雛見沢研究メモ
ひぐらしのなく頃に・うみねこのなく頃にの考察・ニュース

【ひぐらし】 竜騎士07氏掲示板発言 No37499 37503 37535 「推理とは」 

 これは皆殺し編直後のものです。
 
 非常に長いので折りたたみ。
 
皆殺し編ネタバレ皆殺し編の感想
詩ぃ掲示板[ひぐらし専用掲示板] [No37499,37503,37535 の記事表示]
■37499 / inTopicNo.151)  Re[34]: NO TITLE

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□投稿者/ 竜騎士07 -(2006/01/09(Mon) 09:21:02)

どんな方がいわゆる1%なのか、というお問い合わせを少なからず頂戴しますので、少しだけご紹介させていただきます。

鬼隠し編の時点では、圭一の主観に疑問を持つことがポイントとなりました。
現在ではネット上では圭一の妄想はもはや定説と言った感もありますが、2002年の当時では非常に希少な説でした。
鬼隠し編に寄せられたぴったり100通のご感想のメールの中で、たった1人だけ圭一の主観に疑問を持たれたのは、yoshioさんという方でした。
この100通の内の1通という偶然の数字が、1%というキャッチコピーとなっていきます。

さて、その後、シナリオを綿流し編・祟殺し編と重ねて出題編が3編出たところで、いよいよルールXの存在に気付く方が登場します。こちらで確認している一番最初の回答者は香紗さんという方でした。香紗さんは、3編の不特定な凶行者の理由を火山ガスという名の「環境」に初めて求めました。
当時の推理は各編を独立してバラバラに行なうのが主流でした。その中にあって、3つのシナリオを重ね合わせ、犯人が誰かではなく、犯人を生み出す存在が真の犯人であり、しかもそれが人でなく環境であると至られたことに、当時の竜騎士07は衝撃を受けた覚えがあります。

このルールXに気付かれた一部の方々にとって最大のナゾは富竹・鷹野の死でした。ランダムに犯人や事件を発生させる環境なのに、なぜこの2人の死だけは乱数に左右されないのか。
ここに至ったさらに一部の方が、ルールXとは別の理由(ルールY)を仮定します。2つの異なるルールが存在するのに、舞台世界ではそれらが1つのルールに沿って起こっているようにミスリードされている。それに気付いた方々は綿流し編?祟殺し編の頃から、雛見沢連続怪死事件には複数の異なる思惑、あるいは偶然が混じりこんでいる、それを祟りだと信じてしまう迷信の環境(ルールZ)があると看破されました。
ルールXとYを区別できた方は非常に少数ですが、ルールZと連続怪死事件が実は連続ではないことに気付けた方は、少し多かったように記憶しています。

そして、ルールXの犯人を「環境」に求めた方のさらに一部の方が、何度か劇中に登場する不審なキーワード「診療所」に結びつけるようになります。
つまり、ランダムに凶行者を生み出してしまうような環境のある土地ならば、その奇怪な「環境」「病気」「現象」を治めようとする、あるいは研究しようとする存在がいるのではないかとの仮定です。
メールが見付からないのですが、記憶が正しければ、驚くべきことにルールX+「入江機関」の仮定は綿流し編の時点ですでに頂戴していたと思います。

ここに至った方々は、祟殺し編で初登場する雛見沢大災害について、本来ならガスが流れ込む沢にいながら生存した圭一を見て、ガス災害は虚偽であり、この「環境」を抹殺するための何らかの人為的災害であると気付かれたようでした。

また、祟殺し編の描写から、鷹野の死に疑問を抱くようになります。
その後の暇潰し編でもガス災害が描かれると、この村はガスで滅ぶ運命にあることを悟られる方が一気に増え、その中の一部の方が、滅ぶ村から全てのシナリオで必ず事前に脱出している鷹野の存在に注目するようになります…。

大体、こんな感じで考えが流れていたと思っています。
そう簡単には見破られないだろうと思っていた仕掛けが、鬼隠し編発表後のわずか1年ちょっとでもう核心に迫られてしまい、当時、大いに狼狽したことを記憶しています…。
何かの参考になれば幸いです。




■37503 / inTopicNo.153)  Re[35]: NO TITLE

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□投稿者/ 竜騎士07 -(2006/01/09(Mon) 09:59:18)

敢えて、「何」を探る作品だと申し上げなかった点が『ひぐらしのなく頃に』の最大の意地悪と言えるかもしれません。

暇潰し編で示されますが、「古手梨花が昭和58年6月を抜けきりハッピーエンドを迎えるにはどうするか」が、実は『ひぐらしのなく頃に』で推理すべき最大の箇所です。
どうしてどのシナリオでも梨花はハッピーエンドを迎えられないのか。そこに至った時、ルールXYZという「犯人」を推理する段階に至ります。

