第二話プレイメモ中に散在する「赤文字」関連のメモをまとめ、色々と加筆しました。
以下ネタバレ
「赤文字=真」という根拠がない
第二話でベアトリーチェが使いはじめた
「赤文字」は、彼女によると無条件的に「真実」であるそうです。
しかし今のところ「赤文字=真」とする根拠は、ベアトリーチェの言葉以外に何もありません。
メタ戦人(異空間?でベアトリーチェと会話している戦人)がこれを無条件的に信用していることには強い違和感があります。
物語の都合上、ここで戦人が突っかかると話が進まないってのもあるでしょうが。
例外的に「赤文字」は受け容れてもOKらしい
この「赤文字」を使ったゲームに戦人が参加すること自体に、矛盾があります。
魔女を信じない。魔法を信じない。これが本来の戦人です。
しかしなぜか、ベアトリーチェの「赤文字」は信用する。
「赤文字」はニンゲンには知りえないこと・証明できないことを断言するもので、コレ自体が非現実的な代物。魔法を受け容れるも同然です。この時点で戦人は既に屈服していると言っても過言ではありません。
ただ「戦人がこれを受け容れても大丈夫」ということは、「ユーザーが受け容れても大丈夫」だということでもあるはず。
「赤文字=真」とすることで直接敗北することはないんでしょう。
「赤文字」と「現実」は切り離して考える
「赤文字=真」であることの証明がないので、「赤文字」と「現実」を結びつけるのは早計です。
戦人は「赤文字=真」と
勝手に思い込んでるから、クイズに負けただけで“本当に負けた”ような気になってますが、実際には大した影響はないはず。どうせ
「本当に負けたのかどうかもわからない」んですから。
今の戦人は、「テレビゲームの格闘対戦で負けるとリアルでも死ぬ」と勝手に思い込んでるようなもの。テレビゲームと現実が直結しているという根拠が特にないんですから、真に受けるだけ損です。
今のところ、「赤文字=真」かどうかは別として、単なる「クイズ」として対応するのが妥当なところだろうと思います。
「赤文字」は論理的に完璧であってはならない
「赤文字」が全く隙のない定義を可能にするものであれば、そもそもゲームになりません。
なので、「赤文字」には常に「隙」があり、完璧ではありません。
ベアトリーチェがハッタリで「完璧っぽく見せている」だけです。
恐らく「リスクがないと魔法にならない」ということと関係があるのでしょう。
『うみねこ』の魔法使いは、弱点や敗北条件をひたかくしにする“ハッタリ屋”であることを運命付けられているようです。
戦人は「リアクション芸人」
ベアトリーチェの行動はハッタリが大前提なので、相手にスルーされると寒いことこの上ありません。
これでは「番組(作品)」が盛り上がらないので、ベアトリーチェのハッタリに過剰なまでの反応をする「リアクション芸人」が必要になります。
その役割を与えられたのが「戦人」です。おかげで彼は冷静にものを考えさせてもらえません。
戦人は、一見すると事件に挑む探偵役のようですが、実際は探偵の傍らで右往左往する三枚目に近い位置にいるようです。
今後も効率無視でベアトリーチェの“フリ”に片っ端から食いつき、様々なリアクションを見せてくれるでしょう。
この「赤文字」も
ベアトリーチェのハッタリと、戦人のリアクション+思い込みによって成立しているものです。芸人魂です。
逆に言えば、芸人魂に満ちた人以外、こんなクイズは適当にスルーしててもさして問題はありません。
戦人は芸人として一生懸命やってるだけです。
「赤文字」の非現実的定義
「礼拝堂の施錠は礼拝堂の鍵以外では開錠不可能」
現実に「?の鍵以外では開錠不可能」などという“錠”が存在するなら、世の中の空き巣被害は相当減るでしょう。
「礼拝堂の扉は、施錠時には如何なる方法での出入りも拒む」
