EP3プレイ中。
最新のEP5はいつ手に入るやら不明です。再プレイもここまで来たのだから、EP4までやってしまってからEP5をやりたいところ。あくまで予定。
ネタバレ対策のため、
コメント欄を一時的に全面閉鎖しました。もし何かあればメールかなんかで。
そのうちベアトリーチェに対して、なつかしの
「成分解析」を自前でやることになるかもしれません。その前に既存のアレで試してみましょう・・・
ベアトリーチェの61%は真空で出来ています
ベアトリーチェの28%は鍛錬で出来ています
ベアトリーチェの9%は気の迷いで出来ています
ベアトリーチェの2%はお菓子で出来ています
みたいな。あれ?結構あたってる?
子供の頃のベアトリーチェ?
まず便宜的に、後に「ワルギリア」と名づけられるキャラと同じ立ち絵のものは全て「ワルギリア」呼びます。ベアトリーチェと呼ぶと区別が面倒なので。
壷を壊してしまって云々のシーン。
ここにはワルギリアが登場する。ワルギリアを真里亞によるオリジナルキャラだとすれば、この場面は「真里亞が作った物語(真里亞の物語)」である。
また、ワルギリアが使用人である点と、ベアトリーチェがこの家のお嬢様だという関係から、「熊沢と真里亞の関係」または「熊沢と九羽鳥庵のベアトの関係」がこの物語の元になっていることも考えられる。
ワルギリアが壷を修復した魔法に関しては、ベアトに目を閉じさせた点から「目を閉じている間に壷を摩り替える手品」と解釈することができる。
メタ戦人に対する拷問
ベアト「しかしそれではゲームにならない!チェスを指しながら、勝敗を無視して相手に殴りかかる蛮行にも等しい!」
というベアトリーチェの言葉がありますが、EP3冒頭部では七杭たちが密室クイズにかこつけて戦人を殺しまくってます。戦人に苦痛を与えて屈服させようとする行為なので、ほぼ「ゲーム無視の蛮行」そのもの。ゲームのルールも何もあったもんじゃないです。
しかし、そもそも密室クイズの勝敗が、理屈よりむしろ
感情論で決定されてることから考えると、七杭たちの行動こそがこのゲームにおける本来の戦い方。
赤字と青字で殴りあうのも、直接相手をぶん殴って苦痛を与えるのも大差ない。どうせ互いの精神力を削りあうだけの
我慢比べである。
(参考)
【うみねこ】[EP4考察] 「赤字」や「青字」の本質とは? -各EP間のゲームのルールの違いに意味を求める- - 雛見沢研究メモ(仮)蔵臼に対する強請り(ゆすり)関連
ゲーム盤の中で(その前?)毎回行われる蔵臼に対する強請り。
毎回行われるということは、「物語」が派生する場合の基準点・・・つまり
「事実」に近い位置にあるものがそこに含まれている可能性があります。あくまで可能性。
エピソードの中で毎回共通していることと、そうでないことを選り分けることで、「事実」に近づけるかもしれません。これも恐らくは
「うみねこ」における「事実」を探り出すための一つの方法です。たとえるなら、複数の古文書から信憑性の高い事項を選り分けるような作業。
以下一例
◆共通事項
・蔵臼が金蔵の財産を横領し食いつぶしている
・蔵臼の事業は上手く言っておらず、相当な借金がある
・留弗夫、楼座、絵羽共に金銭的な危機にあり、すぐに現金が欲しい
・3兄弟が蔵臼を脅迫するための計画が存在する
◆相違事項
・蔵臼を脅迫するための計画の具体的な内容、実際に行う際の過程
仮に
「蔵臼脅迫劇」という作品が存在するならば、そのシナリオを書いた人物は
「具体的な脅迫の方法」は知らないが、その外郭部分は知ってると推測できる。「具体的な脅迫の方法」の部分だけが、その人物にとって謎のまま、ブラックボックスになっているという解釈だ。
そしてその人物は、
少なくとも3兄弟(計画の全容を知る者たち)ではないと考えることが可能になる。
これは実際の六軒島の事件と、その中身を想像するウィッチハンターたちの関係に似ている。
ただ「ゲーム盤世界」については、当日の六軒島にいないと分からなさそうな情報もまざっている(「しおれた薔薇」や「真里亞のお守り」)ため、一概に「ウィッチハンターたちの想像」を反映したものとは言い難い。
また、上記の共通事項については、船の上や過去だと思われるシーンなどで繰り返し強調されている。EP2だと留弗夫の会社のシーンなど。EP3では以下のようなもの
EP3船の上:蔵臼が、金蔵が財産に関心を失ったのをいい事に、それを私物化し摘み食いをしていることは?
