EP1をプレイし終えました。すんなり話は通ってしまったけど、さてどう書いたものか。
もうほとんどただの
答え合わせですねぇこれ。
「レシートで夏妃をハメようとする絵羽」「金蔵の死体消失トリック」
「真里亞は作者役のキャラクター」「夏妃の孤立」など
前提
ここまで置いてきた前提がそのまま通るので、特に変更はありません。
最後までこれです。◆主犯:紗音(=嘉音・変装ベアトリーチェ)
◆共犯:絵羽・秀吉・南條・源次
◆金蔵の死亡隠蔽工作:蔵臼主導(六軒島常駐組の朱志香・夏妃以外は全員協力者)
→EP1二日目朝の時点で夏妃が役割を継承(協力者の有無は不明)
◆「嘉音幻想説」…紗音=嘉音=ベアトリーチェ間で変装が可能(「謎の変装術X」)
◆「犯人権限」…「探偵権限」と同等のものが犯人側にもなければならないとする考え方
(参考1:
【うみねこ】 EP1の3周目:1日目? 「犯人権限」を活用したEP1の解法(暫定版) - 雛見沢研究メモ(仮))
(参考2:
【うみねこ】 EP1の3周目:2日目? 薔薇庭園倉庫内に紗音の偽装死体はない? - 雛見沢研究メモ(仮))など
私がやってることは、あくまで
EP5・6の内容を踏まえた「ストーリー」の側面から犯人役を設定してチェス盤をひっくり返しただけなんですけど、大体そのままで成立してしまうようです。
アリバイがどーたらトリックがどーたらといった推理小説的なことはあんまりやってません。ただ普通の物語を読むように読み、考察してきただけ。
施錠されていたはずの屋敷
二日目の朝。
源次は自分のポケットより数本の鍵を束ねたものを取り出し、それで玄関の鍵を開錠した。
六軒島には右代宮家の屋敷以外はないため、その昔は施錠の習慣はなかった。
だが、夏妃の命令により深夜から早朝にかけては施錠が義務付けられたのだった。
この記述があるからには、昨晩、譲治からプロポーズされた後、
紗音が屋敷に入った時も、施錠されてはずです。他のEPでもそういう話がある(EP5とか)のでEP1でも同じでしょう。
でも紗音が屋敷に入る時に開錠したような描写は
ないですね。使用人なので普通に開けられるはずだし、開けたからって郷田が怪しむはずもないんですが……
繋がらない電話
毎回、電話は繋がらないように工作されてるようです。工作する時間は深夜?早朝にかけて充分にあるので、別に誰がやっても大丈夫そう。紗音がやったことにするなら、深夜に屋敷に入った時にでもやらせればいいでしょう。
夏妃の部屋のドアの手形
夏妃のドアの外側に謎の塗料で手形がつけられているもの。
これはベアトリーチェの「設定」である、サソリのお守りに弱いという部分からきているものでしょう。これを実行するには、この「設定」と、夏妃の部屋のドアノブ(内側)にサソリのお守りがあることを知っていなければならない。夏妃の部屋に一度入って知ったか、事前に知っていたか、どちらでも可能。
金蔵死亡を知っている絵羽が、夏妃を書斎へ誘導?
このあたりのシーンは、
「絵羽は金蔵の死を確信している」「源次が絵羽側に協力している」として見ると、夏妃をハメようとしているように見える。というかそのようにしか見えない。
絵羽「夏妃姉さん、表とは限らないわよぅ? お父様の書斎ってことはないかしら?」
秀吉「?お父さんの書斎に場所を移して、お父さんにも混じってもらって議論を続けてるっちゅう可能性は充分あるやろ」
唐突に書斎の話を振る絵羽と、それに追随する秀吉。実際に親たちが金蔵の書斎にいる可能性は薄そうですが、ありえないとは言い切れない。
絵羽「?私はお父様の書斎に行って来るわ。ひょっとするとそこにいるかもしれないしねぇ?」
夏妃「客人である絵羽さんにそこまでのご足労はお掛けできません。私が行ってきます。?」
これで夏妃が書斎に行くことに。まんまと書斎への誘導に成功。
絵羽「?でも、朝の挨拶を交わしてくれるかは疑わしいわねぇ??」
