雛見沢研究メモ
ひぐらしのなく頃に・うみねこのなく頃にの考察・ニュース

【うみねこ】 EP3の2周目 10月4日深夜まで -物語の融合による歪み・九羽鳥庵の少女etc.- 

 EP5を既にプレイしてて、何かの答えを知ってる方は、私の迷走ぶりを見てダメな奴だなーぐらいに思ってるとよいです。

親たちの世代の物語


 【うみねこ】 ある物語の系譜 -受け継がれ変わり行く物語の物語- - 雛見沢研究メモ(仮)でいうところの、「金蔵の妻・使用人・親たちの世代の物語」について。ゲーム盤世界がそれら「物語」によって構成されていると考えた時、そこに親たちの世代の物語の影響を見出すことができる。また「ベアトリーチェ」の正体にもつながるかもしれない。

留弗夫「最初はそれは、この屋敷の中じゃないかと言われてた。秘密の地下?豪華な隠し部屋?魔女が隠れ住んでるんじゃないか」
 これがEP3で絵羽と楼座が辿り着いた、黄金の隠し部屋の元になった話かも。こういう話があったから、あの部屋もあった。
 あくまでゲーム盤の上の話で、現実としてあの部屋があるかどうかは分からない。

蔵臼「莫大な黄金をどこか秘密の場所に、秘密の仕掛けで隠したと吹聴する親父殿?」
 「秘密の仕掛け」という話ははじめてみたような気がする。カラクリ屋敷的なイメージ。

絵羽「お母様は存命中、?屋敷内をしらみ潰しに探し回ってたわね」
 母親は屋敷内を特に探していたらしい。しかし、この物語が変化した後の「森の中の隠し屋敷」に関する話には、「母親」が登場しない。恐らく金蔵の妻は隠し屋敷に関する物語を知らないままだったのだと考えられる。ベアトリーチェに関する物語が隠し屋敷の話に発展するまでの間に亡くなったのかもしれない。

霧江「六軒島の魔女伝説?私の聞いてた話では、子どもたち?怖がらせるためのおとぎ話」
 島に関わりの薄い人間はこのぐらいの話しか知らない。

絵羽「私や兄さんは、この島に隠れ住んでいる愛人が、人目を忍んで出歩いていたのを、偶然、あんたたちが目撃したのではないかと考えていた」
蔵臼「古い使用人たちの中にも、?怪談?」
 留弗夫や楼座が怖がる魔女の「不思議な話」に、現実的な解釈を加え「愛人」に関する物語が生まれる。

蔵臼「親父殿はかつて、不意に所在を知らせずに姿を消すことがあった」
「魔女伝説が愛人説に掏り替わり、こっそり愛人のもとへ通っているのではないか?」
絵羽「一度たりともお父様が発見されたことはないわ」
 「金蔵が時々消える」という「不思議な話」に現実的な解釈を加え、また別の物語が生まれる。

留弗夫「森の魔女伝説と融合して、出来た仮説?親父は実は、森のどこかに隠し屋敷を作っていて、そこにベアトリーチェという名の愛人を住まわせていて、時折通っているんじゃないか?」
 「融合」という言葉は私も【うみねこ】 ある物語の系譜 -受け継がれ変わり行く物語の物語- - 雛見沢研究メモ(仮)で使った。「うみねこ」の中では、このように融合して変化していく「物語」の姿が割と詳細に語られる部分がある。親たちの世代のベアトリーチェに関する物語は、最終的にこういうところに収まった。

物語の融合による歪み


 ここで考えるのは、「物語の融合による歪み」というテーマである。
 ある同じものに関して異なる設定を持つ物語を強制的に融合すると、その設定は最悪の場合矛盾となってしまうのである。
 たとえばあるキャラについて「男だ」「女だ」とする二つの設定を融合してしまうと、そのキャラは男だか女だか分からないものになってしまう。これを無理矢理“魔法的に”説明すると、そのキャラは変身して性別が変わるのだなどとすることができる。
 こういうことは「神話」の類でよく起こってますね。ある地方では善神なのに、ある地方では悪神で、キャラのイメージも姿も全然違ったりとか。
 これと同じようなことが、前述の「親たちの世代の物語」でも起こってます。

