「てっぺい☆」が生まれる2005年8月29日より少し前。
(参考)
てっぺい☆祭り 5月下旬の公式掲示板で、とある思いつきから鉄平擁護に回った一人のユーザーがいました。
“子供を殴るなんて思いつきもしない気の小さい優しいオッサン”
“超非暴力主義者・北条鉄平” とにかくそれがヤツの妄想でした。
今回はそのバカ野郎
(まぁ私なんですが)が、当時何を考えていたのかというお話です。
*この記事は目明し編発売後?から罪滅し編の間に書かれた記事を元にしています。
そのため現時点の情報とは矛盾することがあります。
鉄平の人物像
祟殺し編で、北条兄弟を虐待した男として知られることになった北条鉄平(ほうじょうてっぺい)
彼は祟編で沙都子が壊れた直接の原因だと考えられていました。
しかし本当にそうなのか。
そこに疑問を持ち、反論できる要素がないかと考えてみました。
(目明し編までの情報しかありません)
鉄平がヒモで駄目人間だとしても、否定されるしかない悪役キャラなのかどうかはまだ分かりません。
ユーザーが知りうるのは鉄平のごく一部であり、その全容を知っているわけではないのです。
ヤクザや犯罪者らしき人物が何人も登場する中、鉄平ごときが一体なんだというのでしょうか。
鉄平に関するいくつかの疑問
沙都子に対して身体的な虐待を行っている描写がない
祟編には、沙都子に対して乱暴な言葉を投げかけたシーンが存在します。
しかし少なくとも目編までには、沙都子に対して暴力を振るったシーンは存在しません。
沙都子の体に傷ができているようですが、これも鉄平によるものかどうかは分かりません。
鉄平の虐待行為は、伝聞や状況から推測する以外に確かめるすべがありません。
鉄平が沙都子に行ったこととして一応確認できるのは、家事をやらせていること、買い物にいかせたこと、乱暴な言葉を投げかけていることぐらいです。
一方、叔母「玉枝」に関しては、目明し編で虐待を行っているらしいシーンが存在します。
ここから、実際に虐待を行っていたのは玉枝の方だけだという可能性も、考えることができます。
警察からの電話に対して素直で従順である
圭一が警察を装ってかけた電話に出た鉄平の受け答えは、素直で従順なものでした。
また、沙都子を心配しているようにもとれます。
少なくとも綿編に登場した不良学生?のような態度はとりません。
しぶしぶながらもすぐに迎えに行くあたりは、保護者としての責任感すら感じさせる行動です。
圭一に襲われた際、一切反撃しなかった
普段から暴力に慣れているらしい鉄平。それなりにケンカも強いかもしれません。
にもかかわらず、圭一にバイクをこかされた後、
“バットを持っただけの子供”である圭一に対して、すごんでみせることも、反撃することもありません。
圭一は特に体格がいいわけでもなく、雛見沢に来る前は勉強ばかりしていて、特に運動能力が高いということもありません。
むしろ村の子供に比べると運動が苦手だという描写があります。
鉄平が噂通りのキャラであれば「圭一が怖くて何もできなかった」というのは考えにくく、不自然に感じられます。
鉄平は実際には暴力に慣れていないのでは?
興宮に逃げた?
鉄平は玉枝が殺された事件以降、祟りを怖がって興宮に逃げたという話があります。
これは、彼の気が小さく、荒事に自信がないからだと考えられなくもありません。
沙都子の虚言癖?
母が生きていた頃、沙都子が新しい父親の虐待をでっちあげて児童相談所に通報したという話があります。
こういった事情から、沙都子の言動の信憑性には疑問の余地があります。
また沙都子の行動の全てが鉄平を陥れるための演技だ……といった極端な仮説も、他のキャラの奇行が目立つ『ひぐらし』においては、設定的に否定しにくい所があります。
鉄平の更生という発想
「沙都子の救済」という問題を考える上で、最も理想的なのは鉄平の殺害でも、児童相談所の介入による隔離でもなく、
鉄平自身の更生でしょう。
『ひぐらし』は大団円で終わることが作者によって約束されています。
過去の改ざんのような反則を抜きにすると、鉄平の更生がなければ、大団円としては片手落ち。
そう考えれば鉄平は更生する可能性があるキャラでなければなりません。
そのためには、鉄平が根っからの悪人であってはならないのではないでしょうか。
全編を終えて
鉄平の実際の人格や、沙都子に対する暴力行為が判明したのは、皆殺し編です。
今読むと妙な所がいっぱいですが、目明し編当時の私はこう考えていたらしいので仕方ありません。いやはや。
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