雛見沢研究メモ
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【うみねこのなく頃にEP5プレイメモ:05】[ネタバレ] 1986年10月4日碑文解読? 

 コメントをいただいた「アンチミステリー」の話について私なりに考えてみました。末尾に付記として置いてあります。

1986年10月4日


 古戸ヱリカを迎えての夕食を終えて、ゲストハウスに集合。親たちも交えて碑文の解読を試みる。

メタ視世界からの駒の操作と「代弁」


戦人「?駒の俺は、ずいぶんと頭がキレるじゃねぇか。お陰で俺の推理する出番がねぇぜ」
ベルン「?戦人はこの時、不在だったから、私の方で勝手に駒を操らせてもらったわ」
?
ベルンカステルの推理を、“俺”の口を通して披露することも可能、ってわけだ…

 私が再プレイ時から頻繁に書いているネタに「代弁」というのがあります。
 各キャラが彼ら自身のキャラクター性とか意思とかを無視して、誰かに操られるような言動や行動をとっているように見えるシーン。言動であれば「代弁」、行動であれば「代行」となります。
 最初に強くそれが示唆されるシーンが登場したのは、EP1のお茶会。そこでの譲治たちは全員魔女マンセー状態でかなり不気味です。これはベアトが彼らを操って自分が言わせたいことを「代弁」させたのではないかというのが始まり。
 これを念頭において他のシーンを見ていくと、EP2礼拝堂で親たちが魔女を認めるシーン、EP4で霧江が戦人に魔女を信じろと言い出すシーンなど、それらしい胡散臭いものが色々と出てきます。

 しかし、それらが本当に操られているのか、だとすれば誰に操られているのかなど実際には不明です。今回の場面でも、ベルンが実際に駒を操ってるかどうかは別の話です。せめて、赤字で「ベルンカステルはゲーム盤世界の駒であるキャラクターを操作できる」とか宣言してもらわないと。

ベアトリーチェにとっての碑文の価値


 ベルンカステルは自分の力を使って碑文の謎を解いてしまったようです。その過程について色々と解説もありますが、それでも全く解ける気がしないので適当にスルーしつつ。

戦人:なぜベアトリーチェは、俺たちに碑文を解けと出題するんだ?
?解けるはずもない碑文に挑戦させ、万一、誰かがそれを解くという“奇跡”を起こしたなら?
ベアトにとっての、奇跡の価値が、わからない。
 と戦人は碑文の根本的な存在意義に考えをめぐらせます。
 このことについて、EP5では後のシーンで別のヒントが出てます。
ワルギリアによるもの。全て赤字。
「碑文を誰かが解くことで、この子が何かを得ることはありません」
「もともと黄金郷の黄金はこの子のもの」
「見つけさせる必要も、横取りする必要も、何もありません」
「碑文の謎が解けても解けなくても、この子にとって得るものは何もありません」
「碑文が解かれようと解かれなかろうと、ベアトが何かを得ることはない」
(参考)EP5の赤字&青字&金字発言と復唱拒否と無効青字 : うみねこのなく頃に まとめWiki
 というわけで、碑文が解けてもベアトが何かを得てはならないんですね。しかしこんなものは定義次第でとうにでも抜けられるのでさほど気にする必要はないと思われます。

 例えばEP3。ここで絵羽が碑文を解くことで、ベアトは自分の役割から解放されます。ここでベアトは「無限の力」を失ってます。「失う」のであって「得る」のではないのがポイント。(ここで「失うことを得る」とか言い直すと赤字に抵触する)
 あるいは、EP3再プレイ時に書いた、「邪悪な魔女の役割」からの解放という変化もあると考えられます。「役割を失う」代わりに一時的に「自由を得る」わけですが、これも解釈次第かと。
(参考)【うみねこ】 EP3の2周目完了 -人の世の罪・邪悪な魔女の役割etc.- - 雛見沢研究メモ(仮)

 そしてベアトリーチェは絵羽が碑文を解くという「奇跡」を経て、真の無限の力に目覚め、良き魔女としての第一歩を歩み始めました。(真の無限の力を“得た”わけですが、間接的な原因だとすれば赤字は抜けます)