また、個別のシナリオについては、綿流し編のどこを間違えなければ事件は起こらなかったのか、のように「隠れた選択肢」もまた探るべき箇所です。
鬼隠し編では、友人たちに無意味な疑心暗鬼を抱かないこと。
綿流し編では、魅音に人形を渡して傷つけないこと。等です。
ちなみに、祟殺し編では、どうすれば「平和的手段で沙都子を救出できるか」でした。この箇所についての「解」は、今回の皆殺し編で示されたと思います。

犯人が「人」でなく「環境」であるという点で、『ひぐらし』は確かに邪道かもしれません。納得できない方も少なからずいらっしゃるかと思うと胸が痛みます…。

ただ、推理されて来た方が全て徒労だったとは思いません。
大小様々な謎の正解者が大勢いらっしゃったことだけ、お伝えさせてください。




*【注】この記事は一般ユーザーのもの。この後に、作者による返信がある。
 このとき、返信があったのはこの記事一つだけ。

■37516 / inTopicNo.158)  Re[37]: NO TITLE

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□投稿者/ (略) -(2006/01/09(Mon) 13:26:46)

作者さま自ら、この作品の読み方を示されたように感じましたので書き込みさせていただきます。

私は目明し編購入直前からひぐらしをはじめ、暇つぶし編まで一気に読んだタイプですので、梨花のループや環境が少なからず影響しているということは最初から確信していました。

しかし、それは単に思いついたに過ぎません。
個人では相手できないような国家レベルの陰謀や、友達であるはずのレナたちに襲われるのは妄想であったのだと考えればつじつまが合うことにも気づいていました。
しかし、妄想で無かった事が有った事になってしまったらその後のどの不思議なことも妄想であったという疑念から逃れられません。


そもそも、竜騎士07様の考えられる推理との意味上での食い違いがあるのかもしれません。
わからない事があるとき。
数学ではどうしますか。
a+5=10
このaが知りたいわけです。

普通数学をやっている者は
a=10-5=5
と答えを出します。

もし、これを
1+5=6→×
2+5=7→×・・・・・・
とやっていってa=5にたどり着いたとして、数学の先生は正解をくれるでしょうか。


もうひとつ。

5+6=10
という式が与えられます。
明らかに食い違いがありますね。
これを正せといわれたときに、

普通どう解くでしょう。
5+6=10+(-1)=5+6-1=10
こんな風に考えるのではないでしょうか。
それが、先生は6を5に変えるのが正しいと言うのです。
生徒はどう思うでしょうか。

前にも書きましたが、何を解くかを示していないのはよいのです。
解くことに思いを馳せる事がゲームだとおっしゃっています。
この、6を5に変えることで正解を得ることが、果たしてゲームをクリアしたという実感を与えられるものなのでしょうか。

沢山例を挙げていただいた、過去の推理者の皆さんの意見はおそらく、
6を5に変えれば解けるんだよな。という意見だったのではないでしょうか。

しかも、物は6や5といった既知の物ではありません。
あるかどうかも分からない、未知の数字(もっと言えば作者様が作って秘密の数字)を
当てはめなければ成立しない式を提示されたのではないかと思っているのです。


最後に、全体を通しての疑念もあります。
特にここ2作品には、信じれば何事にも打ち勝てる。
各編において引っ越してから数週間に圭一はそれまでの部活をすべて経験しているような描写はありますが、それにしても仲間意識の生まれが異常に見えます。
彼は仲間意識を抱いてから土地特有の連帯感を知ることになるはずです。
そうであるにもかかわらず、仲間やほとんど根拠のない信念を貫く姿勢を強調するのは、

プレイヤーの私たちが、登場キャラクターを疑ったせいだと。
そういわれるのではないかという疑念なのです。
実際、今までの犯人といえるのは病気であったり環境であったりで、
部活メンバーが根っから性悪である人物はいないことになっています。
レナが悪い、魅音がわるい。
そういう考えに取り付かれているから彼女らが悪く見えるのであって、
完全に信用すれば、たとえどんなに荒唐無稽でありえない話でも
肯定するべきだった。

そう最後に言いたいのではないかと。


できる限りの範囲でかまいません。
お答えいただきたい。




■37535 / inTopicNo.161)  Re[38]: NO TITLE

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□投稿者/ 竜騎士07 -(2006/01/09(Mon) 19:39:40)

(略)さんより、推理の意味の食い違いというお話をいただきましたので、竜騎士07の理解している「推理」をご説明いたします。
以下は、竜騎士07の、いわゆるチラシの裏ですので、お茶を飲む時の茶菓ぐらいの感覚でのんびりお読みいただけると嬉しいです。