「鍵を閉めたら絶対侵入できない扉」は実際にはまず存在しません。
ベアトリーチェの「赤文字」が真であるなら、このような錠・扉が実際に存在することになってしまいます。
魔法の存在を否定するなら、非現実的すぎる「赤文字」も否定していくべきです。
ところが、戦人はこういう無茶な「赤文字」による定義をスルーしてしまっています。
その上ベアトリーチェには定義の実証義務もないわけですから、言いたい放題です。しっちゃかめっちゃかの無法地帯ですね。
「赤文字」の限界
例えば「礼拝堂の扉は、施錠時には如何なる方法での出入りも拒む」というベアトリーチェの赤文字宣言について。
そもそもベアトリーチェは
全知全能ではないはずなので、“あらゆる可能性を否定する”ということはできないはずです。
だから「如何なる方法でも?」などという言葉も、ベアトリーチェが彼女の裁量で、彼女の知る範囲について言っているに過ぎません。
恐らく
「ベアトリーチェの魔力が及ぶ限りにおいてのみ赤文字は真である」というような、限定的な条件があるのではないかと推測できます。
「赤文字」自体がベアトリーチェの魔法であり、「この世の真理」ではなく「ベアトリーチェ個人にとっての真理」でしかないということです。
例えば、「なんでも切れる剣」と「なんでも防ぐ盾」を作り出す魔法を使ったと考えると分かりやすいかもしれません。
この二つがぶつかった時、勝つのは「魔力の強い方」だ……という、よくあるファンタジー的設定と同じようなもの。
設定がこのようなものであれば、「礼拝堂の扉は、施錠時には如何なる方法での出入りも拒む」という定義も、ベアトリーチェの魔力を上回る何かを用いることで破壊できるかもしれません。
「礼拝堂の扉は、施錠時には如何なる方法での出入りも拒む」という定義は指向性爆薬何キロ分まで有効である……というような物理的な換算もできそうです。
仮に人類の総力であっても突破できない「扉」をベアトリーチェの魔法が実現しているとしても、ベアトリーチェ・人類ともにそれを証明することができません。
しかし
「ベアトリーチェの赤文字宣言をニンゲンが破れる可能性」があると考える限り、「赤文字」の絶対性は失われます。
つまりそこが「赤文字」の限界なんです。
ベアトリーチェが所詮一介の魔女であり、絶対者ではないと気づけるかどうかが分水嶺でしょう。
彼女は物理的に不可能に近いことを「赤文字」で宣言してしまうことで、疑念を呼び、勝手に墓穴を掘ってます。無茶言い過ぎで胡散臭さが倍増です。
おかげで
「実証義務がないから好き勝手言ってるだけだな」とアタリがついてしまいます。
後付けの真実=「設定変更」
マスターキーが何本もあると不利だから……という理由で、「マスターキーは使用人たちがそれぞれ持つ一本のみ」と設定を変更してしまったベアトリーチェさん。
作中でもこの設定に則って話が進みます。
「実際に赤文字通りである」とすると、他にもいろんな設定を勝手に弄れそうです。
酷ければニンゲンの数を増やしたり減らしたりすることもできるかもしれません。
この
設定変更のタイミングが自由であれば、かなりエグイことができるようになります。
例えば、「犯行当時はマスターキーが大量にあったが、犯行後に“設定変更”によって消失させた」というのもアリです。
設定変更でマスターキーの数を自由に増減できるんですから、密室も何もあったものではありません。
魔法なしでも、「鍵を作ったり壊したりする」というのは実際に不可能なことではないので、かなり馬鹿馬鹿しいオチが期待できます。
これを解決するには「マスターキーの数は(少なくとも第二話中は)一度も変動していない」と赤文字で宣言させる必要があります。
マスターキーの数に関する「赤文字」はいくつかありますが、時間的な定義が曖昧なのでどーとでも言えます。
「赤文字」は単に心を操る魔法?
