雛見沢研究メモ
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【うみねこ】 ユーザーの考察や議論は作者のハードルを上げるか 

製作日記より2007/10/11の日記について

 相当煮詰まっておられる様子です。
 しかし「この程度の苦境、初めてじゃない」と仰っている通り、過去の製作日記はこのような苦悩に満ちてます。 
 というか製作日記の3割ぐらいは苦悩でできているような気がします。
 そういったものと比べると、「まだまだ大丈夫そうだなぁ」と勝手に思ってみたり。私のような者はいい気なものです。

 以下少し長話。


どうやら今回はユーザーの反応に敏感らしいこと


 『うみねこ』関連のインタビューの類がないかと探していたところ、某所にこういうのがあったんです。
竜:今回のテーマは「攻撃性」です。かなりひどい。卑劣な状況ばかりなので、0いやマイナス500%でしょうか。でも今回はまだかわいいほうです。たいていの現象は、人間の仕業にして説明する余地がありますので。 でも第2話からは推理さえできなくなるはず。ベアトリーチェの仕事はみなさんの推理を打ち破ることですから。「死体を損壊したのは入れ替えトリックのため」というなら、次は綺麗な死体を用意しましょう。「密室トリックのタネはドアチェーンにある」というなら、次はチェーンを使わない密室を用意しましょう。魔女はそう考えているはずです。そういう意味で、次のお話の難易度を決めているのはユーザーのみなさんなのです。
 「G'sマガジン11月号インタビュー」より
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1189055845
 私は該当の雑誌を確認していないのでソースの確かさについては何も言えません。
 しかし、これを見る限り、今回の『うみねこ』は「ユーザーの反応を見て敏感に物語の内容を変化させていく」ような体制らしいです。
 
 対して『ひぐらし』の場合は
「変に構えないで、作りたいものを作っていけ」と。「大勢の人の顔色を伺って物を作るよりは、迎合しないで好きな物を作った方が、結局はいいんだよ」と。
淡々と発表して、発表した後の評価は、みなさんにお任せしようと思います。
 【ひぐらし】 「ひぐらしのなかせ方」(第一回)のポイントより
 というように、少なくとも体面上は「既に出来上がっているものを発表していくだけ」という体制だったようです。
 

議論や考察は作者のハードルを上げている?


 相当前から考えていたことではありますが、私らのように「考察」がどうこう言ってるユーザーのやってることは、
 “芸人に無茶振りしてネタ披露前にハードルを上げる”
 のと同じようなことかもしれません。
 やればやるほど芸人が苦しんだり出辛くなったりするという点で。

 今回はユーザーの反応を見て対応していくらしいので、ますますこの傾向が強くなるのではないかと考えられます。
 
 このことを踏まえると、インタビューにある「次のお話の難易度を決めているのはユーザーのみなさん」の「難易度」という言葉を二重に解釈することになるでしょう。
 「お話内容」……作中の「現象」を手品的に説明することの難易度と、もう一つ。
 「お話作り」そのものの難易度です。

 これはユーザーが『うみねこ』について考察や議論をすればするほど“作者が苦脳を深くしていくかもしれない”ということです。

足の踏み場がなくなる

  
「密室トリックのタネはドアチェーンにある」というなら、次はチェーンを使わない密室を用意しましょう
 とありますが、これを言ってしまえば「チェーン抜きの密室」についてユーザーが考え始めてしまいます。
 言わなくても、ユーザーの想像はどんどん膨らんで行くでしょう。

 仮の話です。
 「既存のあらゆる密室トリックを知っている超越的なユーザー」が密室に関する考察を全て発表していて、「発表されている考察を全て把握できる超越的な作者」がいるとしましょう。
 この作者が「?を使わない密室を用意」しようとすれば、既存のあらゆる密室トリックに当てはまらない「密室」を考え出さなければならなくなります。

 ここに手品的な発想だけでなく、魔術などファンタジーを含めると際限がありません。
 『ひぐらし』で作者が主張した「推理」は、皆さんご存知の通り「雛見沢症候群」や「H173」などのファンタジーを含めたものでしたから、今回作者が言う『みなさんの推理』も、ファンタジー込みだと考えていいはず。

