また続き。10月5日の朝から
個人的に一番大事かな?と思うのは、多分
真里亞は自分が生きてようが死んでようが幸せならそれでいいってこと。どっちでもいいのである。
あとなんか、こいつら“らぶらぶ”過ぎて見てられないぜ!みたいな。そんな感じ。
連日の長文投稿で頭がゆだってます。あんまり深く考えないでください。
for真里亞
“Happy_HALLOWEEN_for_MARIA.”と記されていた
礼拝堂の魔法陣。
真里亞と事件の犯人に何らかの特別な関係があることを示唆する。
この文字がベアトリーチェによるものなら、これは「本当の他者」からのプレゼントではない。さくたろのような特別なものにはなりえない。
EP3への伏線:罪を思い出す?
楼座:幼少期のトラウマが蘇る。楼座の胃の中で怪物が暴れ狂い、熱い酸を吹き上げるのを感じた。
楼座嘔吐。「幼少期のトラウマ=ベアトリーチェ?を死なせたこと」だと思われる。
「蘇る」とあることから、楼座はこの時
ベアトリーチェを死なせたこと=過去の罪を思い出したことになるかも。メタ戦人は思い出せない。楼座は思い出した。この違いはなんだろう。
黄金郷への招待状
真里亞「ママー、返してー!真里亞の手紙返してー!それは黄金郷への招待状なのー!」
真里亞に与えられたものを横から奪い取った形になる楼座。ある意味では
「約束を破った」ことになるかもしれない。
「黄金郷への招待状」・・・ここでは礼拝堂の中のハロウィンの飾りつけという
「小さな黄金郷」への招待状ということか。
真里亞は何もしなくてもベアトリーチェとの契約によって自動的に黄金郷に行けるので、新しい招待状は特に必要ないだろう。
下位ベアトリーチェを犯人から外す
朱志香「決まっているぜ、あいつだッ!昨日来たとかいう魔女さまに決まってるッ!」
と当たり前のようにベアトリーチェを怪しむわけですが。ベアトリーチェ=家具=人間でないなら、他の家具と同じく赤字の対象外と考えることができる。
EP3のこれです。
(赤字)人間以外の生命は一切、このゲームに関係がない。
(赤字)人間以外の一切の要素は、このゲーム盤に関与しない!
あれだけクドイぐらい「人間でない」ことが強調されてるわけですから、外してもいいじゃないかと。
なぞなぞの感覚ですね。
楼座がもらった手紙はどこいった
戦人「?それは俺たち宛てってことじゃねぇのか。親父たちが読んだものだったなら開封されてるはずだぜ」
譲治「その推理は正解のようだよ。書いてある。“残されし者たちへ”って書いてあるよ」
楼座がベアトリーチェにもらった手紙は、夕食で読むように指示されたもの。恐らく中身はEP1で真里亞が読んだものと同一だと推測できる。礼拝堂で死体発見時に見つけた手紙の内容がそれに合致するようだ。
ただし、
「残されし者たちへ」と書かれていて、しかも未開封ときた。 なら楼座が読んだはずの手紙はどこにいったというのか。第一の晩のトリックよりそっちの方が気になる。
3本のインゴット
なぜ3本あったのか。何か重要な意味が隠されているのかなーと考えたりもしましたが、多分大した意味はないような気がします。
恐らく「3」という数字自体に意味があるだけかなと。「神曲」では「3」という数字が重視されてるそうですし、昔話の類でも「3」という数字が重視されるらしいです。詳しいことは知りませんけどね。
多分、
「ベアトリーチェがインゴットを1本呼び出す魔法を3回使った」ということを表しているとかそんなとこかと。1回目で驚き疑い、2回目で目の錯覚でないことを理解し、3回目で信じるしかなくなった。親たち全員、霧江も。
これにより
「伝説の黄金の実在」と、「魔法の実在」を証明したという意味。礼拝堂に残っているのはその結果・・・などと考えてみる。
ベアトリーチェのお説教
ベアト「わかるまいな、貴様には。どれほど朱志香を傷付けてきたか、まったく考えが及んでいまい」
嘉音にお説教するベアトリーチェ。無邪気に人を殺すクセに、こういう人の心の機微には妙に敏感。
嘉音の「罪」を暴いているともとれる。ここは罪を濯いで天国にいたる場所「煉獄(プルガトリオ)」である。
物語の作者と物語の登場人物の会話
嘉音「?お前は月。石つぶてを投げたとて月を砕くことなどできるわけもない。だが、お前は顕現するために水面にその姿を映す」
「?お前の映る水面を叩き続けてやる!」
これも貴賓室での紗音とベアトの会話同様、神と人の会話ってところ。下位世界の存在では、上位世界の存在を殺すことはできない。というより、
物語の登場人物が、物語の作者を殺すことができないという方が分かりやすいかもしれない。
物語の作者が登場人物として同じ次元に存在する場合に限り、他の登場人物はその存在に触れられる可能性がある。そんな感じの意味に解釈。本体は別にいる!とかそういう意味ではない。
嘉音ブレードの出所をあえて「物語」として説明すると、