 「ベアトリーチェの居場所」に関する設定に関して、親たちの話では「屋敷の地下室」と「隠し屋敷」の二つありどちらか分からない。これがゲーム盤世界で1つの物語として融合すると、「黄金のある屋敷の地下室」と「九羽鳥庵」の両方が同時に存在してしまう。
 本来はどちらか一つでも「物語」自体は成立するはずなので、二つもいらないんですよ。例えば九羽鳥庵に黄金があることにすればいいんです。そして、「なぜベアトリーチェの居場所が二つあるのか」について特に説明がないんですね。異なる物語の設定を無理矢理融合することによって不自然さをかもし出す。
 こういうことは他にも起こっています。その最たるものが次に説明するホムンクルスの設定。

 ベアトリーチェは「大小さまざまな物語の集合体」だと以前書きました。
 その物語一つ一つにスマートな整合性があるわけではなく、中には競合する設定も存在する。それを無理矢理統合することで、ベアトリーチェ像に不自然な点が出てくる。
 逆に言えばその不自然な点に注目し、ベアトリーチェを分解し、その正体に近づけるかもしれない。
 例えば今の話を逆に辿ると、「ベアトリーチェに二つ居場所があるのは不自然」→「二つの異なる物語が存在する」となります。

九羽鳥庵のベアトリーチェについて


 実際に九羽鳥庵にベアトリーチェ的な誰かがいたかは別にして、そういう「物語」がゲーム盤世界で語られます。物語のあるところ、その元ネタあり・・・と考えれば、九羽鳥庵には「何か」があったという程度のことは言えるでしょう。

六軒島の中には、九羽鳥庵という隠し屋敷が実在します。
かつて実際にこの場所で、お二人はこのような会話をなされました。
ここは1967年の世界。
1967年の六軒島の隠し屋敷に、人間としてのベアトリーチェさまが存在した
間違いなく死んでいる!
 九羽鳥庵関連の赤字です。この赤字を説明するのは難しくはありません。ベアトリーチェという名前の人間を一人用意して、九羽鳥庵にいたことにすればいいだけです。

 問題なのは、九羽鳥庵のベアトリーチェに関するややこしい設定の説明の方です。大体まとめるとこんな感じ
?元々ベアトリーチェは千年を経た魔女として存在した
?金蔵に呼び出され、惚れられ、金蔵によって六軒島に閉じ込められた
?金蔵から逃れるために肉体を捨てた。ベアトリーチェは魂だけに
?ところが金蔵がホムンクルスを作ってベアトリーチェの魂を捕らえた
?ホムンクルスに入ったベアトリーチェには名前(姿も?)以外、魔女ベアトリーチェとしての要素はない。ごく普通の少女
?楼座に出会って連れ出され、崖から転落して死亡。その後また魂だけに
?金蔵が祠を修復し東洋魔術の結界によってベアトリーチェの逃亡と魔力回復を妨げた
?20年ほどかけてやっと現在のように復活
 とまぁこのように煩雑なキャラ設定があります。
 ここで私は例によって「不自然だな?」と思ったんです。何がおかしいって、ホムンクルスの設定ですよ。急にポっと出てきて、この説明の後はパタリと出てこなくなる、使い捨てのヤッツケな設定って感じがします。なんでこんな無理くりな話になってしまったのか。

