通販組なんでまだ届いてません。が、EP7を読む前に踏まえておきたいことがあるので少し書いておきます。チェックするのは、EP6のラストで次のゲームを用意するベルンカステルとフェザリーヌの様子が描かれている場面。
これは恐らくEP7だと思います。で、何が一番最初に引っかかるかというと、
ベルンがゲームマスターであるらしいということです。ベルンはまだベアトのゲームの全ての真相を知っているわけではないはず。なのにゲームマスターをやることになっている。これはまぁ今までのケースからすると、ちょっとおかしいわけです。
EP6フェザ「そなたも出演者として、山椒のように物語を盛り上げてきた。その過程で多くの真実も知るだろう。……しかし、ベアトが巧みに隠してきたいくつかの謎については、……そなたも知らぬのではないか……?」
ベルンはラムダと通じたり(EP5)駒を使って情報を調べさせたり(EP5だと七杭の依り代など)してるので、ユーザー以上の情報を持っててもおかしくないんですけど、それでもまだ全ては知らない。フェザリーヌ(恐らく八城十八の駒という設定)も同じで、まだ全ては知らない。
EP6フェザ「?私はベアトのゲームを全て観劇してきた。?一応、全ての謎に私なりの答えを用意できたつもりでいる。……犯人。動機。個別のトリック。……碑文の謎は、最後がぎりぎりわからぬが、私が実際に六軒島に行き、検証すればわかる程度のレベルまでの推理は持っている」
そして、EP7をベルンに作らせるにあたってフェザが取り出したのは、オリジナルのゲーム盤とは恐らく別ものであろう、
折りたたみ式のゲーム盤だった。
EP6:そこには、……ベアトのゲームの、折り畳み式のゲーム盤が畳まれていた。
フェザ「……ゲーム盤も駒も、全て揃っている。……過去のゲームの棋譜も全て揃っている」
折りたたみ式……コピーであり、簡易版ということですかね。
ここで作者やGMが
ベアトのゲームに関して保持している情報量について推測してみます。
オリジナルボトルメール作者(紗音or?)
≧EP1?2ベアトリーチェ(領主・ボトメ作者の駒)=EP1?2ラムダデルタ(後見人)
>>【オリジナルと偽書の壁】>>
偽書作者(八城十八or縁寿or?)
≧EP3?4ベアトリーチェ=EP3以降のラムダデルタ
>>【領主と元プレイヤー領主の壁】>>
EP6戦人
>>【真相到達者とそうでない者の壁】>>
ベルンカステル≧ヱリカ(ベルンの駒)
>>【碑文解読者とそうでない者の壁】>>
フェザリーヌ(八城十八の駒?)
適当ですけど、多分こんな感じです。そして
EP7は、下から数えた方が早いベルンカステルが作るという設定になってるんです。これはいわば、最近の私のネタでいうところの「二重ゲーム盤解釈」における
「原作設定遵守の二次創作」というヤツです。オリジナルではない、制限された情報下で作られるゲームです。
(参考)
【うみねこ】 EP5の2周目:EP5二重ゲーム盤解釈…ベルンとラムダの共謀 - 雛見沢研究メモ(仮) そしてさらに、EP7は
ベルンが鬱憤晴らしのためにおかしな解釈で物語を作るらしい。ベルンがやろうとしてるのは、恐らくEP5でやろうとしたのと同じ……
悪意ある解釈による、歪められた真実の捏造ないし新造。
EP6ベルン「朗読者は私よ…? ……私、愛がないから、色々と、おかしな解釈をしてしまうかもしれない。……でも、どう読むか、どう抑揚をつけるかは、朗読者の自由よ」
フェザ「私は答え合わせがしたいだけだ。……物語になど興味は無い。?」
フェザ「?私は答えが知りたい。そなたは鬱憤が晴らしたい。交渉は成立だ」
フェザは碑文の答えを知らない。ベルンは知ってる。だからフェザはベルンにGMを任せたんでしょう。しかし、フェザは
「答え」と「物語」を区別していて、その「物語」に関してはどうでもいいと言ってます。つまりこう……
【EP7】=「答え(ベルンが知る範囲)」+「物語(ベルン解釈)」+?
こういう構成である以上、ユーザーがEP7から「答え」を得たいのなら、「ベルンによる物語」というヴェールを剥ぎ取り、区別しなきゃならないんですね。でもそれがはっきり区別できるようになっているかは、分かりません。
長々と書きましたが、何が言ったかったかというと……
EP7をそのまま鵜呑みにしない方がいいよということです。EP2から「幻想」を剥ぎ取ってその中身を見ようと努力してきたよーに、EP7では「ベルンによる物語」に惑わされないよう、眉にツバつけて見ましょう……というか私はそうする……できるかどうかは別として、という話でした。