普段、『ひぐらし』ばっかり触ってるわけじゃないんですが、そういうものと比べてもやっぱりまだまだ『ひぐらし』は面白いですね。
さて、目明し編ですが……
気になる要素は、主に「悟史の頭の中」と「鷹野の頭の中」です。
悟史の頭の中・鷹野の頭の中
悟史
悟史の考えてることはどうもよく分かりません。
な?んでわざわざ、死体を発見させるような真似をしたのか。
症候群のせいで頭が鈍ってたのか、何か狙いがあったのか、ヤケクソだったのか、トラブルがあったのか……
それから、「沙都子との時間を増やすために野球をやめた」のに「プレゼントを買うためにバイトをして、その間沙都子を放置している」という矛盾。
そこまでして「ぬいぐるみ」かと。一見本末転倒ですよね。
沙都子より、ぬいぐるみなのか。
何か理由があったのか、なーんにもないのか。
鷹野
鷹野の方が取っ掛かりが多いので、面白いですね。
鷹野が園崎や古手、村について知りたがっていた……というのは事実でしょう。
何故知りたいのか……というと、「園崎ブラフ」をはじめとした、「ルールZ」に思いっきりハマってるからなんでしょうね。きっと。
詩音やレナが園崎を疑い、園崎について知りたがったのと同様に、鷹野もまた知りたがっている。 それでいて、いずれは村を滅ぼす……という矛盾を抱えている。
全滅させたら調査なんかロクにできやしないでしょうからね。
目明し編は、園崎や村について知りたいけど、知ることができないでいる、二人のキャラクター……詩音と鷹野が出会う話でもあります。
鷹野は、“園崎”詩音が、園崎や村について色々知ってるんじゃないかと期待して近寄ってきたはず(スクラップ帳から)です。
しかし、実は詩音がほとんど何も知らない……ということが分かります。(図書館での会話から)
この時、鷹野はそれなりに落胆したんじゃないかな?とか。
あるいは、「詩音が何か知っていて隠している」と思ったかもしれない。
また、詩音とうまく繋ぎを作れたことに満足しているかもしれない。
そういう見えない部分が想像しやすいです。だから面白い。
「スクラップ帳を渡す」という行為も面白いですね。
そこに「鷹野のおじいちゃんのもの」が含まれているなら、相当な思いの篭もった行為だった……ということになるんですよね。軽々しく渡せるものではありません。
なのに、ソレを渡した人物ごと村を滅ぼしてしまう。
その気持ちはどーいうものだったんだろうなぁ……とか。
もちろん、おじいちゃんのものが含まれていないかもしれません。
しかしそうだとしても、なぜいまさらそんなことをするのか……
攪乱だとかなんとか、実際にそんなもんだったのか。
怪死事件
連続怪死事件の解釈なんかも面白いですよ。
鷹野側からすると、3年目以降は思いっきり作ってるわけですが、1年目、2年目なんかは特に「偶然」の要素が強い。
そして、それは鷹野からしても、そこに園崎や村の中で何かが動いていたのでは……なんて考えるきっかけになる。
私が想像するに、鷹野は半ば本気で1年目、2年目の事件に「村」が関わっていた……と考えていたんじゃないかと。
自分がそこに手を出すことで、村がどんな動きをするのか知りたかったんでしょう。
鷹野がどこまで知りえたかが、難しいところ。
実際、村はほとんど何の反応もしませんでした。
自分という異物が混入していても、ロクな反応がない。
鷹野が「祟りにあえるものならあいたい」というのは、多分ほとんど本音だったんでしょう。
反応が欲しかったんだろうなと。
「村」にちょっかいを出して、自分は軍隊を味方につけて待ち構えて、「村」が動き次第、その中身を暴きたい……そんなところでしょう。
そうやって自分の(多分おじいちゃんのも)研究が正しかった……という証明をしたがっている。
結局、うまくいかなかったわけですが。
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