すい‐り【推理】 [名](スル)

1 ある事実をもとにして、まだ知られていない事柄をおしはかること。「いくつかの条件から問題を―する」
2 論理学で、前提から結論を導き出す思考作用。前提が一つのものを直接推理、二つ以上のものを間接推理という。

※ただ、「推理」と「推理小説」は似つつもまったく意味の異なる単語ですので、私もこの2つを混同している可能性があります…。

(略)さんが、数式を引用にしてとてもわかりやすい説明をしてくださっています。

X+1=2

この時、Xは1であると「推理」できる。これが氏の仰る「推理小説」の定義です。
ただ、竜騎士07はこの数式を「推理」だとはあまり思えません。
なぜなら、X=1は必然であるため、「推理(仮定)」の必要がないからです。これは推理ではなく、単なる「計算」です。

例えるなら、X+1=2は、
「犯人」が「殺人を目撃された」。=「それは事実である」
ということだからです。これは多分、推理小説ではなく刑事コロンボのような探偵小説に属するものと思います。(ですが、これを推理小説の定義とした場合、『ひぐらし』は確かに荒唐無稽になります)

竜騎士07の理解している推理は、このX+1=2の時に、「犯人」が、『ボクは犯人じゃない!』と主張したところで初めて成立します。
つまり、X+1=2でありながら同時に、X=1ではない(ボクは犯人ではない)となるからです。疑われる容疑者が、自らの無実を証明したくて探偵のところへやって来るのはある意味、定番かもしれませんね。

X+1=2
「犯人」が「殺人を目撃された」。=「それは事実である」
にも関わらずX=1ではない。
「ボクは犯人ではない」

となれば、「X(犯人)」か「1(目撃)」か「2(事実)」のどれかが虚偽ということになります。
虚偽というのはミスリード。つまり、劇中に示された客観情報の何れかが読者を「騙している」ということを指します。

クリスティーの古典「そして誰もいなくなった」以降、そもそも作品中で述べられている客観的情報が全て真実であるという図式は崩れています。しかもこの作品では、個人主観ではなく、第3者的な視点から物語を描いている分、『ひぐらし』よりも数倍、難易度が高いですね。


> この、6を5に変えることで正解を得ることが、果たしてゲームをクリアしたという実感を与えられるものなのでしょうか。

実は6は5かもしれない、という「仮定」を探すのが竜騎士07の推理だと思っております。
よって、6の「虚偽」を疑えた時点で、推理(仮定すること・疑うこと)としては充分だと考えます。6の正体が何か、劇中で充分な情報がない以上、「逮捕して拷問にでもかける他、真相など掴めないのですから」

※提示される情報に虚偽が混じりうるなら、何でもありじゃないか、というご批判についてですが、竜騎士07の理解する推理の中ではそういうものかもしれませんね。
前述のクリスティーの作品も、医者が嘘をつくというトリックによって、10-10=1の図式が、実は10-9=1だったことが最後にわかります。この時、医者が嘘をつくという行為がフェアかアンフェアかについての議論は、造詣の深いミステリーを愛する諸兄にお譲りいたします。(ノックス十戒に沿わないため、本作はミステリーにあらずという議論は有名ですね。ただし、ノックスがそもそも「推理」という単語の意味と矛盾していると言えなくもありません。その点において、「推理」と「推理小説」はまったく意味が違うのかもしれませんね)

この時、6の正体が「5」なんて荒唐無稽である、せめて6に限りなく近い数字であって欲しかった、それも整数であるのが望ましい。というのが恐らく氏の言われる「荒唐無稽」な部分であろうかと思います。

この時、竜騎士07は、6の正体について、ある種のエンターテイメント性を優先して「5」を描いています。それは『ひぐらし』がエンターテイメント作品だからです。「1」や「2」が正体であるよりは、「5」が正体の方が話が盛り上がるだろうという意図で物語をデザインしました。

私に言わせれば、片思いの中学生が冷たくされたと勘違いして相手の女の子を包丁で滅多刺しにしてしまった事件の「動機」の方がよっぽど荒唐無稽です…。
無職の若者が憂さ晴らしにホームレスを惨殺する「動機」よりは、劇中の「5」は理解可能な動機を持っているようにデザインしたつもりなのですが……。
それがうまく描けない未熟さが本当に申し訳ないです…。
長いお喋りにご静聴くださいましてありがとうございました。

普段、あまりこの掲示板に来ることがなく、本当に久し振りに掲示板に参加し、議論に参加できてとても楽しかったです。
ちょっと仕事が忙しくなってきたので、またしばらくここには来れないかもしれませんが、今後もちょくちょく覗きに来ようと思います。以上、長々と失礼いたしました。
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