 それは、ベアトリーチェに関する複数の物語を無理矢理統合したからだと考えます。
 それなら元の別々の物語に分解することもできるはず。ためしにやってみましょう。
◆金蔵のベアトリーチェの物語
→黄金伝説や魔女伝説の発生
→このベアトリーチェは一度死んだ(経緯は不明)
◆六軒島の伝承
→東洋魔術の結界に関係
◆九羽鳥庵に関する話
→親たちの世代の物語と、実在を知る人間の情報
◆九羽鳥庵のベアトリーチェと名づけられた人間に関する話
→ただの人間。魔女でもなんでもない。千年の魔女とも直接何の関係もない別人。
→金蔵とも会っていた
◆九羽鳥庵のベアトリーチェと楼座の出会いに関する話
→楼座視点。ベアトリーチェに出会い連れ出し死なせた
◆現在のベアトリーチェの話
→今もベアトリーチェは「一つの存在」としてここにある
→過去の全ての「ベアトリーチェ」に関する話を統合して自分の存在を説明
 こんな感じです。元々別の物語だったものを、「ベアトリーチェ」というキーワードひとつで無理矢理つなげた結果、おかしな話が出来上がってしまったと考えるわけです。
 こうやって「ベアトリーチェ」を分解すると、各所に疑問が出てきますね。たとえば・・・
?最初のベアトリーチェはどうなったのか。なぜ死んだのか。
?二番目の、九羽鳥庵のベアトリーチェはどこから連れてきた人間なのか
?九羽鳥庵のベアトリーチェが死んだあと、その遺体はどのように処理されたのか。また六軒島の住人たちはこれをどう認識しているのか。特に金蔵は?
 など。
 最初に言いましたが、九羽鳥庵にベアトリーチェという名前の人間が実際にいたかどうかは分かりません。ただそういう「物語」があるというだけ。

九羽鳥庵のベアトリーチェ死後


 九羽鳥庵のベアトリーチェが死んだあと、それを金蔵が知ったらどんな反応をするか。
 今のベアトリーチェが語るような「物語」を作って、「ベアトリーチェは魂になってどこかに消えただけで死んだわけではない」と考えたのかも。
 ホムンクルスが“壊れた”だけだから、楼座にもお咎め無し。むしろ「ベアトリーチェが記憶を取戻して楼座をたぶらかした」ぐらいの妄想をカマしてるに違いない。
 こう考えると相当に酷い話です。人間を人間扱いしてないわけで。「家具」もそうですけど。
 都合のいい「物語」を作って、一人の人間の人生を台無しにしてしまった。そしてその人間の人生を、「ベアトリーチェ」に統合して、歪めてしまった。
 いや、なかった事にしてしまったというべきか。人間としてこんな切ない話はないです。

現在のベアトリーチェには「九羽鳥庵の少女」のキャラも統合されている?


 私はベアトリーチェを見ていて、よく「真里亞っぽいな」と思ったりしてました。無邪気で、残酷で、常識も世間もよくわかってない感じで、あんまり話が通じないような。
 でもですね、これまでの話を総合してよく考えると・・・
 今のベアトリーチェには、あの死んでしまった「九羽鳥庵の少女」のキャラクターも反映されてるんじゃないかと思うんです。
 考えてみれば当たり前でした。真里亞のことばっかり考えてすっかり忘れてました。
 自分の人生を生きることもなく死んでしまった一人の少女は、いろんな人にもう「忘れられて」しまってるんだと思います。
 お墓の一つぐらいあるんだろうか。使用人がお参りしてたりするだろうか。
 そのうち、新キャラとして登場するんだろうか。

 彼女は「新しい人間」を始められるのだろうか。

紗音「醜い。その未練が、あなたの正体なの?」
ベアト「未練じゃねぇえええぇえ、それが生きるってもんだッ!」
 このベアトにも「九羽鳥庵の少女」の思いがいくばくかあるかと思うと、何だかなーって感じがします。
 未練ぐらいあるでしょそりゃ。いや、未練をもてなかったことが未練なのかしら。あまりにも無垢すぎて。

映画と俳優


ベアト「漫画に小説、アニメに映画ッ!」
 ワルギリアとベアトリーチェの魔法合戦を見た戦人に。戦人は自分が見てるものをなんと表現すればいいか悩んでます。
 「ひぐらし」でいえば本編とお疲れ様会の関係。つまり映画と俳優の関係です。
 メタ視世界も基本的にお疲れ様会と一緒。なら映画と俳優の関係でいーんです。たぶん。だから「映画みたいなもんだろ?」で済むはずなんです。本来は。
 戦人は下位世界とメタ視世界の区別が曖昧だから悩んでるだけ。

そのほか細かいの


薔薇の位置が変わってる?