「嘉音が夢想した物語」かもしれない。しかし「嘉音の物語」では「他の誰かの物語」には勝てない。
EP1序盤で嘉音が薔薇庭園でもらした「僕だって・・・」の続きは、
「僕だって戦人ぐらいの力や立場があれば、朱志香を守ることもできるのに」とかそのあたり。そして嘉音の手から光の剣が飛び出した。
ルール上の死
チェスで駒を取る時に、相手の駒がそれを防ぐことなんて、ルール上ありえない。だから、それはルールにまで定められた、当然の結果。
これは比喩でなくそのまま受け取る。そういう
物語のルール・物語の設定だからそうなる。
そしてベアトリーチェは物語のルール・物語の設定の擬人化。
人間になれなかった嘉音
嘉音「僕の本当の名前は?」
「僕は人間に、…な…れ……」
死に際のセリフ。紗音は人間になれたかもしれないが、嘉音は人間になれなかった。「本当の名前」を教えるところまで朱志香と嘉音の二人が生きていられれば、人間になれたかもしれない。
金蔵の遺書の内容は?
金蔵が紗音に筆耕させた遺書。はたして内容はいかに。
紗音は筆耕したわけだから、
その内容を全て知っているはずである。源次も同席してた。
つまり、彼らはそれ以降
「金蔵の全てを知った上で行動している」ということになるはずだ。しかし特に紗音や源次に変わった様子はない。一体なんだったんだろう・・・
やたらと魔法に詳しいが魔法陣のことは知らない?譲治
譲治「これは、何?気色の悪い落書きだね」
礼拝堂の魔法陣を見て。やたらと魔法に詳しいわりに、魔法陣のことは知らないらしい。
譲治「真里亞ちゃんのマリアじゃなく?悪魔と契約した魔女たちは、神の名を常に穢し続けることを誓うという」
楼座「詳しいのね。真里亞の受け売り?」
譲治「えぇ、そんなとこです」
魔法に詳しいことを楼座にまで突っ込まれる。非常に胡散臭い。
譲治が魔法陣を知らないというシーンを入れたのは、
真里亞の自由帳に魔法陣を書いたのが譲治ではないというアピールだと思われる。実際のところは分からない。
密室ネタと真里亞
真里亞「みんな気付くのが遅すぎるんだよ。きひひひひひ」
戦人と真里亞の会話に出てきた、「ベアトリーチェが見せてくれる魔法」だというアピール。「議論のチェス」だとも言っていた。
真里亞の言外のメッセージは
「で、戦人はこれをどう説明するの?」である。それを代わりに言うのは、メタ視世界のベアトリーチェである。そしてベアトリーチェは真里亞の代わりに戦人と「議論のチェス」を行う。
やけにあっさりしたメタ戦人
ベアトリーチェがルールの追加と称して赤字を提示したとき、あっさりとそれを受け入れ、ベアトリーチェの口上に同調してしまう戦人。
1周目の時には強烈な違和感があったこのシーン。
「目の前に親の仇かもしれない奴がいるのに何がゲームだ。とりあえずベアトリーチェに殴りかかるぐらいすべき」とか思ってました。今見てもおかしいといえばおかしい。
しかし、このメタ視世界が
「お疲れ様会」であり、メタ戦人は
「自分が“うみねこのなく頃に”という物語の中の架空のキャラクターである自覚を持っているキャラ」であるなら、理解できなくはないような気がしなくもない。
要するに「ひぐらし」の「お疲れ様会」で、圭一や魅音たちが事件について
他人事のように議論してるシーンと同じなんですよねこれ。
だから
メタ戦人にとって目の前にいるベアトリーチェは、「悪役」ではなく「悪役の女優」なんです。
しかしそのあたりの区別は非常に曖昧なので、どこに感情移入していいんだかよくわからないのが問題といえば問題。
それは当然といえば当然で、メタ戦人は
「ひぐらし」のお疲れ様会の圭一たちほど、自分自身と「本編」のキャラクターの区別が明確ではないんですよね。そうなってしまうのは、メタ戦人が冗談半分で自分たちの死を笑いながら議論しはじめたら緊張感がなくなってしまうからでしょう。
一方
ベアトリーチェの方は区別が明確なので、ただ単に楽しんでるわけです。で、メタ戦人が何故本気で怒ってるのかを理解できない。
クイズごっこ
何度も同じことを言ってますが、メタ戦人たちがやってるのは単なる
クイズごっこです。「(赤字)礼拝堂の扉は、施錠時には如何なる方法での出入りも拒む」・・・こんな非現実的な扉を前提にして議論するわけですから。
「ゲーム盤はこういう設定(赤字)にしてあるので、これを前提にしてクイズに答えてくださいね☆」と言ってるだけです。
「ひぐらし」のお疲れ様会で同じ事をやったら、もっと緊張感のない
「部活」の遊びの一貫として描かれるでしょう。「うみねこ」のお疲れ様会だからこそ、戦人は本気で悩み苦しむことができる。
内容や意味合い的にはともかく、戦人と真里亞が「狼と羊のパズル」をやってるのと大差ないです。
最初の一回で全てのゲームの結論は決まってしまっている
密室殺人の謎は解くことが可能か不可能か。これは
「可能」であることが既に分かっています。
戦人には聞くことを許されない“真実”?
