あと数個の記事で終わりそうな雰囲気。
1986年10月5日つづき?
いとこ部屋の4人に続き、源次も殺されている。これで5人。6人目は見当たらない。
殺人者ではないらしいベアト
ベアト「もはや碑文は解かれたというのに。誰が望んでこんな真似を」
今回ベアトは殺人を犯してない設定らしい。そもそもこのベアトは夏妃の妄想なわけだから、夏妃が犯人でない以上、やはりベアトも犯人ではないのかも。
ベアトがゲームマスターではない=ラムダが考えてることが分からない=今回のゲーム盤の設定が分からないのもポイント。
それにしてもメタベアトは廃人状態なのに、下位は元気すぎてなんだかなーって感じがしますね。どこにベアトを見出せばいいのやら。
キャラが分裂しすぎてよくわからない話になってるってのは、前にも書いたところ。
(参考)
【うみねこ】[EP4考察] 「キャラクターの同一性」の問題 -分裂してぼやけていく彼らの姿- - 雛見沢研究メモ(仮)ベルンはユーザー的な心理を持つ設定
赤き真実が出てきたら、それに合わせて、再び青き楔で滅多刺しにしてやるだけのこと。それが、魔女のゲームの進め方。くすくす、あぁ楽しい…!戦人のまどろっこしい戦いに、ずっとイライラしてきたから本当に楽しい…!
そうだろうなーと思います。私も大概イライラさせてもらってました。
ところで、EP1の裏お茶会のTIPSのベルンのとこに、こういうのがあります。
つまり、時に貴方であり、貴方の唯一の友人でもある
時に「貴方」である。つまりユーザーでもある。
ユーザーのイライラを反映して、ベルンは残酷に魔女幻想を暴く……という設定になってるのかもしれませんね。実際のユーザーがどうであるかは別として。
ガァプの心当たりって?
ガァプ「見事な切り口?まさに一刀で斬ったのね。こんな真似が出来るヤツが、顕現しているの??これが可能な心当たりのあるヤツに、ろくなヤツがいないわ」
これ、最後まで気になってたんですけど、結局分かりませんでしたね。
EP5の新キャラで剣でバッサリといえばドラノール(後で出てくる)ぐらいですか。
ガァプの話からすると、EP5にはラムダが用意した
「新キャラ(首をバッサリするよなヤツ)」が別にいるのかもしれません。出てくるとすれば次回以降かも。
ラムダだって「事件は魔女によるもの」と主張する役割のはずですから、こういう事件を起こすに足る魔法キャラを用意してると思うんですよ。ラムダの駒ね。
ベアトがやってない以上、別にいると考えるしかないのかなと。
その新キャラと繋がってるヤツが、EP5の真犯人ってことになるかな。安易に考えると。
ミステリ豆知識コーナー
ヱリカ「ミステリー史で、もっとも死者が出る連続殺人は、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』の10人です?以下略
ミステリ豆知識。ググると元になったと思われる本の名前までフツーに出てきます。
「真夜中のミステリー読本」藤原宰太郎・1990年7月5日初版にそんな話があるそうで。
1990年の本なので、1986年が舞台の「うみねこ」には近い時期ですね。
最近のミステリだと他にももっと死者が出てる作品があるみたいですけど、当時はそうだったんでしょう。多分。
ちなみにこの場面でヱリカは戦人にやり込められてしまうんですね。馬脚を現すのがとても早いです。この時点で既に当て馬確定というか。あとはずっとサンドバック。
やられた時の顔が大変エロいので要チェック。
金蔵さんが……
事件を報告するために金蔵に会いに行くが、出てこないので仕方なく窓から書斎に入ることに。
留弗夫がハシゴで窓から侵入。
金蔵「頼もしいではないか。わかった。私はベッドの下に隠れよう」
あの金蔵さんがうわああああああああ!!!!! キャラが壊れる!!
「中間世界」の出現
ベアト「?そなたの喧嘩、ここよりは妾が買い取ろうぞ」
ヱリカ「どうも初めまして、このゲームの探偵、古戸ヱリカです?」
このあたりから、メタ視世界とゲーム盤世界の中間だと思われる世界の描写が頻出するようになります。非常に煩雑で分かりにくい世界観になってる気がします。
メタ視世界で廃人状態のベアトが喋れないから、ゲーム盤世界の元気なベアトを他のキャラ(ヱリカや戦人など)と会話させるために仕方なくこういう構造にしたのではないかと邪推します。これによってメタ視世界とゲーム盤世界の区別がさらに曖昧に。
一応、区別のために個人的に
「中間世界」と呼ぶことにしました。
ドラノール・A・ノックス
また新キャラが登場しました。ドラノールさん(以下、考察上“ドラ”と略すことがある)です。ノックスの十戒を体現するようなキャラ。
ヱリカに呼び出された魔法系のキャラってことになります。やりたい放題ですね、このエセ探偵は(笑
人に教えられて気付いたんですが、見た目的に
「鍵」(帽子など)と「ドアノブ」(手)を擬人化した存在になってるようです。
「天界」からのキャラなので、どっちかというと善属性なんでしょうね。たぶん。でもロウだろうがカオスだろうが、ファンタジーには変わりなく。
「概念武装」である「青鍵」と「赤鍵」を持ってるという設定があります。
「概念武装」なんてのはF○teぐらいでしか聞いたことがないですね。あと「○鍵」は明らかに「黒○」のおまーじゅ・・・でしょう。でも「概念武装」という設定は非常にマッチしてる気がします。ほんとに概念の世界ですから。
あと部下が二人・・・ガートルードさんとコーネリアさんも出てきます。
ドラノールの暴論(?)