「赤文字=真」ではない場合の話。
ベアトリーチェの「赤文字」は、現実を定義するものではなく、ニンゲンの心理を操るだけの魔法である可能性があります。
例えばマスターキーの件であれば、「キャラが思い込まされているだけで、実は他にも鍵はある」という場合が考えられます。
ベアトリーチェは「鍵を減らした」のではなく、「鍵が他に無いと思わせているだけ」というわけ。
この場合でも、物語は滞りなく進みます。
このとき仮に魔法が通用しないキャラがいれば、他にあるマスターキーを使って自由に犯行が可能です。
他の赤文字による定義も
「(心理的に)礼拝堂の施錠は礼拝堂の鍵以外では開錠不可能(だと思い込む)」
「(心理的に)礼拝堂の扉は、施錠時には如何なる方法での出入りも拒む(と思い込む)」
というような心理的なものである可能性が出てきます。
こういう解釈には、「本当に条件を満たす錠や扉を作り出す」という物理的に困難な作業が不要になるメリットがあります。
心理的な制限をつけるだけならニンゲンにも可能かもしれませんので、よほど現実的になるでしょう。(心理トリックとか催眠術とか洗脳とか、相当胡散臭いことになるとしても)
他にも解決する問題があります。
「そなたは無能だ」という赤文字ですが、このベアトリーチェの個人的な評価としか位置づけることのできない代物も、「戦人の思い込み」を利用したものだと説明できます。
「マスターキーは他にないと思い込んでるだけで実際にはある」
「戦人は自分で無能だと思い込んでるだけで実際はそうでもない、もしくは分からない」
戦人が無能だということを「客観的事実」として定義する困難を回避することができるので、この方が現実的ではあります。
また、「跪け」のような赤文字による命令に関しても、相手の心理に訴えて特定の行動をとらせているのだと解釈できます。
さて……ベアトリーチェの赤文字は、物理的なものか心理的なものか。あるいはただの嘘か。
今のところどれともつきません。
揚げ足を取られる危険性
「揚げ足を取られるリスクがわかっている以上、無駄には使わぬ」として赤文字による復唱を拒否するベアトリーチェ。
ゲームはクリアできるものでなければならないので「隙」は必ずあるはずですが、それを隠すための「ハッタリ」オンリーの戦略を「情報制限」を込みのイヤらしい方向に切り換えています。
『これでは最終的に妾が勝つことが変わらぬとしても、あまりに退屈を極める。……その為、妾はそなたが望む“情報”と“根拠”を与えてやろうと思う』という言葉を早々に覆したベアトリーチェさま。
さすがに詐欺師の言うことはいい加減です。
負けそうになると“情報”も“根拠”も黙秘しちゃう。
思考的矛盾による密室
『これは、お前の思考的矛盾が生み出した密室なのよ』
ここでは身内を犯人にしないという、戦人の心理的な前提条件が密室を作り出しています。
同様に、ユーザー側で勝手に「密室」の条件を追加していることもあるようです。
例えば「トリックにはリアリティが必要」とか。
OPの英詩で「ミステリ的な前提条件は存在しません」というようなことが名言されてるのに、なぜか勝手にリアリティを意識してしまう。因果なものです。
(参考)
【うみねこ】 ムービーの英文の翻訳例「赤文字」の規定不足
今のところ「赤文字」による定義は以下の三点で不十分なため、付け込む余地がタップリあります。
◆実現可能性に関する規定
◆時間範囲に関する規定
◆文章の定義論争に関する規定
実現可能性に関する規定
天文学的確率でしか成功しない「トリック」であっても、「ニンゲンに可能」とすることができる。
◆「朱志香の部屋の場合」
朱志香の部屋の密室を、確実性の低い方法で実現する一例。
「戦人たちが朱志香の部屋のドアを開けた後、部屋の外から朱志香の鍵を投げ込み、気づかれないようにサイドテーブルに乗せる」 かなり無茶な方法ですが、サイドテーブルにクッションの類でも乗っていればどうにかなりそうです。
1万回ぐらいやれば、1回ぐらいは成功するかもしれません。
こんな方法で「密室」を完成させる必要はありませんが、「赤文字」の条件は余裕でクリアできます。
(似たようなことをするなら、換気穴から釣竿でも差し込んで鍵を置く方がマシでしょう)
「実現可能性」に関する規定がないので、低確率でしか成功しなさそうなトリックでも、さして問題はありません。戦人が納得できさえすれば、後はどうでもいいはず。
「こんな方法にはリアリティがない」という突っ込みがあって当然ですが、そもそもリアリティが必要だという規定は無いので問題ありません。
