわけじゃないし。
この決闘にはもう一つ、
裏の意味(笑)がある。まぁ深読みしすぎだと笑えばいい程度のネタ。
「魂が満たない家具」でもう一つ想像できるものがあると思うんですよ。一人の人間に満たないもの。未熟なもの。そー、
胎児です。
生むとしたら、譲治に話す必要がある。譲治ならオロセとは言わないだろう。生まないならひっそりと堕胎する必要がある。それが
「決闘の勝敗」……生むのか、生まないのか。譲治に言うのか、言わないのか。時期的に限界を過ぎてるとしたら、もう堕胎することもできないのかな。南條の手を借りて、
違法に堕胎……いや殺すしかなくなるのか。それはなんとも悩ましい。
雛ベアトの存在も胎児の象徴だと考えると面白いかも。彼女は戦人を父と呼び、紗音を母と呼ぶ。紗音の思いを込められた架空のキャラクターであると同時に……
一人の人間に満たない未熟な存在=胎児である。はいはい、こじつけこじつけ。
生まれる前に殺すという選択
EP6にはこんな場面もあります。紗音嘉音の決闘のとこ。
紗音「どうして、……私たちは生まれたんだろうね」
嘉音「生まれた時、すぐに死ねればよかったんだ」
紗音「……それは、お父さんの罪だね」
嘉音「そうさ。だからあいつも死ね。みんな死ね」
「お父さん」ってのは多分源次ですね。九羽鳥庵ベアトの中にいた赤ん坊を拾い上げ、福音の家に預けたんでしょう。近親相姦で生まれた子供だとか色々と業を背負って生きることの辛さを知ってるからこういう台詞が出てくるんでしょう。だから自分達に子供ができた時、その子が生まれた時にすぐに殺す……いや
生まれる前に殺すという選択肢が出てくる。むしろ、
殺さないことは罪だとさえ言ってるんですね。
でも紗音は、たとえどんな子であれ「殺す」という罪に耐えられなかった。だから子供ごと死のうとした。でも死に切れず、大怪我だけして、源次と南條に救われてしまった。そして、
九羽鳥庵ベアトや紗音と、金蔵との過ちを看過した罪を自覚している源次・熊沢・南條と共に全てを計画し、実行する。
子供が胎の中にいるうちに、全てに決着をつけるために。……戦人が罪を思い出すか、誰かが碑文を解く奇跡が起これば、爆弾を解除すると誓って。
まだ足りない? 何が足りない? ……あー、EP1?2ないしEP4までにここまで想像できるかって話が足らないかな。
EP1?2でヒントになるネタ
穢れた魂
EP1嘉音「……汚らわしい仕事だよ。僕の魂なんて、とっくに穢れてる」
これもよく知られてそうな台詞です。魂が穢れるってよっぽどのことです。金蔵のスパイをしてるだけじゃ、どうも微妙なラインなんですよね。ここまで思いつめるかどうか。その答えが金蔵のレイプというわけ。
あるいはその前から、
蔵臼や夏妃の慰み物になっててもいいですね。もっと可哀想な方がいいでしょ。あるいは
留弗夫に食われてるとか。……さすがに無理あるか。
夏妃の伏線はあるっちゃありますよ。EP5ですけど。
EP5嘉音:奥様はとにかく厳しい人だったな。……女の使用人には特に厳しかったけど、男の使用人には甘いとの陰口を聞いてしまってからは、僕を目の敵にしていた気がする。
で、ホントに男の使用人に甘かったんじゃねえの?っていう。ただこうして範囲を広げていくと、
悪人が増えるのが難点。セクハラを我慢する紗音
EP1で戦人におっぱいを触られそうになるシーン。あれは今考えると戦人が好きだったから抵抗しなかったんだろうと考えることになるでしょう。しかし本当に他にもこういうことがあって、
普段からえげつないセクハラに耐えてたとすると……
地獄へ堕ちろ
EP1嘉音「奥様も絵羽さまも地獄へ堕ちろ。……でも、それより卑劣なのはあいつだ」
これもよくネタにされてそうな部分。夏妃や絵羽、郷田には地獄に堕ちろと言われるべき正当な理由があるとしたら? んー……夏妃は19年前の人殺し、絵羽は嫌味だしEP1だと共犯だし、郷田は……性格悪いだけか。うーんイマイチ。
ベアトの性に対するコンプレックス
EP2ベアト「綺麗事を詩人のように語るなッ!! 愛は肉欲なんだョ体を重ねてしか計れねェんだよ。男どもはお前の雌の臭いに引かれて群がる蛆蝿どもなんだよォ。そんなことも、その歳でまだ理解できねェのかよォオオオォ?」
とかなんとか。紗音=ベアトリーチェなら、こういう台詞も紗音の台詞。つまりは、女の体のことしか考えてないような男に絶望したことがあるのかもしれないなーってこと。今回だと金蔵ですね。……まぁこのへんから、
なんかドロドロしてそうだなーという程度のことは、EP1?2の段階で想像することはできるんじゃないですかね。
あとはEP3の九羽鳥庵ベアトのエピソードと、紗音=ベアトリーチェという部分が重なれば……ギリギリ到達できなくもないかなぁ。厳しいけど。
まとめ
なーんでそんなに可哀想なキャラにしたいかというと、そのぐらいやらないと十数人も殺す変態的犯行に及ぶ動機が弱くてツマンナイからです。ただそれだけ。
まとめましょうか。
【紗音かわいそう列伝】 ◎ガチ ○アリ △微妙
◎戦人が迎えにくる約束をしてたのに6年も来なかった
○福音の家で孤児として育てられた
○他の使用人にいじめられてた
○よく物をなくしたりして、ドジだった
○金蔵と九羽鳥庵ベアトの近親相姦で生まれた子供
○三親等以内なので譲治とも戦人(?)とも結婚できない
○19年前に夏妃に殺されそうになった
○碑文を解いて当主になったら金蔵にレイプされた
○黄金などの継承と同時に、爆弾とスイッチも受け継いだ
○金蔵の子供を妊娠した
△両性具有だかなんだかでバイセクシャル。譲治と戦人と朱志香が好き
○自殺未遂をして助かったが、怪我と障害が残った
△堕胎の時期を逸した
△普段から家人の慰み物にされてた
うーん。これだけ並べても、紗音が爆破に至る心理はイマイチ分かりませんねぇ。なんか物足りないっていうか。でもこれ以上
ネタがないんですよ。なんかないの?