金蔵の書斎に全員集合し、そこで金蔵がどこに行ったのか、どうやって消えたのかなど議論が始まります。そこでドラノールとヱリカたちは、ベアトと夏妃たちが隠している金蔵の実際の状態を暴こうとします。夏妃は金蔵の死亡を隠したい。ヱリカは暴きたい。
金蔵死亡の赤字は既出ですが、知らないor無視してる設定。 ドラ「(赤字)この部屋に、隠し扉が存在することを許しマセン」
?
ベアト「?ゲームマスターでもないそなたが、赤き真実をッ?!?隠し扉の存在を、“許さぬ”とな?!」
ヱリカ「それがミステリーだからです。(赤字)ノックス第3条。秘密の通路の存在を禁ず。ミステリーはね、隠し扉など存在してはいけないのです。悪しからず」
ここでまずチェックしておきたのは、ベアトがびっくりしてること。赤字がゲーム盤世界の設定なら、ゲームマスターが知らないはずはない。だからラムダは知ってても、ベアトは知らない設定なんじゃないかと。つまり
ラムダの独自設定ってこと。
続きまして。
お恥ずかしながら、私はいまだドラノールの論法がよくわかってません。
赤字で「許しません」といわれても、
「あなたが許すかどうかは隠し扉の存在には関係ない」としか言いようがありません。「だから何?」としか思えないんです。
「隠し扉は存在しません」といわれない限り、何の意味もないと思います。
また「ノックス?条」という赤字もたくさん出てきますが、「ノックスの十戒ではそう決まっている」と宣言してるだけで、
「ノックスの十戒と実際のゲーム盤世界の話は必ずしも関係ない」としか言いようがありません。
「へー、ノックスの十戒ってそうなんだね」と納得したところで、「だから何?」としか思えません。
またヱリカは「それがミステリーだから」と言ってますけど、その論法を使うためにはまず最低限赤字で
「この物語(この事件)はミステリーである(ないしミステリー的な設定を守って構築されている)」と宣言してもらわなければなりません。
例えば、私がドラノールさんと会話すると・・・・
ドラ「(赤字)ノックス第3条。秘密の通路の存在を禁ズ!!」
私「へー、ノックス第3条ってそうなってるんですね。それで、だからなんなんでしょう……?」
ドラ「(赤字)秘密の通路の存在を許しマセン!!」
私「え、いえあの……あ、はい、そうですか。(許さないっていわれてもどうしたらいいんだ……)で、秘密の通路はあるんでしょうか?ないんでしょうか?」
ドラ「(赤字)秘密の通路は存在しマセン!!」
私「あ、存在しないんですね。(それを先に言ってくださいよ……)」
こんな風になってしまいます。単に回りくどいだけです。
で、次にドラノールさんに尋ねなければならないのは、
「秘密の通路」の定義についてです。今までEP1?4の中でも繰り返されたことですね。
その中で戦人は、
「通路じゃなくて隠し部屋だったらどうなるんだ?」とか別のEPで言ったことがあります。はっきり言ってしまうと、
これでノックスの十戒は抜けられます。だって隠し扉の話はあっても、隠し部屋の話がないんですから……
EP2
ベアト「隠し扉とは、知らぬ人間が認識できぬ出入り口のことであろうが?」
戦人「つまり、部屋の外に出られなかったら、それは隠し扉じゃないってことだよな?」
「犯人だって密室から、脱出できなかったんだ!だから隠れてやり過ごそうとした!」
こういってはなんですが、ノックスの十戒の登場によって、今までの議論が前進した部分もあれば、
後退した部分もあります。
なので、私のドラノールさんに対する評価は、
議論の論点がズレた変な人……です。
これは私見ですが、ドラノールのノックスの十戒は、今までの戦人の推理を復習する意味合いがあるのかもしれません。この「隠し扉」の話がいい例ですね。
戦人がもし
“他のEPで自分が言ったことを覚えていたら”……十戒の定義にもちゃんと突っ込めるはずです。……
うっかりが戦人の得意技なので色々アレなんですけど……
常識で分かる程度の赤字
ベアト「(青字)金蔵は稀代の魔術師で発明家かもしれぬぞ?! 体を霧にする薬を発明して、鍵穴から抜け出したのかもしれぬ!!」
ドラ「(赤字)そのような薬は存在しマセン。存在してはいけマセン。」
「存在してはいけマセン」の方はどうでもいいんですが、「存在しマセン」の方は意味があります。存在しないんです。
とはいえ、そんなことは常識で分かる範囲のことで、別に「ノックスの十戒」が特別な効力を発揮してるわけではありません。
これは以前に書いた、「未知」の定義に関する話……
?「原理はよく知らないが、実在すること(しうること)が分かっているもの
?「原理も知らないし、実在するかどうかもわからないもの」
の違いだと言っていいですかね……?(ちょっと自信がない (参考)
【うみねこのなく頃にEP5プレイメモ:02】[ネタバレ] ゲーム開始前 1985年親族会議 - 雛見沢研究メモ(仮) 要するに「常識で考えろ」ってことなんですけど。
夏妃は「真実を知る者」
“真実を知る者”夏妃が自ら否定したため、そこに赤き真実が宿ってしまう…!