この島の全ての謎を理解し、全ての魔法とトリックと、密室と呪いと祟りと伝説と、怒りと悲しみの物語を全て理解するだろう。(EP3)
ちゃんと解くことができる「クイズ」でしかないことがほぼ確定しています。(少なくともそういう建前がある)
このことは、EP3で説明されるまでもなく、この礼拝堂の密室で戦人が「チェックメイト」して勝ってしまったことから、既に決まってしまっていました。ベアトリーチェが魔法と称するものが、ただの手品と区別できないことが分かってしまったからです。
そう。ベアトリーチェは、その真相に、戦人が自ら至ってくれることを、最初から願っている。それは、教えられて至るのではない。戦人が自らの力で、辿り着かなくてはならない、真実。
これをメタ戦人が理解してしまうと、密室ネタで「魔女を信じる」ということはほぼありえなくなってしまうので、EP3で戦人は真実から耳を塞ぐことになりました。
蔵臼が持つインゴットを知ってる熊沢
熊沢「旦那様がお話しになっているのを聞いたことがあるんです?」
「旦那様が仰るには、黄金伝説を裏付ける黄金は、1つしか見付かっていないのだそうです」
「お館様の黄金伝説を裏付ける黄金はこれ1つしかないとも」
EP1蔵臼は隠してるつもりだったが、
モロバレである。どういう影響が出てるかは想像するしかない。他にも色々秘密を知ってそうだ。
真里亞と戦人と碑文と、らぶらぶ黄金郷
真里亞「ベアトリーチェは、碑文の謎をみんなが解けるか解けないか、それしか聞いてないんだよ」
「だって、真里亞は黄金郷へ連れてってもらうんだもん。ベアトリーチェの邪魔なんかしないよ」
この文章から、基本的に真里亞の目標は黄金郷にあって、碑文を解く気がないことが分かります。
ところが終盤に入って、真里亞は碑文を解こうと戦人に持ちかけるんですね。そりゃ矛盾してるだろうと。
でも、碑文を解いても「四つの宝」は手に入る。真里亞はこっちでもいいのでしょう。
黄金郷に行くのは多分「死ぬ」ってことで、「四つの宝」を得るのは「生きる」ってことだと思います。つまり真里亞は、生きてても死んでてもどっちでもいいってこと。
真里亞が碑文を解こうと言い出した時、1周目の私は「楼座が重要なんだ」と思いました。楼座がまだ生きてるから「この世」でもかまわないんだろうと。でも多分違ってて、重要なのは「戦人」なんだと思います。
戦人が魔法を認めたことでなく、真里亞を認め受け入れたことが大事。 戦人の心が折れてしまった後、そこで真里亞は戦人を抱きしめ、自分が戦人を守ると宣言するんですね。
真里亞は?逆に俺の頭を抱えるように抱いた。
真里亞「戦人はベアトを信じてくれたから、きっと黄金郷へ招かれるよ。?一緒に碑文の謎を考えよ。ベアトの問題を考えよ。ベアトは最初から言ってるよ。この問題を解いて遊ぼうとしか言ってないよ」
ベアトリーチェという「偽者の他者」でなく、戦人という「本当の他者」と、二人(以上)の世界「黄金郷」をこの世で生きたまま作り出す。
平たく言えば、
「戦人がいるならこの世もそんなに悪くないし、戦人が望むなら碑文を解いたってかまわない」ってことでしょう。
涙を零し続ける俺の頬をそっと撫でた後、真里亞は羽のような軽さで、俺の額にキスをする。?真里亞の笑顔が、天使に見えた。
そして真里亞の祝福が与えられる。恐らくは
「戦人をマリアージュ・ソルシエールに迎え入れる」という程度の意味はあるでしょうね。
「黄金郷への鍵」とも「黄金郷への招待状」とも言えるはず。
でも戦人は傷ついて折れてしまっただけなので、回復するとまたケンカを始めます。この戦人の敗北と復活は、
上位と下位でリンクしてますね。ちょうどベアトリーチェと真里亞がリンクしてるようなもんです。
あと蛇足。
ベアトリーチェと真里亞がリンクしてるってことはどういうことかというと・・・
この真里亞の祝福は、
ベアトリーチェの祝福だと考えることもできるってこと。
「早く元気になってね☆」って感じでベアトリーチェにちゅーされたも同然です。
心が折れたら「守ってあげる」でちゅーされるし、元気になったら密室クイズ。
なんだこいつら。らぶらぶかッ!! まるでギャルゲェですね。しかもロリと金髪巨乳の二面作戦ときたもんです。
あーもうなんだ、あーもうあーーーーあうあうあーーーーーーー!!!!