「何から引くか」の文字数


第二の晩の寄り添いし2人を引き裂けが、2人を殺せという意味なら、6+2+5で13文字。第一の晩を意味する単語が、11文字か、13文字の可能性
 という話が出てましたが、これだと第九の晩に残る文字がゼロになってしまいます。
 「第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れはしない」とあるので、「魔女が蘇る」というのに相当する文字があった方がいいんじゃないかと思うんですよね。11文字だと「全員死ぬ」だけで何も蘇ってません。

 例えばの話、「11文字+ベアトリーチェの本名」とかどうでしょう。
 ベアトリーチェの名前は先代ワルギリアから受け継いだものであって、ベアトの本名ではないので、何か別の名前があるはず。失われた魔女の本名についての記憶が“蘇る”とかそんな感じ。
 またこの場合、元々ベアトのものである本名が蘇るだけで、ベアトが新たに何かを得るわけではないので、赤字にも触れないと考えられます。(黄金についても「元々ベアトのものだから」という話がありますね)

 これはまた別の話にも繋がってきます。
(赤字)俺の6年前に、ベアトリーチェなどという人物は存在しないのだ。
(赤字)妾が今、そなたに思い出すことを要求している罪は、右代宮戦人とベアトリーチェの間のものではない。
 ベアトリーチェに別の本名があればこの赤字も抜けます。嘉音や紗音と同じように、仮の名前でしかありません。
 その本名というのが、九羽鳥庵の少女の名前かもしれないし、千年前だかの昔のベアトの名前かもしれないし。
 こういう風に考えると、碑文もベアトリーチェの真相への手掛かりの一つとして捉えられます。真相への手掛かりだから、ベアトはこれを解かせようとするというわけ。

金蔵と書斎


 各EPで、第一の晩の生存者の誰かが書斎に入って銃を持ってきます。そのあたりを整理します。
 他のEPでも今回同様に夏妃たちが金蔵の死を隠匿する工作を行っていたという前提です。
◆EP1…金蔵の行方不明がバレた後夏妃が銃をもってくる。「行方不明」の設定は維持されている。

◆EP2…楼座が銃を持ってくる。この時楼座は「金蔵は健在」とアピールする。残る使用人の隠蔽工作に同意したか、あるいは金蔵の死を隠すことで楼座にメリットがあり、夏妃と同じ道を選んだと考えられる。

◆EP3…金蔵は最初に死亡

◆EP4…赤字で「親族会議に居合わせた全員が、金蔵の存在を認めた」とあるので、親たち全員が金蔵の死を隠すことに同意したと考えられる。夏妃側と他の親の利害が一致したとすれば、蔵臼からカネを引き出す交渉が成立したのかも。(時間的定義がないので、過去の親族会議でも構わないのが問題)

黄金の地下室までの道標


 戦人とヱリカが碑文の謎を解いてしまいます。そしてEP3の絵羽と同じように地下室へ。

ヱリカ「よくもこんな仕掛けを。“あなたたち”の不運は、私をこの島に迎えたことでしたね」
 この「あなたたち」というのは地下室までの道標について言われてるようです。
 これについては【うみねこ】 EP3の2周目 10月5日称号継承あたりまで -因果関係の逆転etc.- - 雛見沢研究メモ(仮)の「天使説」でもピックアップした、絵羽の「こいつらが誘ってる」という言動にも一致します。
 人間ないし何らかの生物を模した道標であると考えるのが妥当でしょう。

 さらにこの道標について、後のシーンに出てくる
戦人:外国のなぞなぞで、“ドラゴンはなぜ、昼間は寝てばかりいるのか”ってのを知ってるか? ちなみに正解は、“騎士と戦うためだから”
 という記述を「ヒント」とするなら、夜=ナイト=騎士という「天使説」で使った連想も有効かもしれません。
 つまり「第一の晩=第一の騎士」というわけ。