 こんなものは概念上のもので、リアルではありませんが……
 ユーザーが考察や議論を繰り返し、作者がユーザーの反応を調べるほど、作者の足の踏み場は狭まる一方でしょう。

 では作者の仕事をラクにしようとすれば、ユーザー側で考察や議論を控えるべきなのか?
 …………恐らくそんなことはありません。
 ユーザーがどう動こうが、さして影響はないと思います。


製作者側で把握している“ユーザー”とは


 製作者側で把握できる“ユーザー”には当然限界があります。ネット上の全てを把握することはできません。
 
 では公式掲示板や、主な考察サイトぐらいは見て回ってるだろう……というところですが……
 多分見てません。

 これまでの製作者側の発言から考えると、恐らく把握している“ユーザー”とは、
 ・身内
 ・テストプレイヤー(現在の実態は不明)
 ・送られてくるメール(の一部)
 ・公式掲示板(のごく1部)
 ・売り手
 ・関連商品の作り手
 ぐらいです。
 恐らく一部のコアユーザーの方が、よほどユーザー側の考察や議論の内容に詳しいでしょう。

 今回のインタビューで「お話の難易度を決めているのはユーザーのみなさんなのです」という言葉がありました。
 しかし製作者側で把握しているユーザーがごく限られたものだとすれば、「お話の難易度を決めるのはごく限られたユーザー」ということになります。

 つまりほとんどのユーザーは、どんなに考察や議論を繰り返して想像を広げても、実際に「お話の難易度」に影響することはないだろうということです。
 「お話の内容の難易度・お話作りの難易度」のどちらにもです。
 

ユーザーとの乖離


 この推測をより確かなものにする出来事もいくつかありました。

【ひぐらし】[罪編時点] 製作者とユーザーの乖離
 ユーザー側で行われている考察・議論をある程度把握していれば、こんな理屈は出てこないでしょう。

【ひぐらし】 竜騎士07氏掲示板発言 No28998 <鷹野三四の死亡時刻誤差についての補記>
 作者がスレッドとは全然違う内容の記事を投下した例。
 「ループ」関連のスレッドに何故か唐突に「遺体偽装」に関する記事を投下してます。当然流れをぶった切り。
 スレッドの内容を把握していればこんなことはしないでしょう。
 公式掲示板のスレッドもあまり読んでなさそう。

 他にもインタビュー等で語られる「ユーザー」の姿が、私の把握しているようなものとは全く違うものだったりすることがよくあります。
 もちろん「私が把握している方が正確だ」と言える根拠があるわけではありません。
 しかし少なくとも「ユーザーのみなさん」の字面通り、ユーザー側のことを手広く調査している……ということはまずないと思います。
 仮に調査していても、それを作者自身が把握していることはないでしょう。


まとめ


 まとめるとこうです。

 「作者は苦悩しているらしい」
→原因の一つはユーザー側の考察・議論が進んでハードルを上げてるからかも?
→製作者側のいう「ユーザー」はごく限られた範囲だろうから、ユーザーが何をしようと多分ほとんど影響しない。
→つまり作者の苦悩は全然違うところにあるんだろう。
もっとハードル上げまくろうぜ!!
 とか。

 ユーザーがハードルを上げまくったところで全然平気だと思います。
 ほとんど見てないでしょうから。
 「大丈夫大丈夫、もっとガンガン行こうぜ!!(少しは影響するかもしれないけど)」ってのが結論です。

 でもこれは私の非常に限られた古い情報による考えでしかないので、
 「今回は以前とは比較にならないほどユーザーの考察・議論を調査している」
 とかそういうことがあれば全然話は違います。
 ひょっとすると本当に、ユーザーがハードルを上げて話が作りにくくなってるのかもしれません。
 だとすると、現在のお話作りの方針そのものを見直す必要があるのかもしれませんね。でなければ頑張っていただくしかありません。



 あと蛇足ですが、ウチが製作者側の視界に入ると、多分作品のハードルを下げます(笑
 今やってる『うみねこ』関連の考察も、「私一人では所詮この程度」だと延々証明し続けているような代物です。
 ハードルを上げるのは“他のユーザーのみなさん”にお任せします。
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