紗音の心情としては、
自分がどういう存在かを理解して欲しい気持ちと、知られたくない気持ちがあって葛藤してる印象があります。そして、自分が理解されて受け入れられる可能性は、奇跡に等しいとも思ってる。その奇跡は碑文が説かれたり、戦人が罪を思い出したりすることに等しい。
紗音の徹底的な自己否定が爆破に繋がる。でもみんなを殺したいわけじゃなく、むしろ殺したくないんですよね。ベアトリーチェが謎を解いて欲しいと願ってるのと同じです。それが難しいことも分かってるけど。
礼拝堂のレリーフ……「この扉は千兆分の一の確率でしか開かない。あなたは千兆分の一の確率でしか祝福されない」ってやつ。これは金蔵が作らせたものですが、紗音も同じ心境に至ったんでしょう。
自分という、歪み穢れた罪深い存在を、祝福し、許し、受け入れて欲しい。誰かが奇跡を起こしたなら、自分もその奇跡の恩恵を受けられると信じた。こんなところか。
紗音妊娠説がガチなら、
奇跡に祝福された子供なら過酷な境遇と運命にあっても幸せに生きていけると考えた。逆にいえば、そうでもない限り自分と同じように苦しむことになると覚悟していたってとこ。千兆分の一の確率でしか生まれることはできない。千兆分の一の確率でしか祝福されない。
ただEP7を通じて一つ言えることは、
戦人の存在はどっちかというと間接的な原因でしかないってことですね。苦悩の原因は他にある。戦人の存在は
祝福の儀式のための司祭ってとこでしょうか。
司祭が来たから1986年に儀式をやるんです。求めてるのはあくまで
救い。 結局碑文についても、戦人が解かないとイマイチ意味がないんですよ。紗音が公平な条件で真っ先に碑文を解いたようにね。誰が解いてもいいけど、戦人が解くことにこそ奇跡がある。
戦人に罪を思い出して欲しいってのは……結局、罪を思い出した後、
譲治から紗音を奪って欲しいってことなんでしょうねぇ。ネトリネトラレヤリヤラレ。大変だなぁ。それぐらいにはまだ戦人のことも好きなんでしょう。それは現実的ではないと思ってても、期待してしまう乙女心……???
譲治のことも好きには好きなんでしょうけど、ベアトリーチェは譲治が碑文や謎を解くことは期待してないし、爆発を起こすきっかけはあくまで戦人なんで、まぁ
「譲治<<<<<戦人」なんでしょうね。……あれ?
紗音より譲治の方が可哀想じゃね??? あとそうだ。ぶっちゃけるとですね。
「ひぐらし」の鷹野も似たようなもんなんですよ。
ひぐらし祭囃し編・鷹野:私が、祖父の偉業を完成させ、世界中が祖父を讃える。
その時、祖父は復活を遂げ、神となり永遠となる。?
神がいくらサイコロの1を並べようとも。?
サイコロの目など私は超越する。サイコロの目は私が決める。運命すらも、私が決める。
挫けぬ絶対の意思で…!
……ヤバい橋を渡り、変態的な儀式でもって自分の願いを叶えるってのが、竜騎士07作品の特徴かもしれないっすね。よくわかんないけど。
さすがにラムダデルタがベアトリーチェの後見人になってるぐらいのことは、ありますわな。
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金蔵が過ちを再び犯して懐妊、というのは斬新です。
ベルンの発言から手がかりもあるし、アリだと思います。
その場合、源次や熊沢はさぞ金蔵に失望したでしょうね……。
自分は、譲治との子が出来たんじゃないかと思っていました。
金蔵は死んで大分経っている、という描写でしたし、
お腹も目立たないくらいなら、夏の旅行辺り?
あるいは、今回株が大暴落した留弗夫??
譲治との子だったら、逆に追い詰められるかもしれない、
と思っていたんです。
初恋を捨てても良いのかどうか、で。
譲治は何度も紗音に「戦人は忘れよう」的な事を呟いてたんで、
その迫り方は、意外に粘着質だったかもしれませんし。
これからも、自由な考察を楽しみにしております。