という記述が。別のシーンでも、「紗音にしか秋が好きだといったことはない」とかいう赤字が夏妃によって紡がれてます。
夏妃が下位世界で赤字を使ってるような。これって結構フシギなことですよね。
ヱリカも赤字が使える。夏妃も使える(意識してないけど)……これって、やっぱり
夏妃が探偵だってことを示唆してるのでは……
微妙かな。一応メモ。
実現可能性:書斎からの脱出
前にも書いたことがありますけど、この手の「うみねこ」における手品のタネには、実現可能性に関する制限が特にないので、確率的にありえなくもないことなら通ってしまいます。
今回の「金蔵が3階から飛び降りた!」というのもその手のもの。“蓋然性が低い”(と表現するらしい)ことでも、トリックとして通用します。「無傷で済む可能性」は現実的にありうるかどうか。あるかもしれない。奇跡的に。
これをもっと極端化すると、バキの烈○王のように、人の後ろにくっついて
死角を移動し?とかいう冗談みたいな話でも通りかねないことになります。
そこまで極端にしなくても、今回の密室ではこんなことができます。
?留弗夫の進入にそなえ、あらかじめ窓側・ドア側からの死角に隠れる
?留弗夫がドアを開けて全員が入るのを確認したあと、オートロックで扉が閉まる前に、脱出経路が全員の死角になった瞬間“こっそり”移動してドアからフツーに出る
大量に人がいるので見つかる可能性が極めて高いですが、見つからない可能性もなくはないでしょう。本棚の影にでも隠れておけばいいです。
また、別の要素を付け加えるとさらに簡単に。
?(同上)を確認した後、“共犯者”に協力してもらって人間で壁を作り、ドアが閉まる前に死角を移動してドアから出る
紗音や嘉音、源次や夏妃、蔵臼など隠蔽工作の共犯者(金蔵生存前提)に協力させれば、他の全員からの死角を作ることぐらいできそうなもんです。
書斎脱出に関するトリックは他のEPでも戦人が色々考えてましたし、これも“復習”だといっていいかも。別に「窓からアイキャンフライ!」なんてダイナミックなことをやらなくても、こそこそしてれば済みます。説得力とかノックスの十戒に触れるかどうかはわかんないけど。
あと「雷鳴」でもあれば、ドアの開閉音の問題をクリアして、全員の死角からフツーに出られるかも。
・・・まぁしょっぱくても一応トリックはトリックだよね……こんなのしか思いつかなくて申し訳ない気持ちに。でも赤字は至極テキトーにクリアできちゃうんだ……
時間的定義の出現
(赤字)書斎扉は昨晩、23時から現在まで、一度たりとも開かれなかった
など、今回は今までが嘘のように時間的定義が頻出します。これでやっと「いつ」の赤字なのかが問題になるようになりました。EP2から突っ込み続けてはや1年以上ですか。長かったですね。
最後にはロノが時間的定義の隙をついて話をひっくりかえしてくれます。やったね!
赤字・青字の膨大化
ちょっと問題だなと思うのが、赤字と青字の極端な膨大化です。EP5になって異常に増えてます。
この膨大な赤字・青字を検証するのはマンパワーなど色々無理があるような気がしなくもありません。
ちょっと心配になりますね。そのうち
EPの3分の1ぐらい赤と青で埋まったりして。 なんとかならんもんですかー
メタベアトと下位ベアトのリンク
下位ベアト「戦人?そなたと再び戦おうと誓いながら?」
元気な方のベアトも、今までのベアトと変わらないですね。記憶も共有してるようです。
元気のないベアトと元気なベアトが並存する状態。 どっちにも感情移入しにくいというか、なんだかしょんぼりしてしまいますね。
メタベアトは動けないだけで、実は頭の中は元気なんじゃないか?と思えてしまうからです。
メタも下位も区別が曖昧なんですから、あんまり可哀想な気がしません。
ドラゴンボールぐらいあの世のこの世が曖昧になればある種のギャグになるかもしれませんけど、中途半端に
「可哀想なベアト」というキャラ付けがあるために、焦点がぼやけている印象です。
ヱリカざまぁ状態
ヱリカがベアト側を追い詰めたところ、戦人が反撃。「窓から飛び出した」という推理を披露し、実演します。推理を破られたヱリカがまたもや悔しがる展開。
ヱリカの探偵ごっこは、いまいち不調。でも変態すぎて面白いからもっと見たい。
つづく
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