絵羽は、留弗夫と楼座に連帯を呼び掛け、それを突く事で蔵臼からカネを?
このことからもゲーム盤世界の物語は全てが幻想なのではなく、
「現実の成分」が含まれていると考えられる。「現実の成分」をどのように選り分けるかが、六軒島のブラックボックスの中身を知る鍵かも。
絵羽と蔵臼の関係。金蔵の嘆き
絵羽視点ではボロクソにいわれる蔵臼だが、視点を変えれば擁護は容易い。
前提?:蔵臼の言葉は金蔵の代弁である
前提?:金蔵に従わなければ勘当されかねない
これを踏まえると、蔵臼の言動は全て金蔵から守るためと極論できなくもない。ただし方法がまずすぎる。あと「蔵臼が絵羽を見下している」というのがちょっとよくわからない。どちらかというとそりゃ絵羽の方である。
あとちょっとした想像。
金蔵はこの蔵臼と絵羽の様子を見て、「勘当だ」と騒ぎ大いに嘆いている。
金蔵自身もまた苦しんでいるのだ。 ここで碑文の内容を思い出してみると、
【うみねこ】 EP2の2周目 完了? -八つ目の大罪etc.- - 雛見沢研究メモ(仮)でも書いたように、「不和」に関する罪を濯げ・・・つまり
「オメーラ仲良くしろバカヤロー」という意味が含まれているととれる。
「七つの大罪を清めて少しはマトモな人間になれ!」ってことでもある。
ここに金蔵が語ったという「森の魔女」を使った子供たちへの脅し・・・の「物語」を加えると・・・
「おまえら少しマシな人間になって仲良くしないと、ベアトリーチェにブッコロされんぞ!」となる。
これで碑文を解いて得られるものが
「親子や兄弟の絆を思い出させる何か」であれば、完璧なハートフルホームコメディになれる。大いに笑ったり泣いたりすればいい。
なんだか最近の金蔵さんはゲーム前に死んだりして可哀想だし、ちょっと印象回復を図るなど。
絵羽のもうひとりの自分
前に“私”って書きましたが“彼女”でしたね。後にエヴァと名前がつくキャラについて。
これは見たまんま「もう一人の絵羽」だと思います。
真里亞にとってベアトリーチェが「もう一人の自分」であるように、絵羽にとってエヴァが「もう一人の自分」である。 恐らくはそんな関係。
真里亞にとって「なりたい自分」は「ベアトリーチェ」だったが、絵羽にとって「なりたい自分」は
「当主になることを諦めず努力しつづける自分」だったのだろう。
だから「もう一人の自分」がちゃんと「絵羽自身の姿」になってるんだと思います。多分。
「エヴァ」と「紗音のベアトリーチェ」の遭遇時に関する共通点
ここでふと気付いたんですが、エヴァの発生と、EP2で紗音がベアトリーチェに会うシーンのシチュエーションがかなり似てるんですよね。
EP3絵羽:悲しみに沈み、何の為に生きるのかわからなくなったあの日、あなたは私の内より現れて、私に力を貸してくれたわ。
これに対しEP2の紗音は、絵羽に自分を否定され、譲治に相応しくないとどん底に落ち込んでた時でした。
共にどん底の気分の時に、
突然発生するかのように出現した「魔女」に遭遇してるんですよね。
これで私は考えたわけです。紗音が出会ったベアトリーチェは、エヴァと同じ「もう一人の自分」・・・つまり
「もう一人の紗音」だったんじゃないかと。
そしてこれと似たようなことが、恐らくは金蔵にもいえます。当主にされて一番苦しかった時に、ベアトリーチェに出会ったのでは。そしてそれもまた「もう一人の自分」だったのかもしれない。
つまりこう
◆エヴァ・・・絵羽がどん底の時に発生した「もう一人の自分」
◆ベアトリーチェ・・・金蔵、紗音、真里亞がどん底の時に発生した「もう一人の自分」かその複合体