 あと冗談で書いたRPGのダンジョンに出てくるような「仕掛け(笑)」が本当にあるようです。
戦人「見つけたぜ。あれが、黄金郷への道標だ」
ヱリカ「さっきと向きが変わってる」
 からくり屋敷ってことでいいんじゃないですかね。そう考えると楽でしょう。ただ、事件に関わってるかどうかは別ですけど。
 探偵にも見つけられず、ノックスの十戒にもひっかからない「秘密の仕掛け」…抜け穴や通路でなければなんでもいいんでしょう? 蔵臼も仕掛けがどうこう言ってましたし、ここでも仕掛けが出てきたし、伏線は充分じゃないですか。

知的強姦者


ヱリカ「私、人が隠すことを暴くのが好きな、知的強姦者なんですよ?」
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   月 ヒ      /i::/  l::l;;;;;ヽ \             i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l   l::l:::
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 開き直った変態ほど始末におえないものはないですね。
 さておき、どうしても強引に真相を暴こうとする人間を「悪役」にしたいらしいです。ヱリカの場合は表向き「正義ヅラ」してるとろがポイント。
 犯罪者にプライバシーはねえ!というのはネットでもよく見られますね。喫煙とか飲酒とかアルバイトで何かした人を社会的に抹殺しようとするような。個人的にはイイともワルイとも思いませんけど。

戦人が碑文を解くということ


金蔵「これにて、我が生涯に一切の未練はなし!ベアトリーチェ、そなたの許へ行くぞ。我が碑文が選びし奇跡を手土産にな…!」
 よりによって戦人がな。あの、…戦人が…!!
金蔵「我が生涯の最後の最後に、我は真の奇跡を見たりッ!」
金蔵「ベアトリーチェ? この賭けは私の勝利?」
 やたらとテンションが高い金蔵さん。戦人が碑文を解いて当主を継承することが、金蔵にとってはよほどスゴイことらしい。
 ちなみに碑文が解かれると金蔵にとっては「敗北」のはずなんですよね。今までの話だと。それがなぜか戦人が解くと金蔵の勝利だという。誰も碑文を解けずに金蔵が生存し、ベアトリーチェに会うよりも意味のあることって何でしょうね。わかりません。
 
 ともあれ戦人というのは金蔵にとっても特別。その理由はなんだろう。
 今のところ考えられるのは、九羽鳥庵の少女との関係や、19年前の赤ん坊との関係といったあたりですか。とりあえず「ベアトリーチェが戦人の母親」というのは勘弁して欲しいですね。母親と恋仲みたいなもんで、若干(ry 神話とかにはありがちだけどさ。

 あとは前に書いた「戦人は元当主なんじゃないか」という仮説とか。(参考)【うみねこ】[EP4考察] 戦人“元当主”仮説 -指輪とベアトリーチェ- - 雛見沢研究メモ(仮)
 今回の話を考えると、黄金ってのはほんとにこんな感じで隠されてるのかもしれないです。で、小さい時の戦人がこれを“偶然見つけちゃった”のかもしれない。それで金蔵は戦人を次期当主に内定してたけど、戦人はそれとしらず6年の間右代宮家を捨てた。「一度黄金を見つけてそれを捨てた戦人が再び見つける」というのが金蔵の言う奇跡だという考え。
 この場合、「ベアトリーチェという家具の所有=当主の証」を捨てたことにもなるので、ベアトにとって戦人の行動は罪そのもの。
 さらに、「ベアトが戦人に碑文を説かせたい理由」の説明にも充分。戦人が碑文を解くことで、ベアトは再び戦人の所有物になれる。これも“新たに得る”んじゃなくて、元々ベアトが戦人のものだったのが、元に戻るだけ。

 ちなみに、この黄金についてラムダが赤字で存在を保証してくれますが、赤字で保証されたからといって「現実」に存在するかどうかは別問題。あくまでゲーム盤世界での話。

で、碑文は解けたんだけどやっぱり止まらない殺人劇


 碑文が解けたら殺人も終わるというのが、ベアトと真里亞の話でした。しかしEP3では終わらなかった。そしてEP5でもやっぱり終わらない。
 さらに、今回のベアトは見た感じ全く殺人劇に関わってませんし、戦人はエヴァのように魔法を継承しないし。加えて戦人が犯人でないことは赤字で宣言されてるしで、しっちゃかめっちゃかに。

 崩壊した今までの設定を埋め合わせるためにベアトが言い出したのがコレ。
ベアト「妾はまだ夏妃に仕えておるぞ。戦人が碑文を解いたからお役御免では、あまりに義理を欠くというもの。魔女は契約違反を許さぬが、不義理もまた許されぬ」
 あんたもう何でもいいんじゃないか?