絵羽「そこまで啖呵を切って、お父様を説得できず、ひとりで降りてきちゃったりしたら、信頼を得ているなんて、二度と言えないかもねぇ…?」
「絵羽は金蔵の死を確信している」とすると、夏妃が金蔵を連れてこられないことも分かりきっているといえます。だから絵羽は夏妃の様子をみて、相当
滑稽だと思ってるでしょうねぇ。思う壺もいいところ。
源次が、金色に輝く凝った意匠の鍵を夏妃に差し出す。それは金蔵の書斎の鍵だった。
そして、源次が夏妃に鍵を渡す。これも普通ではちょっと考えにくい行動。しかし夏妃をハメるという目的があれば容易く説明がついてしまう。
EP5でヱリカが夏妃を追い詰めようとしたのと同じような流れ。
EP5はこの流れを再現していると言っていいと思います。EP1を考えるためのヒントですね。
このあと絵羽は、夏妃が書斎に入った後で
レシートを挟む。これがヱリカが使うガムテだったらもうちょっと強力だったのにね?と。
私は
「まだこの時点では夏妃は金蔵の死を知らない」と考えてます。夏妃が知るのはこの後書斎に入ってから。前日の蔵臼と夏妃の会話から、今回の六軒島常駐組の裏工作からは
夏妃がハブられているととれるからです。
ただ、別に夏妃が事前に金蔵の死を知っていたところで、話の大筋は変わらないので大した問題ではないです。
夏妃が見た幻
金蔵「お前に片翼の鷲をまとう資格はない。しかし、お前の心には確かに片翼の鷲が刻まれている。ならばお前は間違いなく我が血族で、右代宮家の栄光を引き継ぐ者だ」
金蔵は既に死んでいるはずなので、このシーンは
幻想でほぼ確定。
私は一応ここで「夏妃が金蔵の死体を見た」と考えてますけど、実際には
死体がなくてもかまいません。例えば
「蔵臼からの手紙」で金蔵の死やその隠蔽について知るというのでも、話は通ってしまいます。
この後、もう一度夏妃と絵羽が書斎に入った時には
金蔵の死体が書斎から消えてるんですけど、この状態にする方法のパターンはいくつかあって、「元々書斎に死体がなかった」というのもありだってことです。
夏妃が金蔵の死亡の隠蔽を決意するためには、死体は必須ではない。絵羽のレシート
絵羽「?お父様の様子はどう? あんまり遅いから、様子を見に来ちゃったのよぅ?」
「遅いから」という台詞があるので、幻想シーンで経過していた時間は結構長かったのかもしれませんね。夏妃が中で死体を見るなどして、
金蔵の死亡を隠蔽する決意をするまでの時間。あるいは
死体を隠すなど工作する時間と考えれば、そこそこ必要かも。
ここでは
絵羽は最初から夏妃の後を追跡して、書斎のドアが開く音を聞くなどして、夏妃が出てくるタイミングにあわせて顔を出したなどと考えるのがよさげ。目的はレシートを挟むこと。
その扉を叩くこともできず、舌打ちして、扉を引っ掻くような仕草をしてから夏妃の後を追うしかなかった
夏妃が堂々としていて、絵羽がちょっと情けないキャラみたいに描かれてますが、これは
夏妃視点かな。実際は絵羽が優勢で、夏妃は滑稽なピエロも同然の状態です。
ここで
「扉を引っ掻く」というのがレシート挿入の動作ということになってるんでしょう。伏線です。
絵羽は、夏妃の様子が、行きと帰りでまったく違うことに戸惑いを隠せなかった。
これも、
この時夏妃が書斎に入るまで金蔵の死を知らなかったと考える根拠になりますね。書斎に入った前後で決定的に何かが違うという示唆。
第一の晩の事件現場の確認
このあたりについては前に書いた
【うみねこ】 EP1の3周目:2日目? 薔薇庭園倉庫内に紗音の偽装死体はない? - 雛見沢研究メモ(仮)に全部書いてあるので省略。嘉音がずっと生身かどうかで分かれるところ。
私は
「嘉音はずっと生身だった」と考えてます。「嘉音=紗音」なので、園芸倉庫の中には紗音の(偽装)死体は存在しなかったことになります。嘉音が死体役をやってるパターンは、かなり苦しいと思います。
絵羽が書斎に入る
夏妃「私はお父様のところへ行ってきます。?」?
絵羽「私も一緒させていただいていいかしら、夏妃姉さん??」?