もちろんベアトリーチェの正体はこれだけではないと思います。他にもまだあるはず。例えば今回登場する「九羽鳥庵のベアトリーチェ」とか。
ちょっと問題もあって、
紗音とベアトリーチェのリンクが見えてこないんですよね。家具からの解放とか島からの解放とか、そのあたりかなぁ・・・
他のキャラはあからさまにリンクがあるのに。真里亞とベアトリーチェとか、エヴァと絵羽とか。
割と順調に「ベアトリーチェの正体」に近づいてる気がしますが・・・はてさて
「もう一人の自分」に出会った者の行く末
絵羽:私が成長し、少女時代を忘れるに従い、私は“彼女”との対話を次第に忘れていった
多分、真里亞や紗音も同じようにいずれ忘れていくんだと思います。が、EP3の絵羽にとりつかれ「もう一人の自分」に振り回されてしまうこともある。
縁寿も多分このお仲間でしょうけど、縁寿は忘れかけていた魔法を取戻して、それと共存していく道を選んだ感じでした。
恐らくは全体として、「もう一人の自分」は諸刃の剣だけど、うまく付き合えば利益もあるよ!ってところに落ち着くんでしょう。
魔女との契約
絵羽「信じるから、その魔法で奇跡を起こして」
契約成立ってところ。
真里亞は黄金郷に行く契約なんかをしてるし、紗音は鏡の破壊と恋愛成就の契約をしてるし、金蔵は黄金とその返却に関する契約をしてるし・・・
とりあえず、魔女を呼び出したら契約するものなのかしら。
あ、そういえば
縁寿もベルンカステルと契約してたか。しかもどん底の時に呼び出してたなぁ・・・ でも
ベルンがもう一人の縁寿・・・?えー??でも・・・・うーん・・・
あ、縁寿はその前に日記から真里亞を呼び出してたか。
テーマ的なところ。妄執からの解放
絵羽「私は何のために生きてるの?何をどうすれば、私はこの妄執から解き放たれるというの」
エヴァと契約してしまった絵羽。EP3では悲惨な結果になりましたね。
魔女と契約した中で一番マシなのは、紗音かもしれませんね。
紗音の場合は、「恋」を妄執としてもいいかも。で、それは成就することによって解放された。婚約という形で譲治と「永遠」を誓った。彼女らだけが、「うみねこ」の中で「黄金郷」を作り出したともいえる。
しかし仮に、譲治の奪い合いが発生した場合はどうなったのだろう。誰かが諦めなければならないのだ。
絵羽はもう秀吉という相手がいるし、息子もいるんだから、彼ら家族の中で「黄金郷」を作る方がいいのかもしれない。キーワードは「他者」と「愛」だ。当主の座を得ても、一人で黄金郷は作れない。
紗音と戦人と忘却
実はこのあたり、あんまり考えたくないんですよ。なーんかややこしいというか、勘弁してほしいというか。でも記述はそのあたりの話を示唆しまくってるので、考えないわけにもいかないという。
EP3、海岸で子供たちが話してるシーン
紗音「お帰りの際はこう仰っていました。“また来るぜ、シーユーアゲイン。きっと白馬に跨って迎えに来るぜ”」
→戦人のセリフを覚えている紗音
戦人「ぶっちゃけると、俺はもう何も覚えてないんだ」
→自分が6年前に言ったことを忘れてる戦人
さらば、俺の6年前の淡い初恋。
→戦人が紗音に対して
紗音ちゃんが自重してくれた、俺の6年前の恥ずかしいセリフ集は、それ関係って可能性が高いな
→紗音に対して色々と戦人がキザったらしいセリフを言いまくっていた可能性。
いわずもがなって感じですが、「戦人の罪」ってやつが、この紗音に対する6年前のセリフにある可能性が示唆されまくってるわけです。迎えに来ると言っておいて、6年間ほったらかしにされたかもしれない。しかも戦人の初恋は紗音だっていうんですねえ・・・
