「碑文ゲーム(仮)」という、チェスのようでいて別にチェスでもなんでもないゲームを
私が勝手に作り、その攻略法を勝手に考えるという、
本当にどうしようもないネタ。
この概念で本編の事件を説明・分析してみるのも目的の一つです。
ともすれば「うみねこ」本編内でも似たようなゲームが行われているのではないか、という淡い期待を込めて。
「碑文ゲーム」基本事項
ゲーム盤の単純化
今回の記事は「虚構・ゲーム盤世界」の「ゲーム」を、できるだけ単純化してみようという試み。
これまでのエピソードを、ただの「駒取りゲーム」の枠に当てはめていきます。
以降
【うみねこ】[第二話] “三層世界・間接干渉”仮説の世界観を元にして考えていきます。
ゲームの内容
「碑文ゲーム(仮)」は、「碑文の儀式」を魔女側・人間側が“互いに”実行し、相手の駒を取ったり(屈服・死)、ゲームのキング(ベアトリーチェ・戦人)にチェックメイトしてみたりするゲームです。
なんとなくチェスっぽい雰囲気ですが、チェスではありません。
ゲームの厳密なルールは今のところ特にありません。これから作ります。 「うみねこ」本編では今のところベアトリーチェの一方的な攻撃があるだけで、戦人側の具体的な反撃はありません。
「碑文の謎を解けば勝ち」ということになってますが、その糸口も無い状態です。
今回は
「ベアトリーチェが戦人たちを屈服させたり殺したりしていくように、戦人たちもベアトリーチェ側の駒(山羊や七杭)を倒していく」という展開を想定し、これを「碑文ゲーム(仮)」と呼ぶことにしたわけです。
また、このゲームは
【うみねこ】[第二話] 4つのゲームとルールで触れたような、本編に想定されるいくつかのゲームを組み合わせたものでもあります。
駒の紹介
なんとなくチェスっぽい
8×8の盤面に、今存在が確認されている(っぽい)「虚構・ゲーム盤世界」内の「駒」らしきものを、それらしく並べてみます。
■……ベアトリーチェ
■……山羊
■……七杭
■……親族
■……家具使用人
■……一般使用人
■……真里亞
■……戦人
山羊が6体なのは、EP2夏妃部屋前に現れた山羊が6体だったから。実際には山羊の総数は分からないんですが、
とりあえず「6」にしたかったからそうしてみました。 家具使用人は、現在判明している「源次・紗音・嘉音」の3名。
これらを魔女陣営(上)・戦人陣営(下)に配置したのが上の図です。
駒の初期配置
上の図のままだとなんとなく収まりが悪いので、適当に理由をでっちあげて戦人陣営のキャラ2名を魔女陣営に移動。
さらにいつかのキャラを色分けしてみました。
■……ベアトリーチェ
■……山羊
■……七杭
■……金蔵
■……源次
■……親族
■……家具使用人
■……一般使用人
■……譲治
■……朱志香
■……真里亞
■……戦人
これで更にチェスっぽい駒の配置に。金蔵と源次を魔女陣営に移動したのは、EP2ラストで魔女側の人間っぽかったから。
でもEP1では普通に最後まで行く前に死んでる(っぽい)んで、むしろ特殊キャラっぽい戦人と真里亞を外してみたり。
■……ベアトリーチェ
■……山羊
■……七杭
■……親族
■……家具使用人
■……一般使用人
■……譲治
■……朱志香
■……金蔵
■……源次
微妙だけど、とりあえずコレで行ってみましょう。適当適当。
しいて言えば
魔女側の山羊が8体いると見た目に綺麗ですね。
ステイルメイト=引き分け→リセット
【ステイルメイト=引き分け】
人間犯人説の維持成功(戦人屈服しない) → 時間制限(両者攻め切れない)
→ ステイルメイト → リセット
チェスには
ステイルメイトという概念があるそうです。
これは、ゲームが完全にこう着状態に陥ってどうしようもない状態のことで、ゲームがこの状態になると現在のチェスでは基本的に「引き分け」になるそうです。
この状態は、EP1・2終盤でベアトリーチェ・戦人ともに手がなくなってしまった時に似ています。
戦人を責めきれずに落とせなかったベアトリーチェ。互いにどうしようもない。だから引き分けになる。
戦人が屈服しない限り「ステイルメイト」以下にはならないので負けはありません。
これが「人間犯人説の維持」というゲームです。
しかし、戦人側も攻めないといつまでたってもゲームが終わりません。
いつまでたってもゲームは終わらないんですが、残念ながらこのゲームには
時間制限があります。
刻限は10月6日の午前0時前まで。
この時間になると、自動的に「ステイルメイト」が成立し、何もしなくてもゲームがリセットされます。 なお……私は
たった今そこらのサイトでチェスのルールの概要を何となくお勉強してきただけの“初心者以下”なので、用語や概念の理解は非常に怪しいです。でも「うみねこ」の内容を説明するのに都合のよさそうな用語があったので使ってみました。
「ステイルメイト!」って言ってみたかっただけです。
