(最終更新:2007/10/07)
二次創作キャラ「尾八白様」について。
尾八白様(オヤシロさま)とは
「尾八白様」とは、「ひぐらしのなく頃に」の二次創作上で生み出された、オリジナルキャラクターです。
「ひぐらしのなく頃に」公式HPのお絵描き掲示板で、様々なユーザーの手を経て、今の姿になったようです。
当然ながら、本編には登場しません。 しかし、このキャラクターは、公式の人気投票で
第3回・10位(2005/10/10?24) 第4回・11位(2006/3/28?4/9) を獲得し、公式HPの閲覧者の、更に一部に限られてはいますが、ある程度ユーザー側の認知を得た存在になっているようです。
羽入への影響
「羽入」登場時に一部で言われた
「羽入の外見に対する二次創作の影響」に関しては、製作者側からの言及があります。
◆
とらのあな第四回インタビュー[竜]■■は、最初から二つだけ決まっていたことがありました。髪は長髪、鬼と呼ばれる存在だから角が生えているべきだということなのですが、その中でも髪の色だけ、たまたま掲示板でオヤシロさま擬人化(オヤシロタン)が流行っていたので、そこから取らせていただきました。髪の毛の色が同じというのは、掲示板で応援してくださっている方との交流として使いたいと思っていたんですよ。
尾八白様以外の“オヤシロさま二次創作”
上の記事では
「オヤシロさま擬人化(オヤシロタン)」と一般化されているように、「尾八白様」という固有の存在だけが羽入に影響を与えたかどうかは分かりません。 実際に「尾八白様」は、あくまで「オヤシロさま二次創作の代表的なものの一つ」でしかなく、他にも類似したものが存在します。
これについては、公式掲示板、公式の過去の人気投票項目、その他の同人作品関連を参照してください。
尾八白様の誕生
「尾八白様」の誕生についてです。
まず、web上で「オヤシロ」という本編の言葉に対し、「尾八白」と当て字が登場したのは、公式掲示板の
この記事(2004/10/23)で、書いたのは私です。
しかし、一つ注意していただきたいのは、ここで行われた二次創作が、
最初の“オヤシロさま二次創作”ではないということです。
「オヤシロさま」が女神である……という発想はこれよりずっと前から存在しており、この記事では、単に「当て字」と「基本的なビジュアル設定」が考え出されたに過ぎません。
このキャラクターを使用した考察については、
「羽入登場以前の尾八白様(オヤシロさま擬人化)が持つ考察的意義」 を参照してください。
尾八白様の普及
上記の時点では、一部で多少の反響があったものの、現在のような普及はありませんでした。
現在のような普及は、このしばらく後の
「チカゲユーキ」氏の絵を発端として起こっています。
それが
この絵(2005/04/15)になります。
ここに
掲示板のどこかで見た「オヤシロ=尾八白」様説を推進します。
とあることから、前述の記事かその派生を参考にして作られたものであることがわかります。
尾八白様の外見
最初に「尾八白様」が誕生した際の「外見設定」は
「猫耳がついた梨花」を基本に、「白髪」「巫女服」「白い尾が八本ある」といったものでした。
「梨花」がベースになっているのは、本編で梨花が「オヤシロさまの生まれかわり」とされていたことからのイメージだったと記憶しています。
この外見設定と、現在普及している「尾八白様」の絵を比較すると、ほとんど別物であることがわかります。
これは、現在普及しているものが、チカゲユーキ氏独自のデザインを基本にしていることによるものです。
こちらに、チカゲユーキ氏自身による設定資料がありますので、参考にしてください。
三次・四次創作
現在の全ての「尾八白様」がチカゲユーキ氏によるものと完全に一致しているとは限りません。
それぞれが独自にアレンジを加えられており、一定ではありません。
また「尾八白様」以外の“オヤシロさま二次創作”との混合・混乱などもあり、刻々と姿を変えています。
最初の「尾八白様」が
二次創作なら、チカゲユーキ氏のものは
三次創作で、現在のものは
四次創作ということになるでしょう。
このような誕生・普及の過程を考えると、
「尾八白様」とは、いわば大規模掲示板「2ちゃんねる」における、「モナー」や「ギコ」のようなものだとするのが妥当だと考えます。
【関連】
「羽入登場以前の尾八白様(オヤシロさま擬人化)が持つ考察的意義」
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