夏妃「?お好きになさるといいでしょう」
仮に金蔵の書斎にまだ死体が丸出しで置いてあるとすると、夏妃は絵羽の申し出を拒否するはずです。
ここで夏妃がOKを出してるってことは、元々死体がなかったか、書斎の中に隠したか、誰かに指示して死体を持ち出させたかのどれか。別に大した赤字もないので、どれでもいいです。
ここで私はちょっと勘違いしてたんですけど、
金蔵の書斎の鍵って2本あるんですよね。源次が持ってるものと、金蔵が持ってるものです。つまり金蔵が持っている鍵を盗んでいれば、
書斎のドアは開け放題。中から死体を出し入れするのは自由。
例えば絵羽の後からさらに
熊沢あたりがレシートの挿入と位置を確認してれば、死体の移動は可能。体力的な問題は「犯人権限」によりスルー。
まとめるとこう。
【金蔵の死体消失トリック】
◆元々死体は書斎の中になかった
……夏妃は蔵臼からの手紙などで金蔵の死を知り、隠蔽工作を決意したとする。
◆夏妃が金蔵の死体を隠した
……書斎の中に隠すか、窓から出した後に回収するか。どっちでもいい。
◆夏妃が出た後、誰かが移動させる
……レシートの問題をクリアする必要があるため、その存在と位置を確認しておく必要がある。書斎の鍵は2本あるので、ドアの開閉は自由。熊沢あたりならこの時間帯はフリー。
どれでもいい。
真里亞はメタ発言キャラ?…作者役のキャラクター
真里亞「?犯人は人間じゃない。*が選んだ**なだけ」
これは「鍵が選んだ生贄なだけ」と言ってるらしいです。こんな台詞を初めとして、真里亞には「メタ発言」ともとれる台詞が結構あります。EP2あたりで
ベアトリーチェとシンクロした発言をしてたりしたはず。
ヱリカも「メタ発言」を連発してたわけですから、誰がゲーム盤でメタ発言をしたところで、さほど問題はないと思います。
またそれだけでなく、ゲーム盤における真里亞の特別扱い(ベアトリーチェと黄金郷に行く契約をしている)についても一応理由を考えました。
これは最後に書こうか今書こうか迷ったんですけど、
真里亞は「作者役のキャラクター」ではないかと思ったんです。
【真里亞は作者役のキャラクター?】
・ボトルメールには作者として「右代宮真里亞」の名前がある。
・真里亞はボトルメールの物語の中に登場する。
・島にいるのが16人(EP6からの推測)だとすれば、16-13人(生贄)で残り3人。
最後まで残る特別扱いのキャラの役割を「犯人役」「探偵役(戦人・ヱリカ)」「作者役」で合計3人とすれば「作者役」に当てはまるのは真里亞。
こんなところです。
実際に真里亞がボトルメールを書いたかどうかは関係がありません。あくまで真里亞は「作者役のキャラクター」なのであって、実際の作者は別人でもOK。紗音がボトルメールを書き、真里亞を作者役として登場させてるというので充分。
「犯人役」「探偵役」「作者役」……どれも特別扱いされてしかるべき役割です。
シエスタ姉妹など
「うみねこ」の世界観に真里亞の影響が強いのは真里亞が作者役として設定されているからだとすれば説明できます。
自分の分だけ銃を持ってきた夏妃…夏妃の孤立
絵羽と夏妃が二人で書斎に入り、書斎の中に金蔵がいないことを確認した後、どうやら
夏妃は自分だけもう一度書斎に入って、銃をとってきたようです。
?夏妃伯母さんが手にしていたのは、ライフル銃だったからだ。
他のEPから、銃自体は三丁ほど存在するのが確認されてます。なのに夏妃は一丁しか持ってこない。これはそのまま、
絵羽や秀吉に対する警戒心を表してるんだろうなーと想像がつきます。
状況からしてどう見たって使用人と絵羽夫妻がヤバいのは分かるはずなので、夏妃が警戒するのは当然。またこれは、
夏妃が絵羽側と断絶していて共犯関係などではないことを表しているともいえます。協力者だったら、その分の銃ぐらい持ってくるでしょう。
また同時に、恐らく夏妃には
金蔵の死の隠蔽に関しても協力者がいない状態だろうと考えることができます。つまり
誰も信用できない孤立した状態。 蔵臼が主導で、使用人と共に金蔵の死を隠蔽していたことは夏妃も気付いてると思いますけど、
その肝心の蔵臼が殺されているので、現状で信用できる大人は一人もいないはずだからです。
このことから、金蔵の死体消失トリックが多少絞られますかね。夏妃が知らないところで誰かが移動させたというのはナシかな。
まさに夏妃の孤軍奮闘。 うん長いな。まだまだ続くし……
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ぶっちゃけた話、夏妃殺害後、サソリのお守りを適当な所に
捨ててしまえば良いだけの話なので「夏妃を殺さない理由」が
無いと少し弱いような。
(メタレベルで「朱志香の話をバカバカしいと思った夏妃は
お守りを捨ててしまいました」というストーリーを被せてしまえば
いいので、「設定」は障害にならない…という推測)