そのほか細かいの
10月5日の金蔵さん
金蔵「私の守りは完璧 前回のような無様は晒さぬ
これでもう死んでるってんだから酷い話です。
「前回」というのはポイント。多分EP1のこと。
食堂のメモ
紗音が食堂で発見するメモに「礼拝堂」とだけ書かれてる。
ここだけ「メモ」ってのが割と特徴的で、いつもなら大体「手紙」なんですよね。
手紙だと楼座が来るまで開封できないからか、手紙が用意できなかったのかとか。
あまり深く考えなくてもよさそうだけど。
あと筆跡に関して、楼座が誰のものか分からないと言ってます。
ここで真里亞の自由帳の筆跡と一致するところまで思いついたら面白いんですが、そこまでの注意力はない。結局誰のものかは分からない。
貴賓室の手紙
“私がぬくぬくとここで、貴方が飛び込んでくるのを待ち呆けるとでも?知的な夜に、粗暴なる貴方は似合わない。こんな間抜けに育てた親はどんな顔?
粗暴な子供といえば戦人か朱志香ぐらいですが、恐らくこの手紙は朱志香にピンポイントで与えられたものです。
手紙を使った「代弁」・・・トリックに意味はない。ベアトの不在を確かめるキャラが朱志香だったからそこに手紙を置いた。
手紙に関する赤字って多分ないですよね。ないならどうでもいいんです。
ベアトリーチェが儀式中に殺していい人数
ベアト「儀式に従い、妾は気まぐれに13人を生贄とする。だが、それ以上を殺してはならないとの決まりはない
らしいんですけど、まだ多分13人以上殺してない気がしますね。どうでしたっけ。金蔵は最初から死んでるから殺すまでもないし。
エヴァあたりならガン無視しそうですが。
人間ではないこと
ベアト「(嘉音に)人ならば降板とも言おうが、家具のお前の場合は、大道具係が舞台裏に運び出すといったところか」
嘉音が人間でないことの強調。
サタンの記憶継承
サタン「あんた、また私に殺されちゃうの?」
記憶継承してる奴はまともな存在ではない。
一つの謎:銃を得るまでの過程
今回はまだしぶとく生きてる金蔵さん。
EP1で夏妃が銃を得た時には確か金蔵はもう行方不明だったかな?EP3では第一の晩に死んでましたね。EP4は銃を手に入れることもできなかったっけ。あー覚えてない。
EP2では、楼座は(蝶をくっつけたまま)書斎に向かい、そこで金蔵に話を通して銃を手に入れ、客間に戻ってくる。そこでどんな会話があったのか。あるいは何も会話がないまま源次が銃を受け取ってきたのか。そもそも楼座は部屋の中に入ったのか。割と謎です。
礼拝堂に関する物語
礼拝堂を神聖視していたらしい金蔵。そこにはレリーフが刻まれている。
使用人には「開かずの礼拝堂」と呼ばれてるが、年に数回掃除はされてる。
結構重要なものである風に見えるが、
礼拝堂に関する「物語」は非常に曖昧で、中身がスッカラカンである。 中に死体を置いたりするのは酷い冒涜のはずだが、だからバチが当たるとかそういう話もない。
どこかに礼拝堂に関する物語の具体的な内容があるはずだ。
黄金の蝶が楼座の背中にとまる
楼座に書斎の結界であるドアを開けさせて、蝶を中へ・・・という意味だと思われる。
だが金蔵はもう死んでるのであまり意味はない。
もうひとつ、蝶=死とすればこの時点で楼座は死んでいる。もっと早く、礼拝堂で死んでるとすればどうでもいい話か。
まだ終わらない。
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