魔女側のこれまでの攻撃
魔女の一方的な攻撃
【ずっと魔女のターン】
戦人側に「ゲーム参加の自覚」と「ルールの把握」と「対抗手段」がないとずっとワンサイドゲーム
EP1・2共に魔女の一方的な攻撃が続いています。
ずっと魔女のターンでフルボッコでございます。あるいは
魔女が一人で俺TUEEE!しているだけのクソゲーと言い換えてもいいかもしれません。
この状態を「碑文ゲーム(仮)」的に表現すると……
最初の段階で、戦人側のプレイヤーないし駒は、ゲームのルールはもとより、
そもそもゲームに参加していることも、ゲームが始まっていることも分かってないような状況です。
魔女だけは自分が今ゲームをしていることを知っているので、一方的な攻撃ができるわけです。
次の段階では戦人側に「戦わなきゃいけない」という自覚が出てくるわけですが、
現時点では対抗する手段がありません。 かろうじて「山羊」をどうにか撃退できるキャラ「家具」がいます。また「霊鏡」という対抗手段の存在も示唆されています。
しかしEP1・2では「七杭」が出てくるとどうしようもありません。
戦人側に必要なのは、
「ゲーム参加の自覚」と「ルールの把握」と「対抗手段」です。
これを揃えなければ戦いになりません。
第一の晩
◆EP1

蔵臼・留弗夫・霧江・楼座・郷田・紗音=死亡(遺体の偽装は考慮しない)
◆EP2

蔵臼・夏妃・絵羽・秀吉・留弗夫・霧江=死亡
EP1の第一の晩よりも、EP2の方が情報が多いのでこっちから。
EP2では、初日の夜、7人の親たちが礼拝堂で魔女に屈服した時点で
“キャプチャー”(駒を取ること)扱いと考えます。
しかし碑文のルール上、第一の晩にキャプチャーできるのは6名なので、楼座の屈服=キャプチャーが無かったことに。
屈服させられた6名は、
“キャプチャーされたことを分かりやすくするために”殺害されたと考えます。
殺害方法自体には、意味はないものとします。山羊あたりを使って事後処理(殺して腹に詰め物)したとでもしておきましょう。
これを踏まえてEP1の状況を推測しますと……
まず、
「魔女・魔法を信じさせる=屈服」が通じるのは紗音を除く5名だけです。 紗音はどちらかというと魔法側のキャラなので、魔法を見せられても「だから何?」って感じのはず。
まず魔女が5名を屈服させ、その後不足を補うために夏妃を狙ったが護符により失敗。近くにいた紗音を狙って、魔法で殺害。
その後何らかの手段で事後処理(倉庫への移動と殺害・加工)したと考えます。
これをEP1第一の晩の一つのパターンとしておきます。
この出来事は「虚構・ゲーム盤世界」での出来事ですが、これが「現実世界」とどのように関係しているかは保留しておきます。
ここからもいろいろと推測ができます。
魔女は第一の晩に「七杭」を使えない?
【うみねこ】[第二話] 4つのゲームとルールでも書いたことですが、魔女は第一の晩に「七杭」を使えない可能性があります。
こう考える理由は、
◆EP1で夏妃の部屋に入れなかったこと
◆EP1で紗音を倒すのに「七杭」を使用していないこと
この二つ。
「七杭」が使えるなら、夏妃に対して使えばよかったでしょう。あのぐらいの守りなら破れるはず。
紗音も「結界」を使うキャラですが、何故だか七杭を使った形跡がなく、別の手段(山羊か?)で殺害している風です。
このことから、ベアトリーチェには第一の晩に「七杭」を使えない何らかの理由があるのではないかと考えられるわけです。
「七杭」が使えないなら、一応現時点でも対抗手段はあります。
「真里亞の護符」や「家具」です。
ひょっとすると夏妃の部屋に全員で立てこもれば、第一の晩をやり過ごせるかもしれません。
しかし
守りに入るだけでは、時間切れでステイルメイト、リセットが待っているだけです。
EP1で絵羽・秀吉でなく紗音を選んだ理由?
<5人キャプチャー>→一人たりない
→<秀吉・絵羽>or<夏妃>or<紗音>
ただの偶然かもしれませんが、一応対抗手段を持っている紗音より、絵羽・秀吉を狙う方が効率はよさそうです。なぜわざわざ紗音を狙ったのか。
当時「絵羽・秀吉」は二人で一つの部屋にいたようなので、
この状態で「第二の晩・寄り添う二人」の条件が成立していたのが、その理由だったのではないかと考えました。
ここで仮に二人を同時にキャプチャーしてしまうと、
第一の晩のクリア条件が整う前に第二の晩に移行してしまい、儀式のルールから外れるのではないかということです。
仮に二人をキャプチャーしても、
EP2の楼座同様“無かったこと”になってしまうかもしれません。
結果的に、絵羽と秀吉を分断したり、熊沢(恐らくゲストハウス)あたりを狙うよりも、紗音を狙う方が効率が良かった……とか。
第二の晩
そろそろ長くなってきたので記事を分けます。
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