蛇足ですが、サイドテーブルの上には「篭」があるらしいことは分かってます。
『紗音は慌てて駆け寄り、近くのサイドテーブルの上を見る。
そこには可愛らしい篭が置かれ、その中に朱志香用の気管支拡張剤があった。
それを取り、朱志香に渡す』
この方法は、「朱志香の鍵は犯行前?発見後まで部屋の中にあった」と赤文字で宣言されると崩れます。
部屋の外から鍵を投げ入れることができなくなるからです。
繰り返しますが、こんな方法で密室を作る必要はありません。
『見てくれは確かにゴージャスだが、古い建物だけあり、空調などの設備が今ひとつ弱いらしい。
朱志香の話によれば、特に真冬は隙間風に悩まされるそうだ』 隙間だらけで密室とか言われても。
◆「使用人室の場合」
使用人室の密室は、「封筒」と鍵が問題です。
これをわざわざ無駄に不確実な方法で実現するなら、例えば
「戦人たちが扉を開けた時、一緒に入って気づかれないように封筒をおき、気づかれないように部屋を出た」 という馬鹿げた方法が考えられます。大真面目です。
ここでは楼座が鍵の入った封筒を発見したことになっています。
しかし発見場所については詳しい記述がないので、
「扉に近い場所」であっても矛盾しません。
であれば、こっそり入ってこっそり封筒を置いてこっそり出ることもできるかも。
10万回ぐらいやって、1回ぐらい成功するかもしれません。
こういった「実現可能性」に問題のありそうな方法でも「赤文字」は素通りさせてしまうので、今のところザルなんです。
方法に関して実証義務も何もないんですから、言ったもの勝ちですね。
ベアトリーチェの赤文字も言ったもの勝ちみたいな代物ですから、お互い様です。
仮に戦人側にだけトリックを実演する義務が課せられたとしたら、不当すぎますね。
時間範囲に関する規定
時間的な定義が曖昧なため、「いつ」の話か分からない。
◆「朱志香の死体発見時、朱志香の部屋にいたのは、戦人、譲治、真里亞、楼座、源次、郷田、紗音、熊沢、南條のみだった」
この赤文字文の場合、「朱志香発見時」という時間の定義がよく分かりません。
朱志香を発見した瞬間の前後1秒程度なのか、朱志香を発見した後1時間程度まで含まれるのか。あるいは「発見時」という瞬間だけなのか。
もし「発見時」という瞬間だけの定義であれば、その前後には「他の人間がいた」可能性があります。
この場合、「朱志香の部屋のドアを開けてから朱志香の死体を認識するまでのタイムラグ」や「朱志香の死体を発見した後」なら、他に誰がいても問題ありません。
更に
「朱志香の部屋のドアを開けてから、朱志香を見つけ、これを死体と断定して初めて“朱志香の死体発見時”になる」ということであれば、ドアを開けてから数分程度の空白があります。
隠れていた犯人が外に出るには十分すぎる時間でしょう。
◆(使用人室)「この部屋には、お前たち以外は存在しない」「お前達の定義とは、戦人、譲治、真里亞、楼座、源治、郷田、紗音のことを指す」
この赤文字文の場合は、時間的な定義がそもそも存在しません。
文脈から恐らく「今現在」を指す文章なのだと思われますが、時間的な範囲が分からないので、「さっきまで他の人がいた」という場合は定義をすり抜けます。
この文章からいえるのは「今現在使用人室に他の人間は隠れていない」という程度のことだけ。
「さっきまで隠れていた誰かが、気づかれないように既に出て行った」という場合は通用しません。
このように、時間的な範囲に関する規定がないことも、「赤文字」がザルな一因です。
赤文字文の定義論争に関する規定
ゲームをダメにしてしまう一手。
戦人が「隠し扉」の定義をベアトリーチェに問いただす場面があります。
そこでのベアトリーチェの答えは『隠し扉とは、知らぬ人間が認識できぬ出入り口のことであろうが。そんなこと子どもでも知っておろう』です。
これに対して『部屋の外に出られなかったら、それは隠し扉じゃないってことだよな?』と戦人が突っ込みます。
「隠し扉」の字面どおりの意味は「知らぬ人間が認識できぬ出入り口」ではなく「隠された扉」です。「出入り可能」である必要も、「認識できない」必要もありません。 ベアトリーチェの定義は、文脈上正しくはありますが、実際の文章以上の意味が含まれてしまっていて、いちいち問いたださないと正しい意味が取れない可能性があるということです。
こういう「赤文字」のアバウトさを利用して、思いつく限り延々と文章と言葉の定義について突っ込み続けることができます。
これでまともにゲームが続けられなくなります。
以下一例。
◆(赤文字)「隠し扉の類は一切ない」
・扉ではなく戸だったら?