真里亞「薔薇はどこ?ない。ない」
ベアト「そっちではないぞ、こっちだ。ほれ。金モールで印を付けておいてやったぞ」
真里亞「わぁ、本当だ!」
 ベアトが薔薇を魔法で蘇らせるシーン。1周目はあんまり気にしなかったんですが、これじゃ真里亞が目を閉じてる間に別の場所に生えてる薔薇にモールをつけただけのようにも見える。

何も答えなかった?金蔵

しかし祖父さまは、手紙の内容を知ってもなお、涼しげに無視していたという。
となると、これはもはや無言のイエスも同然ということなのか。
 他のシーンでも書斎の中と外(基本蔵臼)で会話が成立してるんだかしてないんだか、よくわからないやりとりをしてた金蔵。
 ベアトリーチェの手紙に関して親たちが問いただしに行ったときは、ついに何も答えなかったのか。
 死んでるらしいから当然といえば当然。

絵羽の前には現れなかったベアトリーチェ

絵羽:いるならぜひ現れて欲しいものよ。でも、どんなに願っても、一度も私の前には現れてくれなかった
 真里亞や紗音の前に現れ、絵羽の前には現れない。この違いはなぜ起こるか。そんなところも少し気にしてみたり。
 熊沢は確か「心が綺麗な人の前に現れる」みたいなことを言ってたような。・・・んー・・・微妙。

やたら潔癖な夏妃

夏妃「愛人という爛れた関係ではなく?
 と金蔵をやたらに擁護する夏妃さん。かなり潔癖な感じ。夏妃にとって金蔵は神格化されているようだ。

楼座は童話好き?

絵羽「まるで童話? 楼座、そういうの好きでしょう
楼座「ま、まぁね
 楼座が童話好きって設定があるんですかね。ただバカにしてるだけ?
 童話好き・・・って真里亞みたい?

九羽鳥庵実在について

霧江「でも現実的な話、愛人を不自由なく何十年にもわたって? 可能なのか
「電気 ガス 水道 世話する人間 衣服 化粧品、日用品
「家人に悟らせずに維持
 このあたりについては、一部の使用人は知ってたという話も。
 また、EP4では船長が裏に船着場があるとかいってましたね。
 さらに事件後の世界では九羽鳥庵は実在のものとして認識されてるようです。
 「可能だった」と考えていいんじゃなかろうか。

前回

紗音の達観について
ベアト「最近、こやつめはだいぶ達観しよった どうも前回苛め過ぎた
 前回ってのを一応チェック。記憶継承関係。

人間なのか家具なのか

ロノ「だから人間は恐ろしいのです
嘉音の進歩を見て
 ベアトリーチェは家具だっていうんですが、ロノは人間だっていってしまってる。全くややこしい。

蘇生が不可能な殺し方?

ロノウェがパチリと指を鳴らすと、?魔女たちには呼び戻せない眠りに落ちた
 割と不思議な表現。死人をあっさり蘇らせるのがベアトリーチェの魔法ですが、それができない殺し方というのもあるのかも。

 つづく 多分。
関連記事


コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
バナー
サイト内検索


bare
はてなブックマーク数

カテゴリー

【配布物】
[うみねこ辞書用テキスト配布]
[ひぐらし辞書用テキスト配布]
ネタバレバナー ver.2.1

このサイトについて
ブログパーツ



  • ブログSEO対策 : track word 
  • SEO 
  •  
  •  
  •