EP2ベアト「(赤字)妾は約束は守る。(白字)碑文の謎を解けば、黄金郷へ至ることができるだろう。さすれば、儀式は終わる。それ以上、誰も死にはせぬ」
 そうだね。それ以上誰も死なないって赤字で言ってないもんねー!!へっへーんだ!!って子供かッ!

碑文はベアトにとって無価値か


戦人「?それはつまり、碑文の謎自体が、ベアトにとって無価値だということになるんじゃないのか?」
 ワルギリアとの会話の中で。この一連の会話はベアトを「一つの人格」と見た場合の話になってますが、別の見方をすればさほど問題にならない話。
 というのは、ベアトを「あれはニンゲンの誰かじゃない。この世界のルールが擬人化した存在だということ」というベルンの話に従って見た場合、それは「一つの人格」ではなくなるということです。人格のないものにとっては、価値のあるものなんか何もない。 
 「ベアトリーチェ」という存在の捉え方一つで、どうとでもいえる問題です。


付記


アンチミステリーについて


 アンチミステリーに関するお話をいただいたので少し考えてみます。


 この話を読むと、一般にいう「アンチミステリー」というのは、特定のキャラの立ち位置に収まる類のものではない印象を受けます。
 作品自体が結果としてアンチミステリーになるのであって、「これをするとアンチミステリー」ということは無い。だから特定のキャラに収まりようがありません。またアンチミステリーとミステリーが1つの作品に共存することも無い。
 なので、「ミステリーVSアンチミステリー」(最終考察のインタビューより)という形で共存させようとしている時点で、「うみねこ」における「アンチミステリー」と、一般に言う「アンチミステリー」は別のものということになるかなと思います。

 また、そもそも一般にいう「アンチミステリー」は、ミステリーと対立するものではなくて、単に「別物」であるという風に読めます。言葉面に「アンチ」とついてるだけのような印象。あるいは「ミステリーを超えた霊性を帯びた別の何か」という雰囲気。
 これに対して「うみねこ」の方は、単に対立するもの、反するものという意味で「アンチ」とつけてるだけのように思います。

これをしたから、この作品は「アンチ・ミステリー」であるというような貧乏くさい「定義」には何の意味もない。
 という上記リンクの文章に色々と集約されてると感じました。

 で、「うみねこ」では誰がどの立場なのかという話……
「非現実的解釈(魔女幻想・ファンタジー)」…ベアト、ラムダ
「非現実的解釈(ミステリー)」…ベルン
「現実的解釈(アンチミステリー・アンチファンタジー)」…戦人
 とちょっと前のプレイメモで書いたんですが、「最終考察」のインタビューを読むと「うみねこ」のキャッチコピーが「アンチファンタジーVSアンチミステリー」だと書いてるので、両方戦人が担当するとわけのわからないことになってしまいます。戦人がアンチファンタジーで敵がヱリカなら、ヱリカがアンチミステリー担当ということになるのかも。

 しかし一方で戦人が、「だから探偵に発見できずとも、隠し扉は必ず存在していると主張するのは、アンチミステリー?」なんてことを考えてる。これは明らかにヱリカに対抗するもので、ヱリカがアンチミステリーだったら「アンチミステリー(戦人)VSアンチミステリー(ヱリカ)」という風になって、これもまたわけがわからない。

 ならば、ベアトがレベルアップしてファンタジーからアンチミステリーに昇格、アンチファンタジーである戦人と再び対決……「アンチミステリー(ベアト)VSアンチファンタジー(戦人)」になるまで、戦人が一度「黄金の魔女」として「アンチミステリー」を体現する流れなのかなー……などと想像してみました。
 「うみねこ」における本当の戦いは、まだ始まってないのかも?
 今のところはアンチミステリーとアンチファンタジーが戦うってことの意味が、さっぱりわからないですけど。
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