・「類」の正確な定義は?
・せり舞台のようなものは?
・床板が外せるような場合は?
・壁を丸ごと移動できる場合は、「壁」と呼ぶのか「扉」と呼ぶのかどっち?
などなど
突っ込みは下らないものほど良いです。ベアトリーチェが嫌気を感じれば儲けモノ。
◆(赤文字)「扉の施錠は、朱志香の鍵が一本と使用人たちが一本ずつ持つマスターキーのみ」
・「施錠」は鍵を閉めること。「開錠」は他の鍵でも可能なのか?
・「使用人たちが一本ずつ持つ」とされているが、一人の使用人が他の使用人の鍵を持っている場合は?
・朱志香の鍵が1本というが、普通はスペアキーの1本ぐらいはあるのでは?
・2本の鍵をくっつけて「1本」とすることは可能なのか。
・この定義ではピッキングツールによる施錠はできないことになるが、どんな構造の鍵なのか。
・「使用人たち」の正確な定義は?
・他の使用人が屋敷に“死体で”存在した場合、その使用人の持つキーは数えられるのか。
・「使用人を一時的に辞める」とか「一時的に使用人になる」ことで使用人の総数を操作することはできるのか。
・「鍵」は完全な状態でなければならないのか。持ち手の部分が千切れた不完全な鍵も一本として数えるのか
・鍵を分解して補完している場合、その鍵は「1本」として数えるのが妥当なのか。
などなど
どんな下らない内容でもいいので、思いつく限り延々と突っ込むことで、まともな議論をできなくさせることができます。
ベアトリーチェが根負けすれば儲けモノ。
ただ、戦人はこんな手段を思いつかないでしょうし、思いついても実行しないでしょう。また、実行しても、ベアトリーチェの新たな対応によって無効化されること請け合い。今のところは規定がないのでこの方法は有効です。
「赤文字文章の定義に関する質問は3回まで!」とか言われたら困りますが、そうなったらもちろん各文章について3回フルに使います。新たな赤文字が出るたび3回やります。
読んでて全く面白くなさそうですが、文章や言葉の定義について追求しだすと、恐らくキリがありません。
そもそもベアトリーチェが「赤文字」を提案したのは、千日手を避け、ゲームをスムーズに進めるためでした。
ところがこういう方法で
千日手に近いものが実現できるので、せっかく頑張って考えたベアトリーチェの「赤文字」も、ほぼ無価値化してしまいます。
「赤文字」での命令文
『さぁ右代宮戦人、跪け』という赤文字による命令文があります。
赤文字で命令するとどうなるんでしょう。実現するんでしょうか。
意味があるのかないのか、よくわかりません。
『真実を語る時、赤を使うことにする』という“約束”らしきものはあります。
『妾が赤で語ることは全て真実』とも言ってます。
どうも「約束外で勝手に使っている」ようにも思えるんですが、そうではないんでしょう。
「右代宮戦人は妾の前で跪く」なら分かるんですが、この場合は
「後付けで真実を操作している」もしくは「予言している」ことになります。
自分の好きなように状況を操作できるのであれば、かなり馬鹿馬鹿しい話になります。
上でも書きましたが、マスターキーの数を増減させるのも自由です。
「赤文字」が上で触れたような「心理を操作する魔法」であれば、この命令文で戦人の行動に干渉することができるのかもしれません。
赤文字による誓約
『妾は約束は守る』
ベアトリーチェによる誓約ですが、
「約束」の定義が曖昧なのでなんともいえません。
文書でないとダメなのか、金蔵との契約のように何らかの特別な書式が必要なのか、口約束でもいいのかとか。
少なくとも『その為、妾はそなたが望む“情報”と“根拠”を与えてやろうと思う』という程度の宣言では
「約束」にはならないようです。
「約束」として確認しないとダメなんでしょうか。
あるいは、この赤文字による誓約以前の「約束」はゴミ同然で、これ以降の約束しか守らないのかもしれません。
魔女さまの言うことなんて、どうせ話半分なんですけども。
- 関連記事
-