アニメを見ながらふと思いついたことを軽くまとめておきます。
こんなに落下ネタを繰り返すなら、また出てくるんじゃないかという程度の予想。
EP3?4に共通するモチーフ
EP3再プレイメモの時点で
「落下と死」のモチーフが繰り返し用いられていることは指摘していました。EP3冒頭部の「壷」の落下と破壊。九羽鳥庵のベアトリーチェの崖からの転落死。紗音蘇生シーンの壷と命の対応。あと楼座と真里亞がエヴァに殺されるシーンでも落下で死んだりしてます。
EP4では縁寿のビル飛び降り。ここでは縁寿は無傷で生還。
さらにEP5では夏妃と19年前に死なせた使用人と赤ん坊。
EP3での反復は「九羽鳥庵のベアトリーチェの転落死」の隠喩としてとらえて「1つ」と見なしても、
EP3・4・5と連続して3度繰り返されていることになります。これはさすがに何か重大な意味があるのではないかと。
他のモチーフ
他にこれらに共通しているのは、まず
「再生」ないし「不死」ですね。
EP3ではベアトリーチェは落ちて死んだにもかかわらず、魂は不滅。後に再生したことになってます。
EP4の縁寿は落ちても無傷。
EP5では死んだはずの赤ん坊が、謎の男として登場。夏妃に電話をかけてきます。
違いもあって、例えば
「隠された真実としての死」とか。
EP3では、ベアトリーチェ=九羽鳥庵の謎の少女(ただの人間)とした時、彼女は不滅でもなんでもなく、ただ普通に死んでいるはずです。隠された真実として、彼女はこの世にはいないはず。
EP5の場合、赤ん坊も恐らくは死んでいるでしょう。
違うのはEP4で、縁寿はその時点では死んでいない。ただこの時ベルンが絡んでいるため、“奇跡的に”生還した=魔法と考えることもできるかも。つまり、
ベルンがいなければ本来死んでるはずだってこと。ベルンに遭遇した時点でどこかオカシイので、「縁寿は実はそこで死んでた」でもいいですけど。
他に気になるのは、
「記憶」に絡んだエピソード。
EP3でそのことを忘れていた楼座の
「忘却」…ベアトリーチェの肖像画か何かを見たとき、原因不明の頭痛として示唆されています。
EP5の夏妃の場合、忘れられずにずっとトラウマになってて、これが夏妃の
「頭痛」の原因として提示されてます。
縁寿の場合は特に何もなし……かな。
結局これが何なのか
戦人と明日夢と「落下」
ごく単純に考えて、結局はこれをどこに結びつけるかとなると、やはり
「戦人」しかない。戦人といえば乗り物恐怖と
「落ちる?」ってヤツですね。特に「落ちる?」の方は、あからさまな示唆だと思います。
で、さらにこういうのがあります。
譲治「?戦人くんの乗り物嫌いはきっと遺伝だよ」
霧江「あぁ、明日夢さんの?」
留弗夫「あいつ、どーいうわけか乗り物系がダメでなぁ。自転車と車以外はほぼダメだったぜ。どこか遠出しようとすると、アレはダメだコレはダメだ、怖い怖い落ちる落ちるぎゃーぎゃーとうるせぇ女だったさ」
譲治「子どもは、親が苦手がるモノを危険だと学ぶものです。きっと戦人くんは、明日夢さんのそういうところを見て、乗り物は怖いものだと覚えてしまったんでしょうね」(EP4)
「落下」のモチーフは戦人だけでなく明日夢にも関連あるということに。
ただし、他の「落下と死」の例と戦人たちのそれを隔てている
「乗り物」という要素がある。でもですね、ここまで来るともうこれはただの
欺瞞なんじゃないかと思うんですよ。
結局は「落ちる」というキーワードで恐怖を表してるわけで、乗り物だろうがなんだろうが、「落下と死」のモチーフそのものなんじゃないかと。あえて名前をつけると
落下恐怖症。であれば、
高所恐怖症も並行して持ってるかもしれない。
他のモチーフについて
ここで前述の「落下」以外のモチーフを持ってきて合体させるとどーなるか。
◆「死」…明日夢は死んでいる。戦人も2日間を超えられない。
◆「再生」ないし「不死」…今のところは特に無し。今後「明日夢が実は生きてた」などの話に発展する可能性はあるかもしれない。また2日間を超えて生還できればそれ自体が該当。
◆「隠された真実としての死」…特に言及されない明日夢の死の詳細など。他にも謎が多すぎる。
◆「記憶」…戦人の記憶はかなり疑わしい。特にベアトリーチェに関する「罪」の忘却が重い。戦人や明日夢の落下恐怖症について理由は不明なまま。先天オチは恐らく欺瞞。後天的に「何かあった」と考えておくのが妥当だろう。
適当にパターンを考える
このあたりから適当にパターンを考えておくとこんな感じ
【戦人】
・戦人が誰かを転落死させたことがある
・(本物の)戦人は転落死している
【明日夢】
・明日夢が誰かを転落死させたことがある
・明日夢の死因は転落死
という具合。
とりあえず今言えるのはこの程度のほとんど意味のないことだけ。
ただ、3度繰り返したことは4度繰り返すかもしれない。
「また誰かが落ちて死んだ別の話が出てくる」ということは充分予想できること。死ななくても、誰かが
“落ちる”のは予定調和のレベル。
どうでもいいメモ
どうでもいいただの覚え書き。
・落下…重力。ニュートンのりんご。
りんご→アダムとイヴ。
落ちて割れて失われたりんご。
・落下…生れ落ちる。逆説的に死より「生誕」を意味する。
・右代宮家の血と「不死鳥」…フェニックスは自分から炎に飛び込んで自殺し、生まれ変わる。
→落下による自殺と再生…縁寿?
・鳥…右代宮家の片翼の鷲
・フェニックスはソロモン72柱の37位として悪魔の一つに数えられる。
・炎…伊豆諸島の火山。1986年三原山の噴火。…右代宮家の全滅の謎
◆2009/11/04追記
そういえば戦人はEP5で窓から飛び降りてた(雨どいを伝って下りた)ような……
高所恐怖症……?
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人間は死亡直前になると脳内麻薬が大量に分泌されて走馬灯を見るそうですが、本編の描写が落下中に見た誰かの記憶や幻覚(胡蝶の夢みたいな物)だったりして。
或いは転落死したけど死体は発見されずor死体が偽者で本当は生きていたとか。