紗音が譲治に恋をするようになったのは、精々ここ数年。3年とすれば、その前の3年間はほったらかしだったわけですね。
で、紗音がそこに思うところがあれば、それは「ベアトリーチェ」にダイレクトに反映されてしまう可能性があるんですよ。というのも、前述ようにの
「ベアトリーチェ=もう一人の紗音」という考え方ができるからです。
戦人「つがいってのは、互いが互いを認め合う以外に何の許可も要りやしない」
なんつって戦人は思いっきり自分の
恋愛フラグを立ててるんで、そういう話は出てくることになるんでしょうけど・・・
一応現在EP4までの方向性としては、ベアトリーチェ相手に立ってるフラグが一番でかいんで、そこに向かうのかなとは思います。
ベアトリーチェが複数の人間の思いを複合したものなら、
ベアトリーチェとくっつくだけで多人数相手に「黄金郷」が形成できることになりますか。ははーん・・・?
今ベアトリーチェが人間じゃなくても、「愛」を教えて人間にしちゃえばいいわけでしょ。ほほーん?
そのほか細かいの
ワルギリアの師匠
ワルギリア=熊沢とすれば、その師匠となる人物。「物語の継承」という視点からいえば、熊沢に六軒島の伝承などを教えた人物と考えることができる。それは熊沢の母かもしれないし、近所のおばーちゃんだったりするかもしれない。
壊れた運命を修復する魔法
ワルギリア「壊れた運命を元の姿に修復するほどの魔力は、このベアトリーチェにも未だ至らぬ遥かな高みなのです」
この魔法があれば六軒島で死んだ人々も死ななかったことにできるかもしれない。結局はそういうところに行き着くはず。
またベアトリーチェこそが真里亞(でなくてもいいが)にとって理想の魔女であるなら、ベアトリーチェにはワルギリアを凌駕し「遥か高み」に到達した魔力が求められる。そうでなくては、幸せも愛も完璧には元に戻らない。キャラ的にワルギリアはベアトリーチェの踏み台。
またワルギリアが使った魔法は、
起こってしまった「結果」は変わらないが「過程」を変えることができる魔法だと解釈できる。そして、幻想の中での一時的な修復=ワルギリアと、幻想の中での恒久的な修復=ベアトリーチェという違いがある。
これを六軒島の事件に重ねると、「全滅」という結果は変わらないが、そこに至る過程を自在に変えられるという感じ。ゲーム盤そのもの。
本当の魔法
以前私は「本当の魔法」は
「他者への愛」を介在した魔法のことだと書きました。(参考)
【うみねこ】 EP2の2周目 学園祭直後あたりまで -壊れた黄金郷・他者の愛etc.- - 雛見沢研究メモ(仮) この冒頭部では「本当の魔法」について別の説明がなされています。
ワルギリア「本当の魔法とは、直す力、蘇らせる力。散ってしまった幸せを呼び戻し、冷めてしまった愛をも呼び戻す。そして微笑を忘れてしまった姫様の顔に、笑顔を呼び戻せるのですよ」
単に直す力、蘇らせる力なら今のベアトリーチェが使う無限の魔法と区別はつきません。多分色んな解釈があるんだと思います。
ルールの破棄
エヴァ「それすらも所詮はお父様が決めたルールでしかないの。お父様が決めた以上、それを破棄出来るのもお父様」
ルールを決めた者が死んでしまえば後の者が決めることになる場合もあるだろうし、ルールにのっとってルールを変えさせてしまうこともあるだろうし、エヴァがいうように気分が変わってしまうこともあるだろうし・・・
つづく
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